サバゲニッポン昔話
うさぴょん「良い子のみんなのためのサバゲ日本昔話のお時間だぴょん」
クマノフ「クマー」
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ハンドルネーム:さとにゃん
あーなんか今回やけに味方(クマノフの)が活躍してますねぇ。でもネコ田さん、一人倒して、しかも声を出して喜んでいるようではまだまだ修行がたりませんな?(人のことイエナイ)
P,Sそれとでん*ちゃんってなんですか・・・?
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ネコ田さん「一人は倒したんだけどにゃ〜」
クマノフ「まだまだ修行が足りないクマ」
ネコ田さん「でん*ちゃんについて聞かれてるにゃ〜」
クマノフ「憎っくき東*電力のマスコットキャラクタークマ」
ネコ田さん「俺たちは憎くないけどにゃ〜」
うさぴょん「電気代払ってないクマノフさんが悪いぴょん」
クマノフ「……次のお便りに行くクマ」
エリー「クマノフ様、ごまかしてるわよ……」
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ハンドルネーム:そばかす
皆さんこんちゃ〜☆
初メッセージです・・・・。
えっとぉ僕は、お金がなくていまだにミニ電動ガンのカスタムで戦ってます。
ミニ電は飛行距離がないので相手に近ずいて撃たなきゃいけないのでいつも、サバゲーではグリ夫みたいに爆走しています〜。
グリ夫さん〜がんばれぇ(笑)
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クマノフ「相手もミニ電動なら問題ないクマ」
ネコ田さん「相手が普通の電動だったらどうするにゃ?」
クマノフ「メンバー内で極端に銃の性能に違いがある場合は、なにかしらのハンディキャップをつけてもらうといいクマ」
ネコ田さん「たとえばどんなのにゃ?」
クマノフ「弾数規制や、フルオート不可のルールクマ。各メンバーの銃の個性はゲームを面白くしてくれるが、性能差がありすぎて太刀打ちできないレベルでは、かえってつまらなくなるクマ」
うさぴょん「性能の良い銃を持ってる人を少人数のチームにするのも、一つの方法だぴょん」
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ハンドルネーム:スないつSR
ネコ田さん・・・がんばってください。
パン太はすでにヤラレ役の烙印がきっちり押されて
しまいましたが、ネコ田さんならあるいは・・・
うさぴょんとのタッグもいいと思います。
お互い助け合えるし
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パン太「僕、やられ役じゃないよ〜。この人酷いよ〜」
ネコ田さん「パン太はともかく、俺はこれから強くなる予感だにゃ〜」
エリー「無理でしょ」
ネコ田さん「あっさり否定されたにゃ……」
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ハンドルネーム:グッチ
エリーのレベルの高さを再認識しました。
さらにクマノフのレベルは人間ばなれしてますね。
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ネコ田さん「エリーって上手いのかどうなのかよくわからないにゃ〜」
エリー「すくなくともあんたよりは上手いわよ」
ネコ田さん「じゃあ、エリーがクマノフさんの次かにゃ?」
うさぴょん「僕はネコ田さんより下ぴょん?」
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ハンドルネーム:まっちー
クマノフさぁああん
弟子にしてくださぁああい。
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クマノフ「月謝は10000円クマ」
うさぴょん「お金とるぴょん……」
クマノフ「これも生きるためクマ」
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ハンドルネーム:電池1号
こんにちは。
ネコ田さーーーん、初(?)ゲットおめでとうございます(≧∇≦)
よかったですねー(T T
ネコ田さんこれからもガンバってください!
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うさぴょん「そういえばネコ田さんって初ゲットぴょん?」
ネコ田さん「パン太より遅いにゃ……」
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ハンドルネーム:レイブン
友達から、MP5A5を譲っていただきました。
ネコ田さんと一緒です。嫌だなぁ(爆死
冗談ですよ(何
じゃ、ご指導よろしくお願いしますネwネコ田さん!w
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ネコ田さん「なんかとことん馬鹿にされてるにゃ……」
うさぴょん「落ち込んだらだめぴょん」
ネコ田さん「もうどうでもいいにゃ〜」
第21話:ウラルの峠
クマノフたちはワグマンたちと勝負し、見事勝利を収めました。
セフティゾーンで、ワグマンはクマノフを見て、なにやら考え込んでいました。
そして……
「思い出したぞ、おまえを見たことがある!」
ワグマンは強く言いました。しかし、それに対してクマノフは、
「私はおまえなど知らないクマ」
クマノフは否定しました。いつもの無表情のまま。
「いや、違う、間違えないぞ!あれは、あれはもう4年も前の事だ……」
ロシア中部、ウラル山脈の峠道。
北国の短い夏の季節。
峠道の両側にはただ延々と森が広がっています。
その峠道で、一人のクマを5人のクマが取り囲んでいました。
「ここを通るには通行料が必要だ、さぁ、払ってもらおうか」
そういったのは取り囲んでいる5人のクマのうち、ひときわ強そうな片目のクマでした。
どうやら彼がボスなのでしょう。
彼の毛の色は黒で、胸に三日月形の白い模様があります。
また、彼の仲間4人も同様の毛の色で、同様の模様がありました。
彼らはツキノワグマなのです。
大して、彼ら5人に囲まれているクマは茶色でした。
「あいにくだが私はお金に余裕が無いクマ。私は歩いて日本に行く途中クマ。むしろ私が電車代を欲しいくらいクマ」
囲まれているにもかかわらず、この茶色いクマにおびえた表情はありません。
無表情というより、無感情に近い様子で、淡々と言い返しました。
「あーひゃひゃひゃ!こいつ何言ってやがんだ!日本まで歩いて行くつもりだってよ!何千キロあると思ってるんだ!」
片目のツキノワグマの部下の一人が大笑いしながら言いました。
「傑作だ!気違いにもほどがあるぜ!もうスパシーバだぜ!」
5人のツキノワグマは笑い出しました。
しかし、囲まれている茶色いクマは動じません。
「おまえたちにかまっている暇はないクマ。先を急がさせてもらうクマ」
茶色いクマはツキノワグマたちを無視して歩き出しました。
「待ちな。ひとつ賭けをしようぜ」
片目のツキノワグマが茶色いクマを止めました。
「賭けクマ?」
「そうだ、これで勝負だ」
そういって、片目のクマはどこからともなくサブマシンガンを取り出しました。
それはUZIサブマシンガンでした。
銃の後部からはホースが伸び、それは大きなダブルタンク、8リットルのスチールタンクへと接続されています。
「こいつは日本製のエアガンだ。これで俺たちと勝負して勝ったら通行料はいただかねぇ、だが俺たちが勝ったら通行料は払ってもらう」
いつのまにか、部下のツキノワグマたちも、それぞれの手にAR−18、M16などのエアガンを手にしています。
どの銃の銃本体からホースが伸び、それがエアタンクへと繋がっています。
片目のツキノワグマの問いかけから一秒ほどの時間が経過し、茶色いクマが返答しました。
「いやクマ」
「な、なんだとっ!」
「私が買ったらウラジオストクまでのシベリア鉄道に必要なお金を払ってもらうクマ。それなら勝負するクマ」
「なかなか面白いやつだ。5対1でそれほど強気になれるとはな。いいだろう、その条件で勝負だ」
茶色いクマは、懐から拳銃と取り出しました。
それはCZ75のガスガンでした。
制限時間は20分。
時間内に茶色いクマが5人のツキノワグマ達を全滅させることができたら茶色いクマの勝ちです。
制限時間までツキノワグマが一人でも生き残るか、途中で茶色いクマが撃たれたらツキノワグマ達の勝利です。
このルールは、とてもツキノワグマ達に有利なルールと言えます。しかし、茶色いクマは文句ひとつ言わず条件を受け入れました。
ピーーーーーーーーーーーーーーー!
ゲーム開始の笛が鳴りました。
5人のツキノワグマ達は、お互いに10メートル感覚ほど距離を置いて森の中にしゃがんで隠れました。
そしてスタート地点の方、茶色いクマがやってくるであろう南方向をじっと警戒しています。
ゲーム開始から3分。
ここまでひとつの発射音もなく、とても静かなゲームが展開されています。
「この条件で勝てるわけが無いだろう。馬鹿なクマだ」
片目のボスはUZIを持ったまま正面を警戒しています。
当然、近くに敵の気配はありません。
ボッ。
ふと東側で発射音がしました。
そして……
「ヒット!」
待ち伏せをしていた部下の一人が立ち上がり、セフティゾーンへと歩いて行きました。
あっけにとたれた表情で、ボスは東の方向を見渡しました。
しかしそこにはただ静かな森が広がるだけです。敵の気配はありません。
ただいるのは、仲間が一人だけです。
「気配はない、だが必ずこの方向からやってくるはずだ……」
彼は東方向の警戒を続けました。
しかしさらに2分後。
ボッ。!
「ヒット!」
再び発射音がすると、今度は北西方向の味方がヒットコールをしました。
「くそっ!どこだっ!」
パラララララララ!!!
西側の味方が持っているM16A1を北方向へ向け、トリガーを引きました。
さぐり撃ちのつもりでしょうが、狙いはまったく定まっていません。
パラララララ!!
東の仲間もAR18を構え、同じポイントへ射撃を開始しました。
相手の位置は見えていませんが、二人はとにかくばら撒きます。
バララララララララ!!
「ヒット!」
西側からヒットコールが上がりました。
しかし、そのヒットコールは味方のものでした。
西側にいた味方、M16A1を撃っていた味方が、どこからともなく撃たれたのです。
「な、なんて奴だ」
片目のツキノワグマは立ち上がり、いったん東に移動しました。
東の味方の横まで移動し、しゃがみこみました。
「ボス、どこからですか!?」
最後の味方が片目のツキノワグマに問いかけました。
「い、いや、わからねぇ」
片目のツキノワグマの額には汗が浮かんでいます。
「なんて奴だ、一人で三人も……それもハンドガンで……」
二人はしゃがみこみ、一箇所にかたまったまま周囲の様子を伺っています。
片目のボスは西方向、部下は北方向を警戒中です。
「あらわれねぇ、様子見てみますぜ」
数分待っても敵が現れないため、部下がそう言いました。
彼はAR−18アサルトライフルを構えたまま、しゃがんだ姿勢からじょじょに姿勢をあげていきました。
周囲のブッシュより高い位置まで顔を上げても、敵からの攻撃はありません。
完全に立ち上がるまで姿勢を上げ、銃を構えたまま北側から西側まで見渡しました。
「いねぇみたいですぜ。ボス」
「いなくなったか……」
ボスも立ち上がろうとした瞬間。
ボッ。
「ヒット!ボス、すんませんっ!」
とうとう片目のボス一人になってしまいました。
「ど、どこからだ……?サイレンサーのせいで発射位置がはっきり特定できねぇ……」
「だがきっと西方向からのはずだ……」
しばしま待ちボスは立ち上がって様子をみる決意をしました。
UZIサブマシンガンを構えたまま、ゆっくりと立ち上がります。
相手からの攻撃はありませんでした。
ボスは立ち上がったまま西方向を見渡します。
敵の気配はありません。どこにも、まったくいるように思えないのです。
「い……いねぇ……」
パララララララ☆
目の前のブッシュに向けてなぎ払うようにUZIを掃射しました。
しかし反応はありません。
「そこにはもういないクマ」
ふと後方から声が聞こえました。
それも、すぐ近くから。
ボスはとっさに振り向きました。
すると目の前に茶色いクマ。
すでに、CZ75をボスに突きつけていました。
ボッ。
「ヒットだっ!くそっ!」
CZ75の一撃でボスが倒されました。
茶色いクマは、いつのまにかボスのすぐ背後、東側に立っていたのです。
ゲーム後、もとの峠道に6人全員が集まりました。
「約束クマ、シベリア鉄道の料金を払ってもらうクマ」
「ボス、やっちまおうぜ……」
部下の一人がボスの耳元で囁きました。
しかしボスは首を横に振りました。
「俺たちの勝てる相手ではねぇ……こいつの目を見ろ……」
言われたとおり、部下は茶色のクマの目を見ました。
先ほどからまったく変わらない目、変わらない表情。
無表情で無感情。そして無神経そうな目です。
「こいつはヤバイ目だ……絶対何人か殺してる……」
だいたい、このウラル山脈から日本まで歩いて行くと言い出すところや、山賊にたいして逆に金を要求するところなど、不自然きわまりないのです。
言うなれば異常。常識知らずです。
山賊たちは、しかたなしにお金を払いました。
茶色いクマがウラジオストクまでシベリア鉄道で移動するためのお金です。
「お前はあの時のクマだな?」
回想シーンを長ったらしく説明した後に、ワグマンはクマノフに問いかけました。
目の前にいる茶色いクマは、間違えなくあの時のクマです。
しかし、返ってきた答えは、
「知らないクマ」
クマノフは否定しました。
表情が普段から変わらないため、嘘をついているかどうかもわかりづらいのです。
しかし、この答えが本当だとは、ワグマンには到底思えませんでした。
「なぜ山賊などしているクマ?もっとまじめに働くクマ」
クマノフがワグマンに向けて言いました。
その一言は、ワグマンに強い衝撃を与えたのです。
「お、お前に何がわかる!?」
ワグマンは叫びました。その目はかすかに潤んでいました。
「お前は電気代が払えないと言った!だがそれがどうした!車もあり、弾代も気にせずフルオートを撃てるお前に、何が……」
「俺はこの日本に夢を持ってやってきた!この国にこればきっと豊かな生活が送れると。山賊なんかせずに、毎日、寿司とテンプラをたらふく食えると思ってた!」
「だがそうはいかなかった。安い給料で日雇いの仕事をし、それでやっとの思いで家賃、生活費を払う、手元に残るものなどほとんど無い!」
「お前にわかるかっ!?ご飯にビッグカツを一枚、30円を乗せるだけの夕食が!ベビースターラーメンにお湯を注いで食べる生活が!」
「俺は歯磨きの水すら再利用している!口を洗った水は、コップに吐き出す!そしてまた後で使うのだ!」
「洗濯だって金がかかる、コインランドリーの150円が果てしなく生活を圧迫するのだ!だから俺は一ヶ月に一度しか洗濯しない!」
「お前にそんな経験があるか!?答えろっ!!」
ワグマンは熱く語りました。
まるで吼えるように、強く叫びました。
「……私は電気代を払わず電気を止められたことがあるクマ、冷凍庫の中の物はすべて溶け出し、冷蔵庫の中の物も腐ってしまうクマ」
「ガスも、水道も止められた経験がある、しかし私はお前に比べたらまだまだ未熟者かもしれないクマ」
「……だが、クマ」
「だが、なんだ!?」
「私はどんなに生活に苦しんでも、他人の物を力づくで奪うような真似はしないクマ」
「な!?なんだとっ!?」
「これをやるクマ、きっとお前の助けになってくれるクマ」
クマノフは一冊の雑誌をワグマンに向かって投げつけました。
雑誌には「フロ*エー」と書かれていました。
「こ!これはっ!求人情報誌!?」
「それで仕事を探すクマ、バイトでもかまわないクマ。誰でも、額に汗して働く姿は美しく、人生で一番輝いている時クマ」
ワグマンは力なくその場に崩れました。
ワグマンの頬を涙がつたいました。
「う……う……」
「お、俺は間違えていた……そうか……俺はもっとまじめに働くべきだったんだ……」
「電気代、今は払わなくてもいいクマ、出世払いでいいクマ、その代わり月に3%ずつ利子をつけるクマ」
「私はお前からお金を奪うために電気代を払ってもらうわけではないクマ、私はお前に目的を与えるために電気代を払ってもらうクマ。もし払わないようなら、地獄の果てまで追いかけて請求するクマ」
「今のお前には働く目的が必要不可欠クマ。私はその目的をおまえに科すことで、おまえがまっとうに生きる手助けをしたいだけクマ」
「あ、ありがとう。クマノフよ。おまえはなんて優しいんだ……」
クマノフたちは、再び車でサバイバルゲームの会場へと向かいました。
その車に向かい、8人のツキノワグマが涙を流しながら手を振っていました。
−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−
あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。