サバゲニッポン昔話


うさぴょん「サバゲニッポン昔話のお時間だぴょん」
ネコ田さん「いつまで続くのかにゃ〜、このお話」

ハンドルネーム:キュマノフ

偉い人:うさぴょんさえいれば、クマノフを殺れるのに・・・
部下:すいません!うさぴょんは消息を絶ちました・・・
偉い人:なにっ!!どういうことだ!?
部下:解りません。
偉い人:こうなったらしょうがない。bPエージェントのキュマノフが死に、
事実上bPになったトラ吉を使うか・・・
部下:確かトラ吉はクマノフのライバルだったはず・・・
   いけますね!!
偉い人:すぐにトラ吉に連絡を!

   プルルルプルルルプルルルプルルル

はい、トラ吉です。ただいま留守にしています。御用の方は、ピーと発信音の後にお名前とご用件をお伝えください。
ファクシミリの方はそのまま送信してください。
      ピー

偉い人:準備が出来次第こちらに参れ!

部下:あの、すいません。うさぴょんはアメリカに行ってしまいました。(汗
偉い人:そうか・・・これからどうなるのか楽しみじゃ。

うさぴょん「毎回おなじみのキュマノフシリーズだぴょん」
ネコ田さん「この組織って何やってるんだろうにゃ〜」
パン太「きっとビッグサイトで同人誌でも売ってるんだよ〜」
ネコ田さん「それって危険なことなのかにゃ〜?」
パン太「とっても危険だよ〜」

う〜ん寅吉の活躍はよかったのですが相手がアホすぎておもしろみが無かったような気もします。
今度はクマ達と寅吉、ドラーク、サンダース、チンドンあたりのチームで対戦してもらいたいです。

トラ吉カッコよすぎです。
自分もこんな風に敵を倒してみたいものです。
こんどは、電動でもボルトアクションでもいいので
スナイパーを登場させて下さい。

ネコ田さん「そういえば前回ってトラ吉のお話だったにゃ〜」
クマノフ「確かに相手が弱かったクマ」
うさぴょん「僕たちもトラ吉たちの後にブル公さんのところにおじゃましたけど、クマノフさんは何人倒したぴょん?」
クマノフ「はっきり覚えてないが25人ぐらいクマ」
パン太「トラ吉に負けてるよ〜」
ネコ田さん「トラ吉はたしか34人だったにゃ〜」
クマノフ「敵を倒すだけがサバイバルゲームではないクマ」
ネコ田さん「言い訳っぽいにゃ〜」

パン太「スナイパー登場させて言われてるよ〜」
うさぴょん「そろそろ出したいぴょん」
ネコ田さん「どんなスナイパーにゃ?」
うさぴょん「機関車だぴょん」
ネコ田さん「機関車〜?どんなんにゃ?」
うさぴょん「機関車トー○スと、トーマ○・ベケットを混ぜ合わせてるぴょん」
ネコ田さん「山○は眠らないだにゃ〜」
クマノフ「あの機関車の笑顔で狙撃されたら怖いクマ」

私は一回も飲んだ事が無いのですよ、メッコール。
やはり、勝負の鍵を握っていたのは伝説の 清涼?飲料水メッコールだったのですね。
韓国では、ある程度の販売実績があるようなので、もしかしたらたまたま日本人の口には合わなかったのかもしれません。
(ロシア人には意外と好評?)

おっと!本題に入らねばなりません。
実は私、こういうチョットした小話ネタが結構すきなんですよ。
サバイバルゲームネタの小話は珍しいので今回は楽しませてもらいました。
これから続きも読ませてもらいます。

パン太「これは第一話の感想だねぇ〜」
クマノフ「別にまずくないクマ」
ネコ田さん「さすがロシア人にゃ〜」

こ!今回冒頭のファミレス場面に出てきたカクテル!
私達がパンツアーカクテルと呼んで、サバイバルゲーマー以外には門外不出としていた幻の飲み物!
特に緑色の物には山葵とネギのトッピングが付いており、真の勇者以外には絶対に飲めないとされているもの!
カクテルの名は「三号戦車」
名の意味は「あらゆる意味でイチコロ」

う〜ん、ほのぼの動物物語だと思っていたら・・・
深い・・・・・。

ネコ田さん「これもかなり前のお話だにゃ〜」
パン太「いろいろ混ぜるのは基本だよ〜」
クマノフ「今度はコールドの飲み物にホットの飲み物も混ぜるクマ」

ハンドルネーム:でゅらはん

(・o・)
今回ばかりは、本当に呆れさせていただきましたw

最近読んだ一コママンガで、
「同じ銃は使わない、とか言ってるからそんな事になるんですよ」
と言いながら、ガンショップのおやぢが、
ゴルゴ13に火縄銃を差し出しているものがありましたが、
そのうち「銀玉鉄砲は極悪だから禁止」などと、
笑えない冗談のようなルールが必要になりそうですねぇ。

昔、所属していたチームには「砂かけばばあ禁止」という、
得体の知れないルールが存在しました。
これは、弾切れにあせった私が、手でわしっと掴んだポケットの中のBB弾を放り投げ、
偶然2人にヒットさせた事からできたルールでした。
禁止の理由は「雰囲気がぶち壊しだから」でしたが、
ブル公に言わせれば「極悪」になるんでしょうか?

弾幕も時と場所を選べば有効でしょうが、
むやみやたらと張っても、射撃の上手い人から見れば、
「居場所を自分でバラしてる間抜け」にしかみえませんからねぇ。
ブ○イトさんの意見も聞いてみたいところです(笑)

ネコ田さん「手でもって弾投げるのはどうかと思うにゃ〜」
クマノフ「ルール次第クマ。許可されてるチームなら問題ないクマ」
うさぴょん「弾が当たったら問答模様で死亡じゃだめなのかぴょん?」
クマノフ「手で投げたのにも殺傷能力があるとなると、ゲーム中、マガジンに給弾途中にBB弾を足の上に落としてもアウトクマ。BB弾の手投げがOKとされているチーム以外では無効と考えるのが無難クマ」
ネコ田さん「最後の一行が気になるにゃ〜」
うさぴょん「『弾幕薄いよ!何やってるの!』だぴょん」

はじめまして!いつも楽しみに見ています。。。
最初はクマノフのファンでしたが最近のほほんとしたパン太のファンになりました!パン太頑張って!影で応援してます。
       byパン太応援団←名前変えるな

パン太「僕のファンだよ〜。嬉しいよ〜」
ネコ田さん「俺って人気ないにゃ〜」
うさぴょん「人気投票ではクマノフさんが人気独走だぴょん」
クマノフ「クマは偉大クマ」
パン太「わけわかんないよ〜」

本当に楽しませていただきました。
特に変わったコメントをすることはできませんが、単純にお礼を申し上げたいと思いまして…。
自分はゲームではM79を使っているのですが、なかなか難儀というかクセの強い銃でなかなかGETできないのですけれど
今回のトラ吉さんの行動に勇気付けられ、まだまだがんばっていきたいと思います。
どうもありがとうございました!!

トラ吉「気づかれずに近寄って一撃たたき込めばどんな銃でも同じや!」
うさぴょん「トラ吉だぴょん!、いつのまに、どこから現れたぴょん?」
クマノフ「まあトラ吉の言うこともわからなくないクマ」

ドーラクさんのおめめとられちゃいましたね・・・涙
お悔やみ申し上げます

ネコ田さん「阪神優勝で取られたらしいにゃ〜」
トラ吉「六甲颪に颯爽と〜♪蒼天翔ける日輪の青春の覇気美しく〜♪」
クマノフ「歌わなくていいクマー!」
トラ吉「この調子で日本シリーズも優勝や〜!」

息子よ!!(ブル公)
お前は何を学んで来たんだ!!
父さんは悲しいぞ・・・・。
日々サバゲーで心身共に
磨いていたと思っていたのに(泣
大体お前はいつでもそうだった・・・・・延々と続く
ブル公の波乱万丈伝説!? 200X年 元旦 公開

ネコ田さん「ブル公の親父さんかにゃ〜」

なんとなく読んでみるといつの間にか続きが楽しみになってきました。
実際、本当に役に立つことも多く書かれているのでとても役にたちます。
機会があればインドア戦のお話も希望します(^^

ネコ田さん「インドア希望らしいにゃ〜」
うさぴょん「それも面白そうだぴょん」

っはっはっは。
クマちゃんとトラちゃんはやっぱ強いね〜^^
ブルちゃんが可愛そうだよ^^;
こんな相手なら(失礼ですね^^; ぱん太ちゃんもけっこう行けたんじゃあない?
それはさておきクマちゃんトラちゃんご一行様w今度いっしょにサバゲーしない♪
こっちのレギュはショットガンもAK47も使用OKだよ(笑

ネコ田さん「パン太も何人か倒せたかにゃ?」
パン太「倒せたよ〜」
うさぴょん「何人ぴょん?」
パン太「2人ぐらいだよ〜」
クマノフ「倒せただけ良いクマ」

第11話:オージーな者達

「あのね〜」
「どうしたにゃ?」
「う〜んとね〜」
「どうしたぴょん?」
「えっとね〜」

 今日も良い天気。
 クマノフ、パン太、うさぴょん、ネコ田さんの4人はセフティゾーンでサバイバルゲームの準備をしていました。

「え〜とねぇ〜」
「さっさと言うクマー!」

「今日は対戦だよ〜」

 パン太の口から思いがけない言葉がこぼれました。

「突然どうしたクマ?どこのチームとも対戦の約束なんてしてないクマ」
「僕がしたよ〜」

 どうやらパン太が一人で対戦の約束をしていたようです。

「勝手にそんな約束したらダメにゃ〜」
「ど〜して〜?」
「レギュレーションが合わないかもしれないクマ。こっちは1ジュール以下のパワーでやってるわけだが、全てのチームがそうとは限らないクマ」
「え〜?そうなの〜?」
「そうクマ。チームによってはそれ以上のパワーでやってるところもあるクマ。そしてその逆もあるクマ。パワー以外にも弾数規制や細かいルールなど、他のチームとは合わない場合もあるクマ」
「知らなかったよ〜。でももう遅いよ〜。僕のせいじゃないよ〜」

「お前のせいニャー!クマー!ぴょん!」

 3人の声が重なりました。

「で、どこのチームとの対戦クマ?」
「そんなの知らないよ〜、なんか、どっかのお店で声かけられたんだよ〜。対戦しよ〜ってぇ〜」
「どっかのお店ってなんだにゃ!?自分の事も覚えてないのかにゃ!?」
「だってもう何日か前の話だよ〜」
「いや、普通は覚えてるクマ……」
「でも、対戦申し込まれるってことは、たぶんガンショップだぴょん」
「そうだろうにゃ〜」
「きっとそうだね〜」

 まるで他人事のように言うパン太でした。

「で、相手はどんな人だったクマ?」
「えっとね〜。エリーちゃんだよ〜」
「名前言われても分からないにゃ〜!」
「エリーちゃんって誰ぴょん?」
「えっとね〜、僕の小学校の時の同級生だよ〜」
「名前からすると女の子かにゃ?かわいいのかにゃ〜?」
「うん〜。なんかみんなのアイドルだったよ〜」
「それは楽しみにゃ〜」

「あ、なんかきたぴょん」
 うさぴょんが、こちらに向かって歩いてくる5つの人影を見つけました。
「あ、来たよ〜」

「パン太。来てあげたわよ。感謝しなさい」
 リーダー格らしいトカゲが言いました。
 その首には立派なエリが付いています。
「……なんか態度のでかい女にゃ〜……」
 ネコ田さんは小さく漏らしました。なんだかとても残念そうです。
「彼女がエリーちゃんだよ〜」
「そう。あたしがこの町のアイドルで、このチーム『オージー』のリーダー。エリーよ」
「この町のアイドルってわりには聞いたこともなかったぴょん……」
「そこのウサギさん、なんか言ったかしら?」
「……何もいってないぴょん」
「じゃあ、あたしの仲間を紹介するわ。この3人がコアラン、コアリン、コアルンの3兄弟」
「コァラー!よろしくなコァラ!どこにでもいるような動物さんたちよ!コァラー!」
「ま、俺達人気者だから、おまえらなんか敵じゃねぇよコァラー!」
「何に生まれるかによって、そいつが幸せな人生歩めるかどうかなんて決まってるんだよコァラー!」

「この人達怖いよ〜」
「……む、むかつくにゃ〜……」

「で、こっちがカンガルおばさんよ」
「よろしくですわ〜」
 一人だけ背の高いカンガルーが、高い視点から挨拶しました。
 その身長はクマノフより高く、今ここにいる9人の中で一番の長身です。

 クマノフたちも一通りを挨拶をすませ、

「ところでレギュレーションの確認をしたいクマ」

 クマノフたちのレギュレーションはフルオートは初速90m/sまで、弾は0.2g以下。
 弾数規制は200発です。

 エリーたちのレギュレーションは1J、ただしパワーアップ改造は禁止。
 弾は0.2gまでで、弾数規制はありません。

 レギュレーションに大きな違いがないため、パワーや弾の重量はお互いのレギュレーションそのままで、弾数無制限ゲームを行うことにしました。

「ゲームはフラッグ戦ぴょん?」
 うさぴょんの問いに対し、エリーはフラッグを3つ取り出しました。
「フラッグ三つ使うわよ!」
「にゃ?どんなルールにゃ?」

「よく聞いてくれたわね。賢いこのあたしが特別に教えてあげましょう」
「……教えてあげましょう……って、教えて貰わないとゲームにならないんだけどにゃ〜」
「フィールドの中央付近に、3本のフラッグを配置するのよ。フラッグ同士の間隔はそれぞれ20メートルぐらいは離してね」
「それで、各チームはフィールドのお互いの端からスタート。両方からフィールド中央に向かって、フラッグにタッチするのが目的よ」
「それって、3本全てにタッチすれば勝ちかにゃ?」
「そうじゃなくて、一つのフラッグに一人がタッチすれば、そのチームは1点の得点を得られるわけ」
「一人で3本にタッチすれば3点、それを4人全員が行えれば12点クマ?」
「そう、正解よ。頭の悪そうなクマさん。タイムアップ時に得点の多かったチームが勝ち」
「片方のチームが全滅したらどうなるぴょん?」
「その場合は、生き残りチームの生存メンバー全員が、全てのフラッグにタッチしたになってゲーム終了。どう?分かった?」
「……複雑で覚えられないよ〜」
 パン太は困ってました。
「問題ないクマ。どうせパン太には期待してないクマ」
「酷いよ〜。クマノフさ〜ん」


 フィールドは東西に長いブッシュフィールドです。
 ところどころに木もあり、適度に隠れられます。
 そのフィールド中央あたりに1本のフラッグ。
 そこから北側30メートルにさらに1本。
 中央フラッグから南側30メートルにもさらに1本のフラッグが設置されました。

 クマノフたちはフィールド東端からのスタート。
 エリーたちのチームは西端からのスタートになりました。

 お互いチームがフラッグ近くに集まったところで作戦タイムです。

「相手の武器は、なんだったかにゃ〜?」
「エリーはステアーAUGのミリタリータイプクマ。コアラ3兄弟はP90、MP5A4、MP5SD6クマ」
「さすがクマノフさん、よく見てるぴょん」
「だが、カンガルおばさんは銃を持ってなかったクマ」
「素手でやるつもりぴょん?」
「分からないクマ。だが素手ということは無いと思うクマ」
「素手ならいいのに〜」
「それと、私のAKがどこまで動くか分からないクマ」
「どうしたぴょん?壊れかけぴょん?」
「東○電力の陰謀で充電が出来なかったクマ。で○子ちゃんの工作活動により電気がストップしていたクマ」
「それって電気代払ってないだけじゃないかにゃ……」
「それで、作戦はどうするにゃ?」
「通常のフラッグ戦と違い、ディフェンスを置く必要は無いクマ。全員でフラッグを取りに行くしかないクマ」
「全員で固まって移動するのかにゃ?」
「それは効率が悪いクマ。一人は隠密行動で行かせるクマ。うさぴょんにやってもらうクマ」
「分かったぴょん」
「うさぴょん以外は北フラッグから落とすクマ。うさぴょんは南フラッグから任せるクマ」

 ゲーム開始のホイッスルが鳴りました。

 それと同時にうさぴょんはフィールド南側限界ラインに向けて走ります。
 クマノフ、ネコ田さんは北西方向に走り、その二人を追うようにパン太が後ろからノロノロとついていきました。



 ゲーム開始後30秒。
 ここまでは静かなゲームです。敵、味方合わせてまだ誰も一発も撃っていません。
 クマノフの西側、20メートルほどのところに北側フラッグが見えていました。
 フラッグの周りに敵の姿はありません。
 クマノフの南側、3メートルの位置にはネコ田さん。さらにその後ろ3メートルの場所にパン太。3人全員がブッシュの陰にしゃがみこんでいます。
 クマノフはブッシュ付近をしばらく警戒した後、静かに北側に歩き出しました。
 北側限界ラインまで移動するつもりのようです。

 ネコ田さんとパン太は北へは移動せず、じわじわと静かに西へと進み出しました。

 フィールド限界ラインまでやってきたクマノフは南西方向にあるフラッグを凝視しました。
 フラッグまでの距離は15メートルといったところです。
 十数秒した後、AK47の銃口をゆっくりと上げていきました。
 斜め下を向いていた銃口が水平を向くまで、10秒ほどかかったでしょうか、とてもゆっくりとした動作です。まるで動いていないように見えます。
 水平に向いたAKの銃口は、フラッグの西側、5メートルほどの所を向きました。

 ゥィン、パン、パン☆

 普段よりかなり遅いサイクルで、AKから弾が2発発射されました。
 発射された弾はフラッグ西側のブッシュの隙間を抜き、その奧で着弾音を立てました。
「コァラー!ヒットだコァラー!」

 一匹のコアラが立ち上がりました。

 クマノフは喜ぶでもなく、まったく表情を変えていません。
「一人でここまで来たとは思えないクマ……今のが前衛とすると、その後ろにまだいるクマ……」




 ネコ田さんとパン太が、フラッグから10メートルほどの距離まで来た時に、AK47の2発の発射音が聞こえました。
 そして、フラッグ奧、5メートルほどの位置から一匹のコアラがヒットになりました。
「一人しかいないのかにゃ〜」
「きっと一人しかいないよ〜」

 パン太はしゃがむような低い姿勢のまま前進していきました。
 ネコ田さんを左側から抜いていく形で、ガサガサを草を揺らしながらネコ田さんの斜め前方にでた時。

 ボボボボボボッ☆

 正面奧からサイレンサーを使った発射音が聞こえてきました。
 一瞬、いいえ、かなり遅れてパン太はブッシュに伏せました。
 飛んできた弾は狙いがやや甘く、パン太には当たりませんでした。ブッシュが防いでくれたのも幸運と言えたでしょう。

「敵さんいるよ〜」
 伏せたままパン太が言いました。

 ネコ田さんはやや右に移動する形で弾の飛んできた方向を注意して観察します。
 フラッグの向こう側、ネコ田さんから20メートルほどのブッシュの陰に、やや人影らしきものが見えました。

「いるにゃ〜」

 ネコ田さんがMP5A5をそちらに向けようとした途端、

 ボボボボボボボ☆

 相手が発砲してきました。同時にネコ田さんは左に移動しながら伏せました。

「俺も見つかったにゃ〜」

「もっとたくさん撃とうよ〜。こっちは二人だよ〜」
「そうだにゃ〜」

 パン太は腕と銃だけブッシュの上にあげ、相手を目視しないままトリガーを引きました。

 パパパパパパパパパン☆

 それに合わせ、ネコ田さんはMP5を構えてブッシュから顔を出します。
 先ほどと違い相手の姿は見えませんでした。ブッシュに潜ったのでしょう。
 それでもネコ田さんは、さっき相手がいた当たりに向かってトリガーを引きました。

 パパパパパパパパン☆

 パン太さんとネコ田さんは断続的にトリガーを引きます。
 二人合計で100発ほどをブッシュに撃ちこんでも反応はありませんでした。

「逃げたかにゃ〜」
「もう死んだかも〜」
「そ、そんなわけないにゃ……」

 そ、その時でした。

 パパパパパパパパパパパパ☆

 遠くの方、南南西の方向からでしょうか。豪快に大量のBB弾が飛んできました。

「狙われてるにゃ〜」

 ネコ田さんとパン太は、まともやブッシュに伏せます。

 パパパパパパパパ☆

 発射音はとぎれません。
 まさにトリガーを引きっぱなしにした状態です。

「いつまで撃ってるんだにゃ〜。もう100発以上使ってるはずにゃ〜」

 パパパパパパパパ☆

 それでも発射音はとぎれませんでした。
 周囲のブッシュが着弾音でガサガサと激しく音を立て続けます。
 距離が遠いのでしょう、着弾はネコ田さんとパン太の二人がいる場所に近いものの、かなりバラけています。
 ネコ田さんとパン太二人を視認して撃っているわけではないのでしょう。
 ネコ田さんはブッシュの隙間から発射音がする方向を見ました。
 距離は40メートル以上のところから、背の高いカンガルーがG3A3を撃ちまくっていました。
「カンガルーだにゃ……距離はかなりあるにゃ……」

 ボボボボボボボ☆

 今度は正面の敵が射撃を開始してきたようです。
 南南西からの発射音に、正面の西方向からの発射音が重なりました。

「にゃ〜、二方向から撃たれてるにゃ〜」
「危険だよ〜」


 ブッシュの中を進んでいたクマノフは、伏せた姿勢でMP5SD6を撃っているコアラの背中を見つけました。
 クマノフは先ほどの位置からフィールドの北限界ラインを西に30メートルほど進んだ後、南に方向を変えて移動してきました。
 コアラの足は、15メートルほどの東方向に見えています。
 クマノフは静かにAK47を構え、コアラの背中に向かってトリガーを引きました。

 ゥィ……ン……パンッ☆

 バッテリーの残量がほぼ限界なのでしょう、今にも止まりそうな音で、弾は一発だけ発射されました。

 発射された弾はコアラの背中のセンターを捕らえました。

「ヒットだコァラー!!」

 そう叫んでコアラは立ち上がりました。




 クマノフがさらに移動しようとした時。
 倒したコアラの場所から南西5メートルほどの位置のブッシュが動きました。

 パパパパパ☆

 とっさにクマノフはブッシュの陰に伏せました。そして伏せたまま静かに南方向へと移動していきます。
 敵の連射音はすぐにとぎれました。あまり撃ちまくるタイプではないのでしょうか。

 クマノフはブッシュの陰で伏せたまま、AKを左手に持ち、右手でサイドアームのCZ75を抜きました。
「もうバッテリーが無いクマ。これなら初めからCZにサイレンサーをつけて持ってこればよかったクマ……」
 クマノフはサイレンサーをセフティゾーンに置いたままでした。
 サイレンサーを付けたままのハンドガンは長くなり、ホルスターに納めても邪魔になりやすいためです。
 仮にサイレンサーを外したまま携帯するにしても、長いサイレンサーは邪魔になりがちなため、サイドアームとしてCZ75を使用する場合にはサイレンサーを携帯していないのでした。

 すぐにクマノフの南東のブッシュが揺れました。
 カサカサと動くと思うやいなや、ブッシュから人影が見えました。

 パパパパパパ☆

 同時にクマノフは西側のブッシュへと逃げ込みました。

「……おそらくサイドアームを抜く動作で見つかったクマ。油断したクマ」



 フィールドの一番南側のフラッグ。
 うさぴょんはそこにタッチし、さらに奧に進むため西に向かう途中でした。

 ……パパパパパパパパ……

 先ほどから北方向からは発射音が鳴りやみません。

「派手にやってるぴょん。でも僕は誰とも撃ち合ってないぴょん」

 るんるん気分でうさぴょんは西へ進んでいました。

 すると……

 パパパパパパン☆

 突如の発射音に、うさぴょんは横のブッシュに飛び込みました。
 そして姿勢を低く保ちます。

 うさぴょんが飛び退いた直後、弾はうさぴょんがいた地面を叩きました。

「北西側ぴょん……」

 ブッシュの陰から北西側を見てみました。
 しかし敵の姿は見えません。
 ただブッシュが広がり、正面には太い木が一本あるだけでした。

 うさぴょんは不思議に思いました。
 自分が逃げた時、弾は勢いよく地面を叩いた音がしました。
 距離はそれほど遠くないわりに、弾は地面に落ちていたわけです。着弾音からすると弾の威力もそれなりにあるはずです。

「近い距離から地面に落ちたぴょん……となると……」

 うさぴょんはグロック26を両手で構え、地面に向けました。
 フロントサイトとリアサイトを重ね合わせ、まるで地面にターゲットがあるかのごとく狙いを定めます。
 そして……

「上ぴょん!」

 パンパン☆

 腕を上げ、北西側の木の上に狙いを狙いを定めました。
 そして一瞬で敵を発見するとトリガーを2回引き、直後に横に跳びました。

 パパパパパパン☆

 木の上にはコアラがいました。
 木にしがみついた形で片手でP90をうさぴょんにむかって発砲しました。
 しかし、その弾が着弾する前に、うさぴょんは横に飛び退いていました。
 コアラの放った弾は再び地面を叩きました。

 逆にうさぴょんの放った2発はコアラの顔面に迫ってきました。

 バシン☆

 そのうち一発がコアラのゴーグルに当たり、回避しようとしたコアラは木にしがみついている手を離してしまいました。

 ヒューーーーーーーーーーーン☆ドスッ☆グキッ☆

 コアラは地面に落ちて鈍い音を立てました。

「ヒ……ヒットコァラ……」

 コアラは力無く言いました。






「いつまで撃ってるにゃ〜!!」
 ネコ田さんとパン太に対する南南西からの銃撃は、いまだ続いていました。
 途中、ときどき弾幕がとぎれるものの、未だに銃撃は続いています。
 つい先ほど、西側のコアラがクマノフにヒットされたのが、まだ幸いです。
 二方向からの攻撃だけはしのぎました。
「そのうちいつか当たりそうだよ〜」
「なんで弾切れないにゃ〜、もう500発以上確実に撃ってるはずにゃ」
「きっとマガジンたくさんもってるんだよ〜」
「そうなのかにゃ〜」
 ネコ田さんは慎重に、相手に目視されないように注意しながらブッシュの隙間から発射音のほうを見てみました。
 やはり40メートル以上離れたところにカンガルおばさんが、M16A1をこちらに向けて射撃していました。
「にゃ?M16になってるにゃ。さっきはG3だと思ったんだけどにゃ〜」

 パパパパパパ、カカカカカカカ☆

 発射音が変わりました。どうやら弾がきれてカラ撃ちになったようです。

「弾がきれたにゃ!今がチャンスにゃ」

 と、ネコ田さがMP5を構えようとすると。

 なんとカンガルおばさんは、M16をお腹のポケットにしまいました。
 そして、お腹のポケットからまた別の銃、ライトマシンガンのM60を取り出しました。

「にゃにっ!?不自然だにゃ〜!お腹のポケットに銃しまったり出したりしてるにゃ!」
「きっと四次元ポケットなんだよ〜」
 パン太が有り得ない事を言いましたが、その有り得ないことが起きてるのです。
 体の大きいカンガルおばさんでも、どう考えてもあんな長いライフルや機関銃が入るとは思えません。
 ですが、確かに出し入れしているのです。

 バババババババババ☆

 弾幕が再び開始されました。M60によってです。

「もうダメにゃ〜。このままいつか当たるにゃ〜」
「こっちからも撃とうよ〜」
「この距離じゃ、そうとう連射しないと当たらないにゃ〜」
「移動すればいいよ〜」
「あ……そうにゃ、うちら、ずっとここにいるからいけないんだにゃ」
 パン太に指摘されてしまったネコ田さんでした。
「気づかれないようにこの場を離れればいいんだにゃ。何もここで撃ち合う必要はないにゃ……」
「クマノフさんは、いつもそうしてるみたいだよ〜」
「そうだにゃ〜」
 鳴りやまない弾幕と、周囲にたいする着弾音の中、二人の会話が行われてました。
「フラッグが欲しいけどガマンだにゃ〜。フラッグ周辺はブッシュが薄いにゃ。それに、まだ敵がいるかもしれないにゃ。今きた道を静かに戻るにゃ」
 ネコ田さんとパン太は東に向けて移動を開始しました。

 ネコ田さんがまず静かに姿勢を低くしたまま5メートルほど移動しました。
 相手の射撃の狙いは変わっていませんので、おそらく移動したことはバレてないのでしょう。
 つづいてパン太の移動です。
 多少、音を立てても相手の射撃音がかき消してくれるものの、パン太は草を揺らしながら移動してしまいました。
 相手の射撃も、パン太の移動位置を的確に追ってきます。

「パン太、草揺らしたらダメにゃ!相手に位置教えてるにゃ!」
「えぇ〜、でも動いたら揺れるよ〜」
「背の高い草には触らないようにするにゃ〜」

 ポコッ☆

 パン太の頭にBB弾が落ちてきました。

「あぁ〜、ヒットだよ〜」

 パン太はアウトになってしまいました。

「あ〜ぁ〜」

 パン太は立ち上がると、ネコ田さんのほうを見下ろして、そう声を出しました。

 すると。

 弾幕が、的確にネコ田さんの位置に降り注がれました。

「げげっ!これって、今のパン太の顔の向きでバレたんじゃないかにゃっ!?」

 その通りでした。
 カンガルおばさんは、立ち上がったパン太が横のブッシュを見下ろしのを見のがしませんでした。
 そして、そこに敵がいると確信したのです。

 ババババババババババ☆

 容赦なく大量の弾をそこに降り注ぎます。

 20秒ほどトリガーを引きっぱなしにすると、案の定ヒットコールがありました。

「ヒットだにゃ〜」

 カンガルおばさんは、やっとトリガーから指を離しました。

「あとこれで2人ね〜、あと2人はどこかしら〜」

 カンガルおばさんが北方向から東方向を監視し、南方向に顔を向けると。
 そこに白い生き物が立ってました。距離はもう目と鼻の先です。
「発射音に紛れてここまで来たぴょん。簡単だったぴょん」

 カンガルおばさんは咄嗟にM60を向けようとしましたが、すでにグロック26をカンガルおばさんに向けているうさぴょんのスピードには勝てませんでした。

 パンパン☆

 弾は正確にカンガルおばさんの胴体中心に命中しました。



 フィールド北西部のブッシュの中。
 クマノフとエリーは、お互い移動しながら戦闘をしていました。

 クマノフのAKは、すでに手元にありません。
 途中、木の枝にスリングをつかってぶら下げてきたのです。地面に直接置かなかったのは他のプレイヤーに踏まれたりしないようにするためです。

 クマノフの東側、15メートルほどの距離にエリーがいるようです。
 すでにクマノフはフィールド西側限界ライン近くまで逃げていました。
 ここまで逃げた理由の一つとして、AK47を吊しておける木を探していたという大きな理由がありますが。

「しつこいクマ。どこまで追ってくるクマ……」

 ブッシュの隙間から情報を得ようと、クマノフは目をブッシュ隙間に合わせました。

 パパパン☆

 発射音と同時にクマノフは首を横に移動させました。
 弾は今クマノフがのぞき込んだ隙間を抜けてきました。

「なかなか鋭いヤツクマ」

 ガサガサガサ。
 南東のブッシュが揺れました。
 エリーが駆け込んできたのです。

 そして、クマノフの南側から射撃してきます。

 パパパパパパ☆

 しかし、狙った場所には、すでにクマノフはいませんでした。

「相手の位置を記憶し、それに対して有利な場所に移動しかけて攻撃してくるのは正しいやり方クマ」
「スピーディな移動と攻撃は、相手の対応が間に合わなければ有効クマ。だが私はそこまで甘く無いクマ」
 そう呟いたクマノフは、すでに他のブッシュに移動していました。

「有利な場所に移動することは大切クマ。だが、その途中で敵に発見されるようではいけないクマ……」
 静かにクマノフは静かに移動していました。
「相手に発見されず、有利な位置に移動できれば、そこで勝負は決まるクマ」
 そう呟くクマノフの視線の先、7メートルほどの距離にエリーの横顔。
 エリーはAUGのスコープを使って前方のブッシュを策敵していました。

「これで終わりクマ」

 クマノフはCZ75の狙いを定め、トリガーを引きました。

 パンッ☆

 と同時にエリーは前方へと動きました。
 回避ではありません。たんに前方に歩き出したのです。クマノフにとってはアンラッキーとしか言えません。

 スッと、弾はエリーの頭の後ろを抜けていきました。

 エリーは攻撃されたことに気づきました。
 そして、前方に向けて全力で走り出しました。

「逃がさないクマ」

 パンパンパンパン☆

 クマノフは走るエリーに向け、少し前方を向かって連射しました。

 回避のために全力で走っているエリーは、突然前のめりになりました。
 そして、そのまま……

 ズテンッ☆

 勢いよく地面に倒れました。
 どうやら地面にあるツタに足をひっかけて転んだようです。

 クマノフは、平然とした表情で、倒れたエリーに狙いを定め。

 パンッ☆

 弾はしっかりとエリーの頭部を捕らえました。

「ヒ……ヒット……」

 泣きそうな声でエリーは手を挙げました。

 その時、クマノフは異変に気づきました。
 エリーの前方に、エリーのエリマキが落ちていたのです。

「まさか、転んだ衝撃でエリマキがちぎれたクマ?だとしたら大けがクマ……」

 クマノフはエリマキに駆け寄り、拾い上げました。
 するとそれは……

 シャンプーハットでした。
 一カ所に切り込みをいれ、首にはめても隙間ができないようにしたシャンプーハットだったのです。

 クマノフは再び倒れているエリーを見ました。
 たしかに今のエリーにはエリマキがありません。

 またもや手にもっているエリマキに視線を移しました。
 たしかにそれはシャンプーハットでした。

「笑いたければ笑えばいいでしょ……」

 今にも泣き出しそうなエリーの声でした。

「……どうせ、どうあたしはタダのトカゲよ。本当はエリマキトカゲなんかじゃないのよ……」

「……クマ……」
「人気者になりたくて、それでみんなを騙してたの……嘘をついてたのよ……」

 エリーは涙と鼻水を流しながら言いました。

「おかしいんでしょ?表向きは無表情だけど、心の中では爆笑してるんでしょ?」
 エリーは自嘲気味な笑みを浮かべながら、クマノフに問いました。
「そんなことは無いクマ」

「……え?」
 予想外な答えを受け、驚くエリーに、クマノフは背中を向け、

「人は誰しも、偽りの一つや二つ持って生きていく物クマ」

 クマノフはCZ75を構え直し、ブッシュの中へ消えていきました。



「恵理ちゃんって気持ち悪いよねぇ。あの鱗なんて、光あたるとキラキラしてさぁ」
「本当、色も動きも気持ち悪くて、同じクラスにいるのもイヤよー」
「恵理。尻尾切ってみせろよ〜」

 あれは小学校の時。
 クラスのみんなは、皆哺乳類。そして、あたし一人が爬虫類。
 いつも「気持ち悪い」と言われ、からかわれ、馬鹿にされていた。

 ある日、あたしは両親に「転校したい」と打ち明けた。

「まぁ、学校でそんなことが。どうしましょう?あなた」
「転校すると言っても……なあ……」
「でも今のままでは恵理があまりに可哀想ですわ」
「私が言いたいのは、転校したからといってまた同じようにイジメられるのではないかと言うことだ」
「まぁ、あなた、そんな……」
「パパ、でもあたしは……あたしは今の学校、もう行きたくない……」
「いいかい恵理。転校は良いだろう。そうしよう。だが、おまえ自身が変わらなければまた同じ目に遭ってしまう」
「そんな……パパ、じゃあどうしたら?どうしたらいいの?」
「これを付けなさい。恵理」

 パパが出した物は一つのシャンプーハットだった。

「いいかい恵理。次の学校では、おまえはオーストラリアからやってきたエリマキトカゲだ。そうだ、名前はエリーにしよう」
「エリマキトカゲ?」
「そうだ。今大人気の動物だよ。次の学校で、おまえはみんなのアイドルになるんだ」
「アイドルに……?」
「そうだよ。恵理。おまえはみんなのアイドルだよ。おまえはオーストラリアからやってきたんだよ。オーストラリア人なんだよ」



 転校し、新しい学校に通うことになったあたし。
 シャンプーハットを首に付け、エリマキトカゲ演じた。
 あたしはすぐにクラスの人気者になった。
 同じクラスにいたパンダを越える人気物になった。
 もう、昔の、イジメられっ子のあたしではない。本当に180度、人生が変わった。

 このシャンプーハット、いや、エリマキはあたしを変えてくれた。
 このエリマキのおかげで今のあたしがある。
 このエリマキは、もうあたし一部。

 そしてあたしは、みんなのアイドル。エリマキトカゲ……

 エリーはエリマキのシャンプーハットを付けなおし、セフティゾーンへと向かいました。



 ゲームはエリーチームの全滅で終了しました。

 セフティゾーンにほぼ全員が出そろい。結果発表です。

 エリーチームの得点は、エリーが南フラッグ、中央フラッグの2点。
 カンガルおばさんが南フラッグ、中央フラッグの2点。
 コアラ3兄弟は、全員どのフラッグにもタッチできずに0点。

 対してクマノフチームは、クマノフが生き残り、フラッグ全部ゲット扱い3点。
 うさぴょんも生き残り、フラッグ全部ゲット扱いの3点。
 パン太、ネコ田さんの二人はどのフラッグにも触れず0点。

「俺達の勝ちだにゃ〜」
「そういえば、コアラが二人しかいないぴょん、カンガルおばさんもいないぴょん、どうしたぴょん?」
「コァラー!コアランは木の上にいたところを撃ち落とされてケガしたコァラ!」
「カンガルおばさんが病院につれていったコァラ!」
 コアリン、コアルンが叫びました。

「ゴミとクマは持ち帰るのがサバイバルゲームだケガ」
「クマノフさん、なんか間違えてるぴょん……」
「木の上に上るからそんなことになるんだよ〜。頭悪いよ〜」
 パン太がなにげにキツイ一言を言ってしまいました。

「コァラー!俺達コアラのような人気者にケガさせてタダで思うとすむなコァラー!」
「コァラー!俺達のような人気者とおまえら一般動物では価値が違うんだぞコァラー!」
「もうやめなさいよ!コアリン、コアルン」

「けどなエリー!俺達は人気者だコァラ!こんな奴らに!」

「価値なんて、みんな一緒よ……」

 エリーは荷物をまとめ、去っていきました。
 それを見たコアリン、コアルンも荷物をまとめ、後を追いかけました。



「ああクマノフ様……あたしの偽りを認めてくれたクマノフ様……」

 誰にも聞こえない独り言でした。


−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−

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