マスターグレード ガンダムMk2
2005/06/03



 「どうよ?!」 というくらい久々の更新となります。(前回の更新と同じ書き出しだが…)


 ちょうど劇場版『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』が公開になりました。
 そこで…というわけでもありませんが、久々のオモチャ関連はバンダイのガンプラ、マスターグレード『ガンダムMk2』です。










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 作り始めたのは昨年の9月。途中、『オタク大賞』やらなにやらで1ヶ月以上中断していたとはいえ、1日2時間弱の作業でチマチマやっていたらサッパリ進みゃしねえ…
(作り始めたときの予定では「遅くても年内には完成する」つもりだったんですが…)

 もちろん技術力の低さからくる進行速度の遅さであるとかそういう理由もあるんですけど、脳内でイメージ化されていた(というか、最近のガンプラのクオリティから固定された)「ガンダムMk2」と、現実の「マスターグレード Mk2」の出来が超絶に離れていたからというのがとにかく大きくて…。
 コレの直前にマスターグレード初期の商品である「ザク」を作ったんですが、ザクがリリースされたのが10年前。この「Mk2」は5年前。
 なのに、ディテールの持ち込み方や、プロポーションシルエットへの考え方が、明らかに10年前のザクよりもレベルが下がっている。
 悪い言い方すると「ザクの頃に比べて遙かにオモチャっぽくなっている」。
 表面ディテールとかのレベルは、直球で書いちゃうと「1/144のHGUCレベル」なんですよ。1/144をそのまま1/100に拡大しただけ…みたいな。
 この辺への不満を解消しようといじくっていたら、サッパリ完成しやしない。
 で、あまりにも完成しないんで、4月頃にいい加減ストレスが爆発しそうになり「何らかしらの終着点(締め切り)を設けないとダメなんじゃないか? ヘタすりゃ夏頃まで作り続けるハメになるんじゃないか?」と。
 で、ホビーショップとかでやっているガンプラコンテストとか諸々考えた末に、ちょうどホビージャパン誌が毎年行っているガンプラコンテスト「オラザク選手権」の締め切りが5月末だとわかったんで、それを終着点としました。
 (ミもフタもないこと書くと、終着点になるなら何でも良かったんですよ…)

 前述のようにあらゆる部分が気に入らなかったんで、随所…というか、全体の中で「全く一切、微塵たりとも手を入れていないパーツ」がほとんど無いという物になってしまいました。
 実際、全く手を入れていない部分は
・肩の装甲
・おなかのグレー部分
・膝・スネ周りの外装
・ヒジ、膝の関節
 くらいですかね。

 つっても、「いくらなんでも、このノーマル(色が違うとかあるけど)Mk2で、半年?」と思われる方もいると思いますが…
 あー。。。実はこのノーマルMk2は今回作っていたモノの副産物というか、「オマケ」でして。
 コンテストに出した「僕が作っていた本来のMk2」ってのは、実はこういうモノです。














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 いわゆる「俺ガンダム」です。
 題して「Mk2 インターセプター」(笑)
 名前はかなりいい加減。応募用紙を書くときにテキトーに考えました。
 「警察軍が使う“黒い”遊撃機」というイメージから、速攻で連想したのが『マッドマックス』のインターセプターだったんで…。(^^;;)
 上のノーマルMk2はコレを作っている中で、ボディとかの他の換装パーツをオマケで作ってみたものです。

 外見的なコンセプトとしては「ウィングバインダー付きのMk2」という、かな〜り安直なモノなんですが(^^;;)、この「ウィングバインダー付きのMk2」ってのはワリと以前から考えていた物で。

 歴代ガンダムデザインの中でも、個人的にはこのMk2。それもティターンズカラーってのはかなり好きな物だったりします。
 やはり『Z』第1話のサブタイトルでもある「黒いガンダム」というイメージインパクトはかなり強烈だった。(僕のアニメ作品としてのTVシリーズ『Z』の評価はとても低いんですが、あの第1話におけるMk2登場のインパクトは秀逸であったなと。)
 また「80年代中盤にガンダムをリデザインするなら?」が表された、ある意味“時代性”が出ている。
 同時に作品的にも「1作目から数年間が経たあの時代のモビルスーツというのはどういう物になっているのか?」が、ムーバブルフレームをはじめとした様々な見せ方によって「コレがこの時代のMSです!」という象徴になっている。(こういった部分が、シリーズが進んでいく中、あまりにも複数のデザイナーの投入やらナニヤラによって、全く世界観時代性の統一が失われた、グダグダなものになっていったわけですが…)

 作品中でも、元々は「ティターンズ(の自分たちの正義の主張)を象徴する、フラッグマシンを目指しての機体」だったはずなのに、「名前をバカにされて殴りかかる」ような堪え性のない若者にアッサリ盗まれるわ…。
 あげくに、主義主張も感じられない地味〜な色にされてしまうわ…。
 いつの間にやら(ガシガシと変更されていった“公式設定”という物の中でも)「実は大したことがない機体」のような扱いになってしまうわ…。
 「不遇のガンダムであるよなあ…」と思い続けていました。
 そこで、この不遇の機体を「if」の元に、「せめてグリプス戦役後期までは運用可能な物にアップデートすることはできないか?」と。
 コンセプトはその辺です。

 あ、カラーがブルー(ティターンズ)になっているのは、僕がとにかく本放送当時からエゥーガカラーが嫌いだったこと。
 また、作品の評価が僕の中で激低い理由でもあるのだけど、「ティターンズという物の主張」がまったく見えなかった作品本編への、僕なりの解釈というか。

 結局作品を見ていて、どういう組織で何をしたいのかが全然わからなかった。
 新訳の劇場版でのインタビューで富野監督は「立場の善悪が明確なわけではない」とはおっしゃっていますが、僕には放送当時から「ティターンズ側の方が“悪”という図式にしか見えない描写の数々」がとても気になった。
 エゥーゴやカラバが「反ティターンズ」であることはわかる。けど、その“反”を掲げられている対象であるティターンズが、どういう理念であり組織なのかがよくわからない。
 「僕らはエリートなんだぞ」と言われても、作品から受ける印象は「政治的なエリート」にしか見えず、技量的、そして信条的な何かに裏打ちされている組織には全く見えなかった。
 反ジオンってわけでもないよね。元々はそうだったらしいけど、後半アッサリとアクシズと共闘しちゃえるわけだし。
 「コロニーを1個、毒ガスで殲滅してしまえる」というほどの覚悟や信念を裏付けする物が何も見えなかったんですよ。
 そのために、各キャラクターの行動の“動機”が、僕にはあまりにも釈然としない・説得力を感じない部分が多く、ドラマ的にも評価できず仕舞いだったと。

 まあ、こういった「何も描かれていない。隙間だらけの描写だった」からこそ、後に『センチネル』では幕末の新撰組になぞらえた描き方がされたり、『電撃ホビー』の『ADVANCE OF Z』ではティターンズ側を主人公にした物語を作るなどが出てきたのだとは思いますが。
 個人的には『Z』本編中での描き方よりも、『センチネル』小説版での組織としての考え方の描写(ニューディサイズですが)の方が、しっくりくるんですよね。
 なので、あのティターンズ像ってのに影響は受けつつ、僕解釈をしてあります。

 僕解釈では「ジオン残党をはじめ、戦後の混乱に多数発生したテロリズムへのカウンター組織であり、あくまでも(政治力ではなく)技量的なエリート。“対テロリズム”に強固な信念と行動力を持ち得る、警察軍といったカラーの強い組織」。
 それが、一部のトップの思惑で「政治的エリート」にすげ替えられ、おかしな方向に行ってしまった…のだと。
 そういったものです。



■オレ設定

 写真見ればわかる方はわかると思いますけど、恥ずかしいくらいに「センチネルトラウマー」が丸出しの物になっております。(^^;;)
 オレ脳内設定のスゲー重要なポイントとして、「Mk2技術流用としてのバーザム。それも“カトキ版デザインのヤツ”がある」。あと「ガンダムのカラーとかマーキングは“俺が前に作ったカトキ版ガンプラ”である」というオレ脳内世界観(ゲラゲラ)でのMk2である…が大前提になっちょります。
 なんかいきなりガチガチですね。 ^^;;)

 エゥーゴにトライアル機が奪われた後に、それまでのトライアルで蓄積されていたデータ。および、後の(皮肉なことに奪われた機体との)戦闘によって得られたデータや、戦時中の技術進歩などが反映された「ティターンズによるMk2の準量産機」…という設定。

 装甲材質の変更でトライアル機よりも軽量化。エンジンやジェネレーターも新型の物を搭載することでパワーアップが図られている。これらによって「スペック上(あくまでデータスペック上)では百式とタメを張れるレベルの機体」になっている…のだけど…(あくまでマシンスペックな。「パイロットスペック」じゃなくて。)
 肝心のムーバブルフレーム自体が「(量産性と開発時期短縮を考えての判断だったとはいえ)トライアル機ほぼそのまま」だったためにバランスが悪くなり、「乗りこなせればハイスペックの戦闘機であるものの、乗りこなせないならマラサイの方が遙かにマシ」という、扱いがえらくピーキーな機体に。
 同時に、より量産向きのバーザムが採用されてしまったため、量産はわずか12機という少ない数で終了。
 「戦時中ならではの、敵側機体からの技術のパクリ(ウィングバインダー)」。その時点での在り物技術や装備で成り立たせているので、バインダー内側の小型バルカンや胸部に設けた小型バルカンなども「マラサイの物」「Mk2頭部用の物」そのまま。この機体のために開発された新規の技術らしい物が持ち込まれた部分はほぼナッシング…という代物。
 ただ、“羽根付き”というのは元々の「ティターンズの象徴となるようなフラッグマシンを」の考え方が残されている部分…という意図もあり、戦役の起点となった地でもある「グリプス」の名前にちなんだシルエットモチーフになっていると。

 量産することを前提にしているので、腰フロントアーマーなども簡略化。胸部上面のツインセンサーも廃して、首前面の一つに。
 一方で、加速的に進歩したムーバブルフレームの投入もあり、作戦に応じて細かい兵装オプションなどを変更しやすくなっている…と。
(このへん『センチネル』的だけど、でもやっぱムーバブルフレームの利点ってのはそういう物だと僕も思う。)


 オフィシャルな設定そのものが、長年にわたる追加につぐ追加。改変につぐ改変ですでにグチャグチャになってるんで、そのへんの「オフィシャル」と照らし合わせてしまうと細かい矛盾が多々あるオレ設定ですが、「まあ、こういうモノだ」と。
(そんな矛盾はわかった上での遊びなので、ムキになって「おかしいじゃないですか!」とか言わないでね。)




■大して役にも立たないというか、マネする人もいないだろうけど(^^;;)、製作課程など。

 劇場版も始まりましたし「気分が盛り上がってきたんでMk2を作りたいけど、キットの出来がチョット…」ってな人の参考になれば。
(つーかよー、Mk2に関してはマジでマスターグレードの「バージョン2」出して欲しいんだけど…。Zも今見るとかなりつらいキットだよなあ…。)

 あ、細かい「スジ彫り追加」とかそのレベルはほぼ全体にわたってるんで、省略します。



■脚
 仮組み段階から「一番厄介な部分」だと思ったので真っ先に手を付けたんですけど、ここだけでえらい時間がかかってしまいました。ダラダラ作業で2ヶ月弱? (かかりすぎ)

 脛
 パイプパーツは細すぎて変なので、外側をエバーグリーンの3ミリほどのパイプに変更。内側をドリルで広げ、中のパイプをエバーグリーンの2.4ミリパイプに。
 これで少しは見栄えがマシに。

 くるぶし以下はこのキット最大のネックです。
 このキットを手にした多くの人が持つ印象だと思いますが(というか、雑誌などでの過去の作例記事でもやはり問題点として改修ポイントになっている部分ですが)、とにかく足が大きすぎ。
 仕方ないんでメンドクサイけど幅詰めをしています。

 底部の黒い部分は中央でブッた切って2ミリ幅詰め。(これ以上詰めるなら、つま先の「山」の形になっている部分も新造する必要があります。)
 加えてパテで裏打ちし、側面を肉厚限界まで削りこみ。
 これで幅が4ミリ強ほど狭くなってます。

 あ、スゲ。2ヶ月近くかかった難関が、文字で説明したらたった5行ほど…。(笑

 この幅詰めによって、内部のポリキャップはめ込み部分が全く使い物にならなくなるので、パテやらプラ板やらでポリキャップ装着部を自作して固定。
 白く塗った甲の部分はやはり中央で切り飛ばして2ミリ幅詰め。
 また、甲から覗いている台形のムーバブルフレームとパイプパーツの連動ギミックは殺しました。(あのギミックのせいで台形パーツがすげえデカくなってる&バカみたいに上向きになっているので。)





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 右がキットそのまま。左がいじった物。
 特に横から見たときのボリュームがだいぶ変わっています。
 脛の「内側のパイプ」は、この写真ではメッキシールを貼っていたので金属っぽいですが、この直後に止めました。(やたら剥がれやがるんで。)


 これに併せて、足の前後パーツを結ぶくるぶしの関節パーツも2ミリ幅詰め、かつ裏打ちして側面の6角形パーツがつく部分を1ミリ以上削りこんで幅詰め。
 ブリッジ状の装甲は中央で切断、角度を摺り合わせながら2ミリ幅詰めする一方で、上下に1ミリづつプラ板を貼り、計2ミリの幅増し。

 足部に関しては、ホントは高さももう少し詰めたかったんですが、技量的に不可能でした。(それやるともう、完全に「全部自作するレベル」なので。)



■腰
 フロントアーマーを自作。
 「センチネル版バーザム」に繋がる感じのデザインにしようと。
 というか、個人的な嗜好で、オリジナルのMk2のフロントアーマーが昔から好きじゃなかったんで。



■胸部
 オレ設定としては「トライアル機より、胸部ジェネレーターが小型化されている」ので、胸部ダクトを設定の「外部装甲にくっついている」感じから「外装の中から出ている」感じに変更。
 外装部を前に1ミリほどプラ板で延長。
 ダクト部は中に入るように削りまくって…というより、ほとんど自作同然になりましたが、一回りほど小型化。


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 首周りはあまりにもサッパリしすぎていたのでディテールを追加。

 工作的にはノーマルで組む人にもオススメしたいのが、肩の基部部分の改修。
 肩と腕を繋ぐムーバブルフレームパーツですが、コレの「肩(本体側)の内側に来る部分上面に0.5ミリプラ板を貼って延長。



 このキット、ポリキャップの軸方向の関係で上下可動なのにもかかわらず、肩の関節がチョット弱いんで、シールド持たせただけで肩がへたったりします。
 このプラ板の追加によって肩内部でのストッパーにするわけです。
(それでいて完成後は表からはほぼ見えないんで、無塗装パチ組みだけの人にもオススメの加工です。簡単だし。)


 首前面の黄色い部分と、胸部上面は設定と全然変えてあります。
 この辺は、オレ設定で「準量産に向けての見直し」ってコトで

・胸部上面のセンサーは不要。かわりに首前面に大型のサブカメラ兼センサーを設置。
・トライアル機より胸部ジェネレーターが小型化され、またセンサーが廃されたために生じたスペースに、小型の武装ユニットを。
 (右胸上部が大型の機銃だか、小型りゅう弾砲だか。左がバルカン。バルカンは砲口部の形状からわかるように頭部用の外付けタイプと「全く同じユニットの流用」という設定。)
 ジェネレーターが小型化されているので、空いたデッドスペースが弾倉になっちょるという解釈。
 装弾数自体は多くはないが、接近戦での目くらましだとか、対人対物使用メインの装備なので、運用上は充分…だと。

 僕の考え方なんだけど、こんな兵器が仮に実在したとして「固定武装がまるで無い」ってのは、やっぱ「ウソくさすぎる」と思うんですよ。
 マニュピレーターで保持されるライフルとかは決して「固定装備」ではない。戦術・作戦によって左右される武装なわけで、現実の戦闘機などで言えば「パイロンに装備されたミサイル」とかに近い物だろうと。
 で、戦闘機がそうであるように、バルカンなどの固定装備そのものは別に存在して無くては、おおよそ戦闘用兵器としてはあまりにも脆弱な物ではあるまいか? と。
 なのでこうしました。



■頭部
 カメラ部分(透明パーツ)とマスク部分、アゴ部分を「塗装後に後ハメ」できるように加工。
 マスクは外側を削りこむなどして少し小型化、シャープなイメージに。
 また、キットのままだとマスクとカメラの間に、ごくわずかに隙間が出来るので、位置をずらしてピッタリはまるように。



■腕部
 キットそのまま。
 肘パーツの内側をくり抜いて、インストに描いてある設定同様のモールドを追加したくらい。
 肩の黄色いバーニアパーツは、ナゼか底面を隠すパーツってのが存在しておらず(こういう部分もこのキットの「考えが足りていない部分」なんだけど)、そのままでは完成後も下から見ると黄色パーツが剥き出しです。
 なので1ミリプラ板で底面を隠すパーツを自作。



■ランドセル
 ノーマル版に関しては、キットそのまま。
 バーニアをコトブキヤのディテールアップパーツで一回り大型化したくらい。

 オレ版は大幅に形を変えてありますが。
 このへんが今回のオレ設定である「トライアル機からアップデートされた機体」っぽく見えるようにした所で、今回作りたいと思った最大の部分。


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 作品本編を見ていると、エゥーゴ、ティターンズ、アナハイムそれぞれが、戦時中をいいことに「敵の技術のいいとこ取りはすぐパクる」が行われているので(あるいは技術流出かもしれんけど)、それと同じ。
 「百式を真似して作った」という設定ではありますが、極度に百式に見えないよう部分部分をかなり変えました。
 ぶっちゃけ「ウィングバインダーを背負ったMk2」ってだけなら作るの簡単なんですよ。
 マスターグレードMk2と百式って、ランドセルと背中のジョイント部分が無改造のままで互換性あるんで、

百式を買ってくる→漂白剤でメッキ落とす→塗装

 で出来ちゃう。
 でもそれだと「ウィングバインダー付きのMk2」じゃなくて「百式のランドセル背負ったMk2」だしなあ…と。(あとまあ、百式のランドセルのデザインが好きじゃないってのも大きいんですが。

 ベースにしたのは旧キット・百式のバインダー。
 けど、工作では高さ・幅など、詰めるわ増すわ。羽部は完全自作だわで全然変えちゃっていて、原型が全くとどまってません。
 ここまでいじるなら、ぶっちゃけ「プラ板切り出して一から全部自作した方が、工作時間も早かったし、精度ももっと高くできた」です…
 羽部分は2ミリプラ板からの削り出し。



 バインダーの内側にある小さい○パーツは、後方への威嚇攻撃用のバルカン。これは形状でわかるかも知れませんが「マラサイの頭部バルカンをそのまま持ってきただけ」という設定。
 コレに限らず「特に新しい技術は使っていないユニット。パクりと在り物で作り上げた物」という設定なので。
 このウィングバインダーも、「その後にバーザムがあるという設定と言うけど、バーザムにはないじゃないか」と思われるかも知れませんが、つまりは「付けたはいいけど使えなかった(あまりにも使いづらい)から、バーザムではまた外された」ってオレ設定です。

 黄色く塗ったバーニアは、ノーマル版のランドセルに付いているスラスターと同じ物…という設定です。色が違うだけ。
 ビームサーベルの設置位置は相当に迷ったんだけどこういう形に。サーベルが上下逆に付いていますが、「せり出しギミックの基部は上部にある」ので。(ギミックも仕込めれば良かったんだけど、内部スペースの関係でムリでした。一応、サーベルはポリパーツで固定してあるだけなので、取り外しは出来るようになってますが。)

 外側についている小型バーニアみたいなのは、バーニアではなくプロペラントタンクの接続ラッチ。


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 プロペラントタンクを付けた状態。


 中央のエンジンブロックも相当にいじくってますが、このへんは「アニメ設定やプラモでは省略されちゃっていたディテールを、オレ解釈で再現した」というだけです。
 チャフディスペンサーっぽいモールドやら、なんだかのコネクター口っぽい物を付けたり。
 バーニアはコトブキヤのディテールアップパーツを使って、一回り大型化してあります。

 羽部は、航空機の羽っぽくゆるいRが付いてますけど、あくまで質量移動のためのパーツであって航空機の羽ではない。なのでフラップなどのモールドは入れてません。(そもそもそこまでギミックが入れられているユニットではない。構造的には単純な物」という解釈なので。)
 なのになんでRが付いているのか? というと、「大気中(コロニー内含む)での姿勢制御をある程度サポートする」(エアブレーキとかね)ってのと、フライングアーマーのような物を使っての大気圏内での空戦時に「垂直尾翼の真似事が出来る」レベルの物と言うことで。(ムーバブルフレーム自体で角度を変更するわけです。ムチャクチャ大雑把な物だと。)



■シールド
 これもこのキットの最悪な部分。
 とにかくキットのままでは、裏面が「オモチャにしか見えない」んで…
 元々、キットでは設定通りの
・伸縮ギミック
・接続基部の上にビームライフルマガジンが固定
 が再現されてるんですが、このマガジンってのが立体物にするとかなり厄介。
 というのも、GFFしかり何しかり。実際に立体物でコレを再現している物を見ればわかるんですが、マガジンが結構大きいために斜め前から見たときでもシルエットにポコッと出ちゃう。これがすごくカッコワルい。
 加えてこのキットでは、それを再現した時に、マガジンと腕パーツがぶつからないように、接続基部の高さがかなり大きめにされてしまっている。
 このため正面はもちろん、斜め前から見ても「腕とシールドの間にかなり間がある」ように見えるし、マガジンはポコッと出ているし…なわけです。

 今回はモールド、ディテールの追加。
 腕に接続される台形部分はデカスギなんで、シールドとの接合面を2ミリ詰めて小さく。(注意点として、キット通りの「ビームマガジンをコレの上に装着する」なら詰めない方がいいです。マガジンが腕にぶつかるようになるので。)
 シールドの伸縮ギミックは殺しました。実用的じゃなさそうだし、縮めた時のシルエットがかっこわるいし。いらねえやと。
 これによって、レール部分もプラ板で作り直し。
 (「伸縮しない」のに何でレールはそのまま付けたのか? というと、オプション装備用のレールシステムとしてそのまま使っている…って解釈。)






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 シールド裏。奥がキットパチ組み。
 接続部分とかの高さが変わっています。



 のぞき窓部分は「360度スクリーン(マルチカメラ)の機体でのぞき窓?」ってのが放送当時から釈然としなかったんで、「カメラユニットが入っている」に変更。

 また、装着パーツを自作して、予備のサーベルと、予備のライフルマガジンを追加。
 マガジンのデザインはライフルに合わせてオリジナルに。より合理的な形に。
 「マガジン交換時には、スプリングによって内側から90度起きあがる(それによってマガジンのコネクター部が外側に向く)」ってコトにしてあるんで、クリップにはそれらしいディテールを。

 最大の変更点は、シールドを腕に接続するL字型のパーツを自作して、接続の角度を90度変えてあります。
 設定通りでシールドを側面に置こうとすると、設定画的にも立体物的にも腕がまっすぐにしかできない。
 これが立体物としては前から見たときにムチャクチャかっこわるいのが昔から気になっていたんで…。
(カトキ版ガンダムでも同じことがされていますけど。)



 さらに追加で作ったオプション。ショートシールド。




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 L字型の小さいものが、取り付け角度を90度変更するためのパーツ。
 プラ板の組み合わせで、強度が不安でしたが大丈夫なようです。

 『ガンダムセンチネル』では、「実体弾兵器もまだ使われているとはいえ、戦艦の主砲並みなんて言う威力のビーム兵器がスタンダードになりつつある状況下で、そんな攻撃をシールドなんて物で防げるわけもなく。また、チャンバラにおける防御と言ったって、そもそもチャンバラなんか“やれる技量のパイロットもいる”レベルの物としか思えない。そう考えたときにMSのシールドは、使いこなせる技量のパイロットにとっては有用なオプションであるが、そうでないパイロットにとってはただのデッドウェイトにしかならない」って考え方でしたが。
 実際、作品での設定画とか見ていても『Z』の舞台となっていた時代というのは、「MSのシールド」への考え方ってのがまとまっていない時期だったと思うわけです。
 エゥーゴ、ティターンズ、アクシズ。いずれでも「シールドを持たない機体」というのがかなりある。
 で、「実体弾兵器(ライフルなど)やチャンバラへの最低限の防御」としてのみの大きさにしぼった軽量の物…にしてみたと。
 内側には切りつめた非常用のサーベルが装備。(このへんちょっとパトレイバーのイングラム風ですが。)
 サーベルはスゴク小さく見えますが、ちょうど握り拳一つ分くらいの長さです。ギリギリ持てるサイズから逆算。



■武器
 ノーマル版ライフルは、バレル上面の四角いモールドをプラ板で少し大きく。グリップを少し大きくしたくらい。

 オレ版ライフルは、GFFバーザムでも再現されていた、カトキ氏によるいわゆる『センチネル版バーザム』のライフルをもう少し考え直してみました。
 元々のデザインモチーフになっていた『エイリアン2』のパルスライフるっぽさを強調。よりスパルタン、特殊部隊テイストを出すためバレルカバーを変更。
 カバーのスリットは全部「手あけ」…。
 上面には放熱用ブリッジ。(宇宙では意味がありませんが)
 ブリッジの間にあるのは、オプション装備用のレイルシステム。
 また、カトキデザインでは、ビームマガジンがどこにあるのかがわからないのが10数年間気になっていたんで、考えた末に後方上面に設置。
 これによって「マガジン交換時には、シールド裏の予備マガジンに銃を押しつけるだけで(銃を手放すなどのレスポンスを生じさせることなく)交換できる」という解釈にしてあります。
(アニメ設定はどう考えてもマガジン交換時に大きなレスポンスが生じる。)

 銃の上面には、ある意味お約束的な「センサー故障時用のオープンサイト」をディテール。

 グレネードは基本的にバズーカの改造…に見えるけど、台形部分のサイズがキットのままでは大きすぎておかしかったので、下部のブリッジパーツごと全部新造…っていうか、ほぼ全部新造。

 あ、腰とかに付けるためのコネクターはオミット。このサイズのライフルを腰に下げるってのはないだろうと。(あとまあ、マガジンの位置から考えて「ギミックが内蔵されると思えない」んで)








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 エネルギーマガジンはパーツではL字型にしてありますが、設定上の外した物はシールド裏に付いている長方型。
 工作の都合でこうなってます。
(取り外せるギミックは付けなかったんで。)


 バズーカは基本的にキットのまま。
 しかしこのキットでは、バズーカですらも「砲口がふさがっている」という配慮の無さなので、砲口を開口+ディテール。後部の放熱口にフィンをモールド。
 さらにディスプレイ用のオマケで、砲弾が見えるバズーカマガジンとか作ってみました。




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■マーキング
 過剰なまでにデカールを貼っておりますが。
 以前のEx−Sなど同様、自作のデカールです。
 最近は細かいコーションデカールも市販されているんで、方の所のロゴとかああいうの以外のもの(小さい○とか)なら、それ使ってもイイかも。

 『ガンダムver.Ka』やGFFを参考にして自作したってのもあるんですが、パッと見からストレートに「カトキ版を意識して?」と思われるかもしれないけど、理由はちょっと別だったり。
 というのも、とにかく表面ディテールやモールドがメチャクチャ少なく、見たときに「面の間がもたない」「表面が寂しい」キットなんですよ。>Mk2
 その部分をカヴァーするべくデカールを過剰なまでに貼って誤魔化した…と。
 ホントにこのキットの表面情報の少なさには最後の最後まで泣かされました。

 あ、「GR」は「グリプス基地所属」ってこと。
 ティターンズマークはアニメ設定より、GFFでのエンブレム風の方が100倍カッコヨカッタんで、アレに。



■色
 青ねえ…。難しいすな…。
 そもそも『Zガンダム』という作品に、僕が眉をしかめ始めた理由の一つが「作り手の“色”へのこだわりの無さ」ってのも少しあったわけです。
 言ってしまえば内乱状況が舞台だから、敵味方ともに同じ機体を使っていたりするんだけど、この「色へのこだわり」が無いから、「パッと見ただけで、どれがどっちの機体だかわからない」。(一例がハイザックやGM2ですが。)
 また、色が持つ“主張”を演出レベルで使えていない。
 所属という設定レベルから、主義主張の表現という演出レベルに至るまで。とにもかくにも「色への頓着がない」というのが当時から今に至るまでの僕の印象。

 僕から見て、あの作品で「色を主張や演出として使えていた」のは、この「ティターンズMk2」くらい。(あと、デザインはともかく、その延長線上としてのバーザムのブルーくらいですかね。)
 そういう理由もあって、僕は「Mk2=ティターンズカラーのこと」というフィックスをしちょります。(実際過去に何個かMk2を作ってますけど、全部ティターンズカラー…。)
 なので当然コレもティターンズカラーを意識しているわけですが…。

 アニメ設定通りの「ティターンズMk2のブルー」だったら、結構簡単なんですよ。
 キットの成形色はほぼ近いし、クレオスから出ている「ガンダムカラースプレー」のブルー3でも「少し明るい」くらいだからOK。
 アニメ設定のカラーで作りたいなら、それでかなり「黒いガンダム」にできちゃうんだけど、ただあの色で作っちゃうと「“立体物としては”致命的に映えない」。
 これが難しいところで、アレはあくまで「アニメ演出上の色」であって、立体物で使うと実に地味になる。
 どんなに細かく作り込んでも、ディテールが全部潰れて見えなくなる。

 例えば『ガンダム・センチネル』において、ティターンズ残党のニューディサイズが使用するMSは、全てブルーで統一されています。
 これは所属を表す演出であると同時に、主義主張の反映なわけですが、この「ニューディサイズブルー」と言われた青は、基本的には「ティターンズのブルーとほぼ同じ物」。アニメで言えばバーザムのブルーに近いですが。
 黒いガンダムの青は立体物としては映えなく、使い物にならない。立体物として映える物にする…というところから逆算して「あの色は実はこういう色だ」としたのが、あの青です。
 同時にコレは「ニューディサイズ(ティターンズ)という組織を表し、主張を表している色」でもあるので、『センチネル』中ではニューディサイズが使用するMSは全てこの色に統一されています。(あ、ゾディアックは違うか。)
 彩度と明度をいじくって、立体物のディテールがギリギリ見える。それでいて明るすぎないブルー。

 また最近『電撃ホビーマガジン』で連載されている『ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに』という『Z』の前日譚をティターンズ側から描いたフォトストーリーがありますが、コレで使われているティターンズブルーもアニメのMk2のようなものではなく、「立体物として映える青」を意識しています。

 センチネル版のティターンズブルーは、「赤味が強い青」を主人公(ティターンズではない側)のガンダムが使っていたため、意識的なまでに「赤味のない青」になっております。
 『センチネル』別冊でのゼク・アイン作例記事では「クレオスの328 ブルーFS15050+ホワイト」ってのが書いてあるけど、でもこの青は実際に作ってみるとわかりますがかなり緑味が強く、「印刷物になったときにどういう青に見えるのか?」を逆算した青ではなかったのか? と思われます。
 昔のマクラーレンF1マシンのマルボロレッドと同じですな。TV画面や印刷物ではマルボロカラーである“発色がムチャクチャいい赤”そのものに見えるけど、ゲンブツのマシンに塗られているのは“蛍光オレンジ”みたいな。(これもTVや印刷物に写ったときのものを逆算したものだったらしいですが。)

 一方『AOZ』のティターンズブルーはパープル+コバルトブルーの「ムチャクチャ赤味の強い青」。

 どういう青にするか? は好みになりますが、今回僕が参考にしたのはGFF「Mk2」のブルー。
 が、俺イメージ的にはあれでも暗すぎて、目指したのは「アレの1,2ランク明るい物」。
 また、赤みが強い青にしてしまうとモロにセンチネルブルーに近くなるので、「赤みは入っているけど、強くは感じられない物」。
 いやもー、この色の調合だけで1週間以上のトライ&エラー…
 作った色見本が30色以上…(-_-;;



 最終的に5色位をビミョーに混ぜ合わせて作ったんですが、色が多すぎたんでビミョーに濁っていると…
 最後の調整で割合変えちゃったんで、たぶんこのレシピでも違っていると思うけど、こんな感じ。

・ガンダムカラー ブルー11:5
・174 蛍光ピンク    :2
・72 ミディアムブルー  :3
・67 パープル      :2
・ホワイト        :2
・シャインレッド 極少量
(全部クレオスのカラー)

 写真でもそうですが、実物も結構明るい青なんですけどね。
 しかし、暗いところに置くとかなり「黒っぽく見える」のがポイント。


 胴体部は、最終的にクレオスのガンダムスプレー「ブルー2」がイメージどんぴしゃだったんでコレ。(商品的にはMk2の胴体用カラーは「ブルー4」なんですが、これだと黒すぎたんで却下。)
 ウィングバインダーは、当初ボディと同じ青を考えていましたが、面積も大きい部分だし、単調になりそうだったから違う青に。
 つっても、クレオスのガンダムスプレー「ブルー3」。クレオスカラーとしては「ティターンズMk2ボディ用のブルー」です。

 黄色は、写真を撮ったらかなり「イエロー」に見えるのが不思議なんですが。実際のカラーは「黄燈色6割+イエロー4割」くらいで、かなりオレンジがかってます。


 という感じで、終わり!!!



■オマケ
 ちなみに、パチ組みと並べるとこんな感じ。


 ちょっと小さく見えますね。なんでだろ。大きさは同じです。


 ところで、パーツ抜きで買った旧キット「百式」をなにげに組んでみたら…
 昔の1/100ガンプラってちょっと大きかったのね。





【了】

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