ガチャポン おまけテキスト
その5
2003/04/22



 この項、まだ続くんだよ。
 オレは何をそんなに言いたいのか、もはや自分でもわかってないんですけど。

 今回、前回までに褒めすぎてしまったYUJINについての反省。


 なんかいろいろ書いている間に新製品がいろいろ出てしまっています。
 前評判がボロカスだった『セーラームーンワールド4』も出ました。
 試しに3回ほどまわしてみましたが、久々にゴミ箱に直行させたくなる出来でした。
 「今回の4では、スミ入れ塗装もしてます!」がウリらしーんですが、「こんな汚ねえスミ入れ塗装ならしてくれるなよ。自分でやるから」という気分いっぱい。
 中でも肌色PVCの色の酷さは特筆すべきで、感覚的には「5年以上前のガチャポンフィギュアってこんな色だったよな」とかそんな感じ。

 いろいろ出ている中で、現在バカ売れ中の商品がYUJINの『ヴァンパイアセイバー3』です。
 マンガ家うたたねひろゆきデザインによる「ボンデージコスチュームのモリガン」とか入っていて、そのエロさからドカ回しされており、まあ来週くらいには売り切れて店頭から消えるんじゃないでしょうか。

 どんなのか知りたい人は↓
 写真撮るのめんどくさいんで、YUJINのサイトで。
http://www.yujin-net.com/newitem/backnum/gacha/2003_04/van.htm


 写真右側のがモリガン。上の段のがうたたねデザインによる「ボンデージスタイル」です。
 この商品の注目すべき点は「あらら、ついに対象年齢15歳以上になっちゃったよ」ってところですかね。
 まあ、エロいんで仕方ナシですか。

 んで、一部ではもうほとんど「マンセー!」状態なくらい諸手を挙げて喜ばれている商品なんだけど、なんつーか…根が偏屈だからなのかな。

 そこまで「マンセー!」状態だと逆に萎えるんですよ。オレ。

 萎えるってコトもないんだけど、でも、それはエロいガチャとして喜ばれているということであって、少なくともそれと「ガチャというフィギュアの造形評価」ってものはもちろん「イコール」ではないよなあ…と改めて思ったり。

 こういう書き方していることから察しが付くかと思いますけど、オレはあまり評価高くないんですよ。コレ。(「エロいから」で大絶賛な人間の方が圧倒的数なので、明らかに少数派意見になってしまっていますが。)

 確かにエロいよ。うん。それは認める。
 だけどオレは「モロ出し・音声付きのAV」という物に全く面白みを感じることが出来ず、「そんなもの見るくらいならフランス書院文庫でイマジネーション全開させた方が興奮すんだろ!」と思っている人間なので、ここまで直接的かつ具体的にエロくさせられると、逆に萎えるんですよ。
 とほほ〜というか、「メーカーに自分らの妄想力のレベルをバカにされているような気がする」っていうか。
 まあ、そういう妄想も自力で満足に出来ない人たちにはいいんでしょうけど。

 んで、「エロい・エロくない」以外にも気にくわないところが多々あって…。
 前回書いた「クオリティ」面での問題なんですが。
 『ナムコギャルズ3』について前回少し書きましたけど「褒め過ぎちゃったかなあ…」と反省してしまったり。(マジで)

 早い話「大きさ」「エロさ」以外の部分に『ナムコ3』ほどの「出来の良さやチャレンジ精神」を感じなかったんですよ。それも「全く」と言ってイイほど。

 フィギュアのサイズ自体はYUJINの200円ガチャとしては過去最高です。大きいことで驚いた前作『ナムコギャルズコレクション3』より大きいです。500円商品くらいのボリュームはあります。
 その点は大いに満足なんですが、でも肝心の造形と仕上げが…

 例えば塗装。
 はみ出ているわ雑だわ、前(ナムコ3)より手間が全然かかっていないわ…
 「こだわり」も感じないし。

 造形精度も、パーティングライン(型から抜くときに出来る線)も『ナムコ3』より強く残っちゃっているし。(相当目立つ。)
 肌の整形は表面がやけにデコボコしているし。(これも相当目立ちます。)
 このあたりはなにもこの商品に限ったことではなく、実はコレの少し前に出た箱入りフィギュア『Leafコレクション4』(発売は系列会社のスプリングから)でも見えまして。
 これも肌がやけにデコボコと…
 もしかすると中国での生産工場を変えたのかも知れませんが。


 モリガンの足パーツなどは、お世辞にも「合いがピッタリ」とは言えません。隙間出来るし。

 台座も「立たせるための道具です。以上!」というだけのもので、このへんにも凝っていた昨年の『SNKギャルズ』などに比べてしまうと、明らかにここ最近のYUJINガチャフィギュアの中では「一番頭を使わなかった」ことがわかるつまらなさ。
 しかも立たせづらいし!

 正直オレはこれを盲目的に「スゴイ出来だ!YUJINの最高傑作!」とまで言っている人の感性って全く理解できないんですよ。

 いや、退化したろ。
 限界見えちゃったかなあ…っていうかさ。
 何をもってそこまでベタ褒めなの? エロいって部分でのみ? とかさ。

 いや、「男性の下半身が感じる評価」としてはワカル。(笑)
 けど、それはやっぱ「エロいからイイ!」って評価であって「このフィギュア、イイ!」って評価ではない。


 『ナムコ3』は「200円のガチャでここまでやるのかよ?!」っていう驚きがあったんですが、今の「ガチャのスタンダードなレベル」ってのをふまえた上でこのクオリティ面での評価をした場合『セイバー3』は「まあ、今の200円の処理レベルだったらこんな物かな」って感じで。

 いや、200円でコレってのもホントはすごいんだけどね。
 スゴイんだけどさ…
 フィギュアとして考えたときのトータルバランスの「完成度」という意味では『ナムコ3』は超えられていない。
 いや「超えていない(平行線)」なら文句なかったんだけど、オレには「明らかにレベルが下がっている」ようにしか見えない。
 「200円でコレだからスゴイ」ってことで、この評価そのものを甘やかせるのか? といったら、それは結びつかない。

 こんな安い商品の物で「さらに上へ!!」とか無茶を求める気はないんですよ。
 けど、「前より下がった」はチガウだろ、と。


 で、こう考えていくとウリになるのは前述したとおりの「エロ」なわけですが、この「エロ」が問題で…

 なんというか「なんでこのラインナップにしたのか意味不明」なんですよ、この商品。

 どういうことか? というと購買者にとって困ったアイテムってのがあって、「エロいからサイコー!」って人たちにとって「大当たり」なのは上にリンクしたYUJINサイトの画像で言うと「上の段の左右」。
 さらに上の段の右2つ「モリガン」と「ザベル」はシークレットアソートで「眼帯が無く両目があるバージョン」と「肌色が青ではなく普通の肌色」のヤツが混入されているんですが、この3つが大当たり
(このシークレットがなかなか出ないってんで、転売市場でバカみたいな値段付いていますけど。一番ヒドイでのは7800円ちゅーのを見た。もちろん単品価格で。)

 反対に「下の段の左2個」は「超絶的なハズレ」として、出ると捨てられてます。

 ところが、『ヴァンパイアセイバー』というゲームが好きで買う人にとって、こんな「うたたねひろゆきなんてヤツが勝手にデザインした、ゲームに出てこないボンデージコスチュームだのシークレットだの」は「激しくいらねえ邪魔者」でしかなく、これらが出ると「ハズレ」。
 (まあ、買うヤツの多くは男なので、欲求に従って捨てはしないんですが、かといって「当たったー!」というものでもない。)

 「こんなの入れるくらいならゲームに出てくるキャラをちゃんと作ってくれよ!」って意見が多かったり。

 どーゆーことかというと「えっちなフィギュアが欲しい層」と「その作品が好きな層」に対して「どっちつかずの商品」なんですよ、コレ。中途半端。
 どっちにとってもハズレがある。
 別の言い方すると「どっちに対して売りたいのか、そのコンセプトそのものがよくわからない」わけです。

 で、『ナムコ3』の方が何でオレには評価高いのか? というと、あれはこの2者の欲求をポージング、造形レベル、造形解釈、表現などなどいろいろな部分で実にいい案配で模索し、中間点を見いだしていたんですな。

 「造形クオリティは明らかに前より下がった。どういうウリなのかコンセプトがわからない」

 たぶんね、オレがこの商品を「エロいからステキ!」と思う以上に不満を感じているのはこの部分なんでしょうね。

 なんかねえ…「シークレット混入」って部分もそうけど、YUJINも売り方をナメはじめたなあ…っていうかね。そんな物が垣間見えるような気がして。
 少なくとも『ナムコ3』は「(バンダイに対して)小手先の姑息なやり方よりも質で勝負だ!」っていう気概が感じられたんですよ。
 気概って言うか「漢(おとこ)気」。

 けどコレはもう「質なんかより売れたもの勝ちだ!」っていうのがプンプンっていうか。
 いや、商売のあり方としては間違っていないけどね。

 でもけっこう萎え始めてます。


 で、完全に萎える前にこの項を書き終えたいんですが。(^^;;)

 まあ、実はすでに書き込んじゃってきたけど、次回(ラストの予定)は「なんでこんな長々したムダなテキストをオレは書いたのか?」の動機部分。

 ますますどーでもいい期待を裏切るクライマックスに。


【了】


※……というところまで長々書いてきて、その後ずーっと中断しちゃいました。(^^;;
 と、ゆーのも「クライマックスに」と書いたにもかかわらず「まだ書きたいこと」が全然書けていないというか、「スゲー長くなる」のが見えちゃいまして。

 しかも、そのスゲー長くなる部分を書くにはあまりにも勉強が足りなかったと。

 結局これらを通じて僕が書きたかった事ってのは「商品そのもの」や「どれそれがイイ出来だ」とかではなく、もうちょっとシステマチックな部分のことだったんですね。
 その部分を踏まえた上での「ブームの功罪」ってのがものすごくあったわけです。


 んで、「オカノ通信」に書いた「食玩というパンドラの箱」が、僕の中ではこの「ガチャポンおまけテキスト」の続きという位置づけになってます。

 なので、興味ある人はそちらをどうぞ。

 とりあえずこの項はこれで終了にします。





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