アルクェイド・ブリュンスタッド
(PCゲーム『月姫』より)
2002/09/21


 これは2002/01/12のオカノ通信「年頭オモチャ始め」に掲載した物を、ドールコンテンツ独立に伴い修正した物です。
 写真などは同じです。



 これはオレにとって、ある意味「記念すべき1作」になった人形です。



 昨年、アキバとかでは爆発的にヒットしたTYPE-MOON製作の同人ゲーム『月姫』の表ヒロイン。吸血姫であるアルクェイド・ブリュンスタッドです。


★ちょっと『月姫』について。

 いやまあ、ホントにたまげましたな。
 同人ソフトであそこまで爆発的ヒットする作品ってのも。
 間違いなくそのへんのメーカー品よりも売れたと思います。

 出てすぐに買ったんですが、実際プレイしてみても、そのへんのメーカー品なんかよりもはるかに面白く、満足のいくゲームでした。(つか、コレ以下のオハナシにもならない作品が多すぎです。>メーカー品)

 「同人でここまでヒットした」ことも驚きですが、反面、あそこまでこだわったシナリオは、〆切のない同人でなければ出来なかっただろうなとも思いますが。

 画的には好き嫌いが別れるところかも知れませんし、エロゲーであるにもかかわらず「エロ度が低い」ってのはあるんですが、反面「エロで出したかった」という製作側の意図には「エロなら、非エロよりも売れる」という計算は確実にあったでしょう。
 ただ、その計算の裏には「商売的」なことではなく、「少しでも売れれば、コレの良さがわかってくれる人も多いはずだ!」的な狙いの方を強く感じました。

 ある意味「シナリオ勝負」的なノベル形式の作品ですが、実際オレなんかも、あのシナリオにはマイッタというか。
 設定過多すぎてわかりづらい部分が多少あるとか、多少クドイ感じがするとか、文句言い出したらキリがない、必ずしも「出来が良い」わけではないんですが、そんなモンを無視しても有り余るくらい「圧倒的な物」を感じましたね。

 「書き手が、自分が書きたいと思っていることが明確」というか、「ソレを書くための圧倒的な情熱」みたいなものを久々に感じました。
 「こういうコトやネタを入れておけばウケるだろう」とかじゃなくて、そこに確実に「だってソレが書きたいんだ!」というような。

 シナリオ量も尋常ではなく、市販メーカー品のノベル形式ゲームの3倍くらいはありますかね。
 量だけではなく、キャラの立たせ方や、ストーリーテリングの上手さとか、読んでいて飽きさせないのも見事でした。
 いくつかのアイデアには、心底驚きましたし。
 ムチャクチャ面白く、最後まで楽しんで読むことが出来ました。
(つまり「出来が良くない」と「つまらない」は違うってコトです。)

 なんつーかな。結局「文章力が優れている」とか「計算高い(ウケ線の)設定やシチュエーションが盛り込まれている」とかいうことよりも、「自分の中での情熱が低ければ、作品は面白くならない」みたいなことを再確認させられたというか。
(文章とかは作文的には上手いけど、「結局アンタは、何がやりたかったの?」と思う物ってけっこうあるし)


★んで、人形に話を戻すと…

 んで、この人形ですが、ゲームをプレイしてるときからアルクが気に入って、「人形作りたいなー」とか思ってたんですが、困ったのが「服」でした。

 何の飾りもない白のロングシャツに、ロングスカートというむちゃくちゃシンプルな格好なんですが、シャツは市販品があったんですがね。問題が「スカート」で。
 写真だと潰れちゃっているのでわかりづらいですが、色が「濃い紫」なんですよ。
 こんな色のスカート、市販の人形服じゃ売って無いです。

 で、仕方なく、兼ねてからの懸案でもあったので、ここは一発「自分で作る」に挑戦しました。
 作ると言っても、裁縫なんかマトモにやったこたぁないし、ましてや1/1だろーが1/6だろーが「服」なんか作ったことないし。
 考えた末に、市販のドール服本に載っていた、シンプルなワンピースの型紙を元に「ロングスカートの型紙」を自作。そこから作ってみました。

 生地は、新宿のオカダヤという大きな服飾専門店でアレコレ見て、一番イメージに近い色の布を選んできました。
 基本的に服飾系の専門店(もちろん人間が着る服のだ)ですが、

「この布、20cmください」

 とか、ぶしょい30代男子が言うあたりで(他の客は「m単位」で買ってますからね)、「アンタが何作ろうとしてるのかはミエミエよ〜ん。人形でしょ!? オタクでしょ?!」という店員の思念が脳に流れ込んできますが、んなこと気にしてたらこの先がありませんので、越えねばならぬハードルです。

 次のハードルは家庭内ですな。
 いきなり珍妙な(小さな)型紙やら小さな布きれが家庭内に出現するわ、「アイロンはどこにしまってあるのかな?」とか聞くために、母が怪しんでいますな。

 まあなんとかチクチクとやってみました。
 オール手縫い&初心者なので、近くで見ると縫い目が相当粗いんですが、なんとかパッと見は形に。(^^)



★スカート

 顔は…あの「鉄腕アトム」のように角度によって変わる髪型は再現不可能なので、こんな感じに。



 ホントは髪の色はもうちょっと「ナチュラルゴールド」とかの方がイメージなんだけど、今回ボークスの「美白ボディ」を使ったんですが、美白ヘッドだとノーマルのゴールドしか出ていなくて。
(劇中でも「白いというイメージ」と語られているくらいだから、美白ボディでしょ、やっぱ)
 目は例によってデータを自作して、マイクロドライプリンターで製作。


 うーん。コレを作ってしまうと、やはりシエル先輩(戦闘服)も作って横に並べたいんですが、あの服もオール自作でないとどうにもならないと言うか…。武装の「第七聖典」なんかも完全自作しなくちゃだし…。(デカイし…)
 迷うところだわ。

 しかし、簡単なスカートを作れるようになるだけで、創作の幅が広がりますな。
 「作りたかったけど、イメージに合う市販品スカートが無かったあのキャラも作れるように!」とかいうのがワリと。

 んなところで。

【了】

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