前期のTVはどうだったのよ?
2002/10/21


 ダラダラしている間に今期の番組もぶりぶり進んでいるんでチャッチャと振り返ってしまいましょう。

 でも、そんなに書くものがないんだよね。
 少ないです。


★『あずまんが大王』

 原作通り…だけどそれがヨカッタ。
 以前も書きましたが、4コママンガの「間」をそのまま見せることなど出来るわけもなく、それを「TVアニメ独自の間」に置き換えて原作&キャラクターの魅力を忠実に再現したのは上手かったと思います。
 錦織博監督は過去の作品は正直余り評価できる物がない人だったんですが、この『あずまんが』では「職人であるなあ…」とか思わされたり。

 ただ、原作者のあずまきよひこからの注文で「原作から逸脱するようなことはしないでくれ」というような条件もあったみたいですけど。

 まあ確かに、コレがしょーもない監督とかが好き勝手にやっちゃったりすると「ちよの夢で、いきなり戦隊物のパロディが入ったり、合体ロボット物のパロディが入ったり」とかありそうだしね。(スゲーよくありがちだよね。そういうの)



★『ラーゼフォン』

 すでにBBSにも少し書きましたが……
 あの最終回。あそこまでやるなら、いっそパイプ椅子も出しちまえばいいのに……

 まあ、「実は簡単な話だった」と受け取れなくもないんですが、どうにも…描き方が…やはり…なんというか…徹頭徹尾アレですと、さすがに「どうよ?」というか、ある意味「スゲエ」というか…。

 おそらく企画自体が「『エヴァ』みたいな作品を」とかいう事からスタートしたんではないか? と思うんですよ。
 いや、そう思わないと誰も納得できないっしょ。あそこまでエヴァだと。

 確かにすでに「エヴァ物」ってのは一つのジャンルになってしまっていますけど、それでも「エヴァ物」と「エヴァをまんまマネた作品」ってのは意味が違うワケであって、あそこまでアレでナニだとなあ…

 「エヴァのコピー」としてはダビング劣化の少ない良質なコピーだと思いますよ。
 でも、コピーはコピーでしかなくて、そこに何のオリジナルもないってのはなあ…。
 前半はまだ「どうにかなるかな?」と思っていたんですが、やっぱ最終回がアレじゃなあ…。
 変な例えですが、「『エヴァ』を超えるんだ!」というような気概が感じられなかったんですよ。
 しかも、コピーの段階で、作り手が健全なのか知りませんが、オレ的にはエヴァの面白さの要素であった「作り手の病的な部分・心の病んでいる部分」がゴッソリ抜けてしまっているんで、「どう面白さを感じろと?」 …という気分でいっぱいです。

 実はあんま文句言いたくないんですよ。それなりに気に入っていた部分もあったし。
 個人的にはグッと来た部分もあったしね。
 とくにクライマックス手前の、綾人と遙のキスシーンはね、ちょっとグッと来たんですよ。少し涙にじみましたもの。
 「東京ジュピター」という時間の流れが違う世界にいたがために、かつて意識していた相手と年齢差が生じてしまっていて、しかも相手(綾人)は自分のことを憶えていない…。それがやっと思い出して…というあのシーンはキたんですよ。オレ的には。
 始まったときにも書いたことですが、この何から何まで借り物のこの作品において、この設定だけは気に入ってたんですよ、オレ。
 あのまま美しい話の終わらせ方はいくらでもあったろうと思うんです。(もちろんそれは、「実は『ラーゼフォン』というのはあの2人の物語だった」という条件が付きますが)
 なんだかやけにちりばめているタームやらナゾに関してはどうでもいいやと。そこだけに絞ってきれいなまとめ方してくれればイイよ、と思っていた(あるいは期待していた)んですが、なんで最後まで『エヴァ』のマネで終わらせちゃうのかなあ…と。


 で、来春劇場版。
 そこまでマネるか。おい。
 告知見て、深夜にTVの前で腹抱えて大笑いしてしまいました。
 柳の下にまだドジョウはいるんですかねえ…

 なんというか、ウガッた見方ですけど、あの最終回と劇場版って
「『エヴァ』だってあの終わり方でアソコまで大騒ぎで話題になったんだ! 『ラーゼフォン』もこりゃ放送終了したと同時に大騒ぎで、ナゾ本やら何やら出たりで大変だぞォ! 劇場版も大ヒット間違いナシだナ! ガハハハハ!!」
 とか言っていたプロジェクトのエライ人(出渕じゃなくて)の姿が見えます。(オレには)

 しかし現実は「2ちゃん」見ていても放送終了から1週間もたたずに話題が沈静化…というか、早くも

「『ラーゼフォン』ねぇ…(苦笑)」

 …ってな感じで、まともに語られることもなく、「忘れられた過去の作品」になっちゃっているのが哀しいですな。

 映像クオリティやキャスティングの面白さなどは最後まで最高レベルの良質な物を維持していただけに、返す返すも残念です。



★『愛なんていらねえよ、夏』

 どうよ? という感じで見続けていましたが、まあそれなりに好きだったかも。
 最終回のクライマックス。主人公・レイジが刺されて死ぬ…でも「その後」でちゃんと生きていまして…というオチは賛否別れるところでしょうか。
 とって付けたようなショッキング的なもので、一瞬「ああ、やっちゃったか…」って感じだったんだけど、でもよく考えると「それまでの愛を拒否し、ウソで塗り固めた生き方をしてきていたレイジ」という男が愛を知ってしまった以上、(作劇的ニュアンスにおいて)一度その存在をリセットする通過儀礼が必要だったわけで、そういう意味ではこの「とって付けたようなショッキング的見せ場」をそれだけで終わらせなかった龍居由佳里さんのシナリオは良いなあと思いました。
 「実はハッピーエンドでした」というラストは笑ってしまいつつも、個人的には好きな終わらせ方だったです。

 視聴率は…あんまよくなかったみたい。
 少し前にTVで松村邦洋がコレの渡部篤郎のモノマネをやっていて、それはまあそれなりに似ていたんでオレは笑ったんですが、「どこでやってもウケない」と。
 何でだろうと思ったら「みんなこのドラマを見ていなかった」とは本人の弁。



 ……と、わざわざ感想書こうと思ったのコレだけです。(少な…)

 しかし今期のドラマやアニメも色々凄いなあ…



【了】

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