34歳児の地図
2002/07/30


 お薬の量を変えたら気分悪くてヘロヘロです。(副作用ではなく、量を変えるとしばらくの間そうなるらしいです。)
 オマケに低血圧なモンですから、暑くなると余計に体調悪くなります。
 やたら貧血っぽくなり、書店で下の談の棚から本を取ろうとしゃがみ込み、立ち上がった瞬間に…クラクラッ…
 あ…
 フラフラ…

 みたいな。


 これと言って書くことも無いなァ…というか、暑さで脳が機能停止寸前なので考えていないだけなのかも知れませんが。

 オイラの脳は、言ってしまえばオーバークロックで動いているような物で、暑いときには熱暴走がしやすくなり、したがってハングアップもしちゃいがちです。
 最近の名言は打ち合わせ中に、ライターの鶴岡法斎に言われた

「オカノさん。左脳使ってますか?」

 という言葉なんですが、多分使っているんではないかと思いますけど、あんまり確証がもてないッス。
 仕事の打ち合わせで何か言っているナー…と思った次の瞬間、唐突に

「どうしたらナタリー・ポートマンを恋人にできっかなあ!!」

 とか言い出すのもそういう理由なので、あんまり気にしないでください。

 問題は「オーバークロックで動いていると言っても、そもそもの搭載CPUが8年くらい前の物のため、オーバークロックさせてもたかが知れている性能しか出ていないところ」…でしょうか。

 まあ、そんな中、仕事場に向かって道をテクテク歩いていると、薄着女子とかがワンサカいたりして。
 で、ボーっと視線が「背中のブラ線」を追っていたら、そのままトラックに跳ねられそうになったり。
 しかも『おねティ』ムック本とか、ガチャポンとかフィギュアとかカバンに詰め込んだ状態で。



★怒られた。

 いや、別に「いい歳していい加減オモチャ買うな!!」とかこの歳になって親に怒られたとかではなく。

 打ち合わせ中にふと…
「夏だし、ホラー映画を観たいナー」
 …と呟いたところ、隣に座っていた小娘にイキナリ怒られまして。

「そういうことは心の中で思ってください! いちいち口に出さないでください!」

 なんで怒られてるの?! オレ?!
 怖い映画とかダメなヤツなのかなあ…と思ったら、彼女には

「夏だし、ポルノ映画観たいなあ…」

 と聞こえたそうです。

 意味わかんねーよ!!
 なんで夏だからポルノ映画観たくなるんだよ!!
 いや、よしんば「ポルノ映画を観たい」と思っていたとしてもいいんじゃないだろうか?!
 …とか思ったですよ。

 んで、ビデオ屋に行って『サスペリア』とか『ザ・チャイルド』とか『死霊のはらわた』とか観ようかしら? とか思ったんですが、どーにもビデオ屋に行く気力がすでにないので、手持ちのビデオをあさって何やら引っぱり出してきたんですが…



★『マタンゴ』

 なぜか引っぱり出してきたのがコレ。
 考えてみりゃ十数年ぶりに観たんですけどね。
 ラストシーン以外スッカリ忘れていたことに気づかされました。

 某プロデューサー氏に驚かれましたが、恥ずかしながら「水野久美がヨットの上でいきなり歌い出す歌謡映画みたいなシーン」も忘れていましたよ。

 かなり新鮮な気持ちで見れましたね。
 まあ、内容は今更書くこともないですね。

 ケラケラケラ…フォッフォッフォッ…

 シナリオ的な作劇であるとかそのへんはさすがに古くなってしまっているので、今やるなら手直ししたい…とかオレならこうするとか考えながら観ていたんですが、しかし、いま観てもテーマの出し方が良くできていますな。

 美味しいわよぅ…



★「サッカーは闘いだ!!」

 映画と言えば、今更書くことでもないんですが。
 観たのかなり前なんですけどね。スッカリ書くの忘れていたんですけど。
 『少林サッカー』を観ました。
 なんというか、一言で語るなら

「映画エンターテインメント、ここに在りッ!!!!!」

 って感じですね。
 いやもーマジで、コレ観たら「他にはもう何もいらないよッ!!」とすら思いましたよ。
 例えるなら『ブルースブラザース』を初めて観たときの満足感というか…
 「ああ、コレが映画だよ!!」みたいな。


 ほとんど『アストロ球団』みたいなストーリー展開のとにかく力業な見せ方に感動。
 「笑い」の部分は「ビジュアルな笑い」は力業ですが、「セリフで笑わせる部分」もかなり練られていてグー!

 チャウ・シンチーの映画は『食神』もステキでしたが、この人の映画の面白いところは、登場人物に「正義感で動く奴がいないところ」ですね。
 『食神』の主人公も自分のエゴのために動くし、この『少林サッカー』の登場人物達も正義感で動いているわけじゃないですし。

 こういうキャラクター造形・配置は、ある意味「シニカルなコメディ」としては正しい在り方で、ハリウッドを例に取ればスティーブ・マーティンやビル・マーレーの映画。イギリスのブラックコメディなんかもほとんどがそうですね。
 「シニカルな笑い」というのはそもそもが対象を突き放したところで成立するわけですから、必ずしも主人公が「万人が感情移入できる好感のある人物」である必要はないわけです。


 これはもう「今年上半期のベストだッ!!」ってなくらい感動しましたな。
 ここまでやられて文句たれる奴がいたら、そいつはロクデナシだと思います。
 つか、そういう人はもう映画観なくてヨシ。


 『ドラゴンボール』を読んだ後に「もしかしてオレの手からもかめはめ波が出せるんじゃねえのか?」とポーズを取ってしまう奴は多いですが、この映画も見終わった後に「もしかしてオレもああいうキック撃てるんじゃねえのか?!」と思わせてくれます。

 彼らの前ではW杯王者のブラジルですら歯が立たないでしょう。


 劇場出た後に寂しくなってしまったのは、マンガでは『アストロ球団』という傑作を輩出しておきながら、映画にそういう物がまったくフィードバックされていない日本映画のマジメっ子ちゃんぶりですかねえ…。

 と書きつつ『ジュブナイル』の山崎貴監督の新作『リターナー』はかなり期待なんですが。(^^)


【了】

もどる