02年第2半期のTV表・4
2002/05/17


 さて、今回で終わりです。


■土曜日

★『東京ミュウミュウ』

 今期のインパクトだけはNo1アニメ。
 オレの中で「ある意味今期の注目作品No1」。
 生きてることを感謝したくなるくらいミラクルな作品です。
 オレの逝きたい世界がココにあるって感じ。

 なんで土曜の朝からこんなもの放送してんの? と思いましたが、今年度から「小学校は土曜が完全に休みになった」からだったんですね。
 こんなところにも「ゆとり教育」の影響が出ているのが面白いですな。(明らかに悪影響ですな。)

 「面白いですな」はいいんですが、でも土曜の朝から『東京ミュウミュウ』はないと思います。ホントに。
 楽しい週末がイキナリ脳停止からスタートってのは、なにも週末のホリデーに向けてあなたの頭がまだ目覚めていない…というのではなく、とにもかくにもこの作品の破壊力の賜だと思います。
 マンガ『ファイブスター物語』で言えば「星団最強のドラッグである『ブレンクラッカー』」。もしくはダイバー戦で脳破壊くらったかのような脳へのダメージです。

 内容的にはまあ…何度も原作マンガについてサイトやBBSに書いてきたとおり……というかこんな物について今更また書きたくないんですが、世の中には『漫画ゴラク』とか『劇画麻雀』とか『まんがタイム』とかしか読んでいない方もいると思うので改めて書いておきますと、こんな内容です。


 クラスの男子に片想いのイチゴちゃん。(中学生)
 ある日なんとか彼をデートに誘い出します。
 そんな中、突然、巨大化・凶暴化したネズミモンスターだかなんだかに襲われます。

 それは宇宙人の仕業でした。
 対抗するナゾの少年達によって、イチゴは「変身能力」を与えられます。
 これが「レッドデータアニマル(絶滅寸前の動物)」のDNAを使った能力で、まあ「ナンデカ?」というと「絶滅に瀕している動物の生命力は強いから」だそうです。
 で、イチゴはこれで「イリオモテヤマネコ」のDNAと強制合体させられ、「ミュウイチゴ」に変身!!

 しかし、ここで「あ、イリオモテヤマネコだ」と出てきたネコの映像は、オレが知っているイリオモテヤマネコとは似ても似つかない「ただの灰色のネコ」でしたが…。(それくらい調べて描いてくれ…)

 で、ミュウイチゴに変身すると、なんと「ネコ耳」「しっぽ」「なぜか露出度の高いメイド服」みたいな格好になり、ここで『セーラームーン』で言えば「月にかわってお仕置きよ!」みたいな決めゼリフが!

「お礼にたっぷり御奉仕するニャン!」

 なんかもう、この時点であまりの恥ずかしさに見ているこっちが首でもくくりたくなります。
 こんな物を土曜の朝から見る人の脳が心配ですが、実際見てしまっているので脳も心もどんどんダメになっていく自分がわかります。

 でまあ、イチゴは怪獣と闘うわけですが、実は「ミュウシリーズの仲間は他にもいて…」ってことで、『セーラームーン』とか『レイアース』とかと全く同じくセオリーを外さない安心さで「似たような露出度高いスタイルに変身する中学生女子」が計5人登場。

 しかも彼女たちは普段、カモフラージュのために「基地」の様な場所であるカフェで「これまたメイド服みたいなコスチューム」でアルバイトをするハメに。(いいの?中学生がそんなバイトして?)

 CLAMP先生を見習ったのか、「売れ線狙いもここまで来るとむしろ清々しいくらい」の思い切りの良さで物語が展開していきます。
 5人組の中にはナゼか「中国娘」がいたりですね、まあ実際、原作マンガは『CCさくら』亡き後の『なかよし』の「大きなお兄さん」対応作品としての責任を一身に背負っているマンガではあるんですが、それにしても「程があるだろう」というか…いや、「脳を停止させるだけのインパクトは必要充分すぎるくらい溢れてこぼれてダダ漏れ」なんですが、ナニが問題って…「面白くない」んですよ。(-_-;;)

 とにかく面白くない。盛り上がらないし。
 だけどまあ、連載当初から「明らかにアニメ化を狙っている」のがミエミエだったりしたんですが。
 まあ、それがナントカやっとこさ実現したワケなんですけどね…。
 アニメもこれまた面白くないと言うか、イマイチ盛り上がりに欠けまして…。
 だけど余計なインパクトだけはダダ漏れ。

 もう一言。
 「見て、そして脳を腐らせろ!!」

 1回見るごとに、まるでシンナー中毒患者のように脳細胞が壊れていくのが自覚できます。
 2クールが限界かな。
 4クール見たら廃人。
 でも、DVDで録画している自分が許せない…。
 しかも、模型屋で売っていたちっちぇフィギュア買ってしまったーよ…。(ヴァカ)

 まあ、正しい「効用」といいましょうか「見方」としては、「ああ、最近五月病でちょっと鬱気味…」とかいうときに見ると、もう「人生なんかどうでもいい。難しいことなんか考える必要なし! いっそのこと会社辞めちゃうか!?」くらいの精神サルベージが可能かと。
 いかに世の中がチョロいかを教えてくれる作品です。

 反面、「危険な食べ合わせ」としては、8月あたりの金曜の夜にまた日本テレビが『火垂の墓』を放送すると思うんですが、その時にまかり間違っても「録画しておいた物を続けて見ちゃったりする」ことがないようにしてください。
 あまりのギャップに、マジで脳破壊起こすと思います。キケン。



★『ゴールデンボウル』

脚本:野島伸司
出演:金城武、黒木瞳、大滝秀治、松本莉緒、小川直也、出川哲朗、榎本加奈子、瀬川瑛子、竹脇無我、篠田三郎 ほか

 なんかなー…野島脚本って基本的に好きじゃない作品が多いんだけど…。
 特にTBSでやっていた作品は全部嫌いだし…。
 ただ、今まで書いてきた文章から「オカノは野島嫌い・全否定派」だと思われてしまっているかも知れないけど、実はオレ、確かにこの人の書く「物語」は好きじゃないんですが「セリフ」などにおける「詩的表現」など、「コトバに対する執着」は実は結構評価していたりします。
 個人的には(本人的にはこういう評価は不本意だと思いますが)「脚本家というより詩人」だとおもうんですよ。野島氏の「コトバの使い方」って。
(日本テレビ系だと、以前放送されていた『世紀末の詩』がモロにそうでしたが。)

 で、今回のこの「土曜9時枠」。
 これまで野島氏は「原案」とか「原作」的なポジションでしか関わっていなかったんですが(『家なき子』『フードファイト』)、今回はシナリオで登場です。

 でで、毎回見ているんですが、けっこうハマッてしまってたり。(^^)

 ストーリーは、昼は証券マン。夜は潰れかけのボウリング場で玉を転がす凄腕のボウラー。
 彼がそのボウリング場を地上げ屋から守るため、毎回地上げ屋が送り込んでくる強敵ボウラーとボウリング対決する…という少年マンガみたいな内容。(^^)

 その合間合間に、いまだ数年前に死んだ恋人のことが忘れられないでいる彼と、毎回パートナーとしてかり出されるやはりボウリング場の常連客であり、夫の浮気に悩まされている専業主婦(黒木)との恋とかも入ったりして。

 毎回クライマックスは「ボーリング対決」なわけですが、ここに恋愛物のアイロニーとかを含ませちゃったりしてですね、まあ、それが結構詩的だったりしていいよなあ…とか。
 ストレートに「娯楽作品」として見ても面白いと思います。
 ノリはもうかんぺきに「少年マンガの世界」ですから。(^^;;)
 オレ的にはもしかすると、過去の野島ドラマでは一番好きかも。

 ところで出演者の松本莉緒って「どっかで見たことあるなー」と思ったら、以前「引退宣言」した松本恵なんですね。



★『天使な小生意気』

 原作マンガは好きなんですがねー。
 キャラの立て方上手いし。
 ヒロインにまとわりつく野郎4人組(めぐ団)が「最強のバカ」「一見クールでまともそうな美形だけど今時”武士”」「普通」「変態」だとか。

 アニメはとにかくボイスキャスティングが何か納得行かないんだよなあ…。
 なんか「ああではない」ような気がしてしまって…。

 うーん。どうなんだろう。
 西森の描くマンガに出てくるヤンキーって「下劣な野郎」が多いんで、あんまアニメ向きとは言えないんですよね。
 で、その「下劣な野郎」と闘うことになる主人公サイドが『天使』の場合だと「美少女に惚れてしまったがために、いまやただのバカと化した、地元最強の悪魔と恐れられた男」だったり、『今日から俺は!』だと「腕っぷしだけでも千葉最強なのに、加えて「卑怯」というアビリティを持っているバカ」だったりするのが痛快なわけですが。

 まあ、様子見って感じです。



■日曜日

★『ハリケンジャー』

 なんか、「戦隊物の王道を行くような展開」でありながら「ゴウライジャー」というライバルを出しているところが斬新ですね。
 結構ストレートに楽しんで見ています。

 ただ…世の「お母さん層を取り込もう」という近年の戦隊物における美少年俳優起用の上昇傾向はまあイイとしてですね…。
 このゴウライジャー兄弟を演じている2人のルックスが、どーにも直後の『仮面ライダー龍騎』の主人公と相方ソックリに見えてしまうんですが…。
 もうちょっと差別化できなかったのか? とか思ったり。

 まあそれはそれとして、ゴウライジャー兄の「カブトライジャー」。
 その胸に付いている「マーク」のデザインと、乗っているメカ(カブトムシ型しのびマシン)の形が…「今風にカッコよくリデザインされた『タイムボカン』に見えてしまう」のは気のせいでしょうか。(ただたんに世代的な物でしょうか? ^^;;)

 とすると弟・クワガライジャーの乗っている「クワガタ型しのびマシン」は「タイムクワガッタン」?
 この後まさか「バッタ型」とか出てこないだろうなあ…。(出てきたら確信犯だと思いますが。)
 だって、敵女幹部・ウェンディーヌも「ドロンジョ」に似ていると言えば似ていますし。(前髪のあたりとか。)

 余談なんですが、高田正子演じる「おぼろ」。オレ12話目くらいまで「ハムスター館長の奥さん」だと思ってました。(娘だったのね…。)



★『仮面ライダー龍騎』

 オレ的には今の所全く問題ないです。
 オールOK。
 さすが小林靖子! って感じで楽しんで見てます。

 つか、オレの中でこういう変身ヒーロー作品の「評価の基準」として、「見ていてオレが変身したくなるかどうか?」というのがあるんですが、『クウガ』『アギト』でもオレが「変身したい!」と思ったのは3クール目くらいからだったんですよ。
 だけどこの『龍騎』は1クール目から「変身したい欲」が上がりっぱです。

 オレの場合、「前田愛カード」をいっぱい持っているので「仮面ライダー前田愛」とかに変身したい!! …と以前BBSに書いたところ、実に多数の方からメールとか実生活とかで「でも契約はどうすんの?」とのツッコミが来ました。

 それについては大丈夫です。(キッパリ)

 昨年末。オレはこの歳になってまで愛ちゃんの握手会に行ってきました。
 その時、声には出しませんでしたが、お互い(オレと愛ちゃん)の心の中ではすでに契約が交わされていたからです。
 なのでいつでも「仮面ライダー前田愛」に変身できます。
 問題は、変身するための「カードデッキ」がまだ入手できていないところでしょう。
 とっとと神崎士郎を探さなくてはなりません。


 話を『龍騎』に戻しますと、小林さんの書くヒーロー物における「ノリ」って、最近の少年マンガ。それも和月とか尾田とかのノリに近いので、個人的にかなり好みのラインです。(テンポとかではなく「責任」とか「覚悟」とかを描いているあたりが。)

 で、「楽しんで見てます」と書きましたが、実際はオレの中ではそんなレベルじゃなくて、数年前に『ウルトラマンガイア』を見たときも思ったんですけど、オレ的には「シナリオを書いているヤツを羨ましいと思う作品」です。
 「ちっくしょー。いいなあ…!」みたいな。

 で、これは偶然なんでしょうけど、その『ガイア』でウルトラマンアグル(藤宮)を演じていた高野八誠が5人目のライダー役で出ていますね。
 最近、6人目もついに登場。
 でもOPで顔が隠されている、「オヤジ」「女性」「ガキ」といった他の重要そうなライダーがまだ誰も出てきてないんですよね。
 彼らの正体が気になるところです。



★『ぴたテン』

 んで『龍騎』と同じ日曜日の朝の放送のコレも、シリーズ構成に小林靖子さんが絡んでいますな。(もう1人いて、2人でやっているみたいですが。メインというわけではないようです。ついでに書くと日曜夕方の『サイボーグ009』の少し前に放送していた「ミュートス編」も小林脚本でした。)

 ただこの人、アニメにおける評価ってオレの中では今の所まだよくわからないんですよ。
 『ぴたテン』とか過去のナニとか、「うーん…」な感じがしてしまう物もある反面、前述の『サイボーグ009』の「ミュートス編」は、これはまあ原作の良さもありますけど良かったですし。

 実は黒田洋介さんみたいな「バカっぽい作品は知能指数低く。ノリが必要な作品はテンション高く」みたいな作品の中身に書く物を合わせられるフレキシビリティある作家だったりするのか?
 はたまた特撮物はむちゃくちゃ相性イイんだけど、アニメだといまいちノリが合わない浦沢義雄大先生みたいなタイプなのか…。
 もしくは男子向けなヒーロー物を得意とする作家なのか?

 まあ、オレ的にはその辺を気にしながら見てみようかと。



★まとめ

 今期の特徴として「ゆとり教育による小学校の完全週休2日制度」のスタートで「土曜日朝にアニメ番組が多数スタート」つーのがありますな。
 だからってなあ…土曜の朝から『東京ミュウミュウ』は無いと思うぞ…。(-_-;;)

 真面目な評価としては、今のところドラマの評価作品は『夢のカリフォルニア』『盤嶽の一生』『ゴールデンボウル』『龍騎』。
 アニメは…全部ビミョーです。

 てなところで。


【了】

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