02年第2半期のTV表・1
2002/05/11


 なんかすでに改変期は遙か昔。「今更」な時期になってしまいましたが…。
 まあ、毎度おなじみのコーナーと言うことで。(^^;;)

 新ドラマとかもとっくに始まったどころか、すでに中盤に来てしまっているのでちゃっちゃと書いてゆきます。

 今期オイラが見ているのは大体こんな感じです。

曜日 放送時間 ch 番組名 番組ジャンル
月曜日 18:30−19:00 BS11 『宇宙船サジタリウス』(再) アニメ
21:00−21:54 フジ 『空から降る一億の星』 ドラマ
22:00−22:54 日テレ 『天国への階段』 ドラマ
深夜 テレ東 『あずまんが大王』 アニメ
火曜日 18:00−18:30 BS11 『十二国記』 アニメ
18:30−19:00 BS5 『フルメタル・パニック!』 アニメ
19:59−20:54 フジ 『盤嶽の一生』 時代劇
21:15−22:00 NHK 『プロジェクトX』 ドキュメント
深夜 フジ 『ラーゼフォン』 アニメ
深夜 TBS 『ちょびっツ』 アニメ
深夜 日テレ 『天地無用!GXP』 アニメ
水曜日 19:27−20:00 テレビ東京 『ヒカルの碁』 アニメ
21:00−21:54 フジ 『ウエディングプランナー』 ドラマ
22:00−22:54 日テレ 『ごくせん』 ドラマ
22:00−22:54 TBS 『First Love』 ドラマ
00:55−01:25 テレビ東京 『.hack//SIGN』 アニメ
深夜 フジ 『藍より青し』 アニメ
03:10−03:40 テレビ東京 『フィギュア17』 アニメ
木曜日 18:00−18:30 テレビ東京 『七人のナナ』 アニメ
21:00−21:54 テレ朝 『眠れぬ夜を抱いて』 ドラマ
金曜日 19:30−20:00 テレ朝 『あたしンち』 アニメ
22:00−22:54 TBS 『夢のカリフォルニア』 ドラマ
土曜日 08:00−08:30 テレビ東京 『東京ミュウミュウ』 基地外アニメ
17:30−18:00 TBS 『RAVE』 アニメ
18:00−18:30 TBS 『ウルトラマンコスモス』 特撮
21:00−21:54 日テレ 『ゴールデンボウル』 ドラマ
深夜 テレ東 『天使な小生気』 アニメ
日曜日 06:30−07:00 テレ朝 『セーラームーン』(再) アニメ
07:30−08:00 テレ朝 『ハリケンジャー』 特撮
08:00−08:30 テレ朝 『仮面ライダー龍騎』 特撮
08:30−09:00 テレ朝 『おジャ魔女どれみ』 アニメ
09:30−10:00 テレ東 『ぴたテン』 アニメ
18:30−19:00 テレ東 『サイボーグ009』 アニメ
19:30−20:00 フジ 『ワンピース』 アニメ
★放送時間・放送局は東京圏でのものです。


 あきらかにオーバーフローしてると思われるので、いくつかは見るの止めるでしょう。


■月曜日

★『空から降る一億の星』

脚本:北川悦吏子
出演:明石家さんま、木村拓哉、深津絵里、井川遥、柴崎コウ、八嶋智人、森下愛子 ほか

 キムタクが「主演」ではなく、明石家さんまが「主演」というところがポイントなんでしょう。
 はじめこの「さんまがキムタクと月9。しかも主役」という話を『明石家うけんねん物語』で聞いたときには、てっきり番組中のギャグ(コント)だと思っていたんですが、事実だったのでビックリ。(^^;;)

 しかも、さんまが刑事役。それもこれまでのような「お調子者」の役ではなく、組織の中にあって協調性はないものの「洞察力」「カン」「一度気になり出したらとことんこだわる」ところがある一筋縄ではいきそうもなさそうな人物を。(本人のイメージとしては「コロンボ」だそうですが)
 しかも深津絵里が妹。もっともどういやら「血の繋がりはない」秘密があるようですが。

 反面キムタクは、これまでのような「好感度がある」とか「ミステリアスだけどカッコイイ」とか「クールに見えるけど実は心の内にアツイものを秘めている」というような役柄ではなく、どちらかというとイケ好かない人物…どころか、かなりウサン臭く、冷徹な感じです。
 物語冒頭で起きた殺人事件などにも関わっているのではないかと思えるような怪しい人物を演じています。
(「ものすごく記憶力の良い犯罪者」ってことなのかなー? とか思える感じでしたが。いや、実際にキムタクが犯人かどうかはまだ全然わからないんですがね。柴咲コウも怪しいしね。)

 このキャスティングは確実に「計算された意外性」で「狙っている」と言ってしまえばそうなんですが、興味は引かれました。
 偶然ですが、この2人とも『古畑任三郎』で犯人役やっていましたな。(^^)

 なんかこういう風に「惹かれる要素」はキャラクター的にもキャスティング的にも物語的にもあるんですよ。
 しかもシナリオは大ヒットをした『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』でもキムタクと組んでいた北川悦吏子さん。

 ある意味「完璧な布陣」「完全勝利がはじめから約束された闘い」と言えます。
(いや、オレ個人は『ロンバケ』も『ビューティフル』もキライだったんですがね。キライって言うか「好みのラインのドラマ」じゃなかったんで。)

 だけど…第1話を見た感じだと、とにかく「タルい」という感じが拭えませんでした。
 うーん。やっぱりオレの好みがこの人のドラマと相性悪いだけなのかなあ…とも思ったんですが、出先の会社の若い女の子に聞いてみたら、やっぱり「タルかった」そうです。
 うーん…。
 なんか作品の基本ベースが「サスペンス」なのか「恋愛もの」なのかがまだよくわからなくて…。そのへんも理由なのかも知れませんが。
 局のキャッチとしては「ラブサスペンス」だそうです。

 ただですね…回を重ねる事に「ハマッている自分」に気づきました。(^^;;)
 考えてみると「ラブ」って要素部分から、これまでの北川さんの書いてきたような「恋愛物」を想像していたんですが、かなり「サブ要素」。もしくは「全体を通しての外殻」ですね。
 で、「全体を通しての核」は「サスペンス」にあるのではないかと。

 もしかするとこのドラマ、女性と男性視聴者で、このへんの「受け取り方」が全然違うかも知れません。少なくともオレは「サスペンス部分」で見ちゃっているんですが。
 ゆっくりとなんですが、毎回毎回、本当に少しずつ「1つ、2つ」と事件と物語の「点」らしきものが出て来るんですな。
 で、これが後半、どのような「線」となって繋がるのか? が興味深いところであります。

 正直、「北川さんって、こういうのも書けるんだぁ…。へえ…。意外!」と思わされたんですが。(基本的に「恋愛もの」の作家さんだと思っていたので。)

 余談ですが、今期のドラマ、主要キャストが他局のドラマと被っている人がけっこう多くて、これに出ている柴咲コウなんかもTBSの『夢のカリフォルニア』にも出ていますし。(で、キャラが結構似ちゃっているんだな。この2作品。まあこっちの方がネガティブですが。)
 他にも田辺誠一が『眠れぬ夜を抱いて』と『夢のカリフォルニア』に出ていたりね。



★『天国への階段』

脚本:池端俊策
出演:佐藤浩一、風間杜夫、古手川祐子、本上まなみ、中村俊介、津川雅彦、加藤雅也 ほか

 よみうりテレビ制作。演出・鶴橋康夫という『永遠の仔』などのチームによるドラマです。
 今回は脚本に、おそらく現在の日本で10本指に入る大ベテラン「池端俊策」氏を迎えるという力の入れよう。
 キャスティングも実力派を揃え、本気で「ドラマ」を見せようと言う気概が伺えます。

 全てを失った男が、27年の歳月の間にある巨大コングロマリットの頂点にまで行き着き、そこから「自分から全てを奪った男への復讐を開始する」という物語。

 その中で、彼が過去に犯した殺人や、それを知る人物をさらに殺して行くなど幾多もの罪を犯し、さらに彼によって父を殺された男の思惑なども絡み合ってきたり、復讐する相手である男の娘が彼に淡い想いを寄せてきてしまったり…といった、けっこう複雑な内容のドラマです。
 最近では珍しくなってしまった骨太な大人向けドラマですね。

 第1話は、主人公の過去と現在が交錯していく中でストーリーが進んでいくという見せ方で、ちょっと「『永遠の仔』と(手法が)同じじゃない?」という感がしてしまいましたが、充分引き込まれる展開でした。

 脚本の池端俊策氏は、あまりシリーズ作品は書かれない方なので一般認知度は低いかも知れませんが、山田太一氏らと同世代・同時期に出てきた大ベテランです。
 80年代にドラマを見ていた方なら記憶に残っている作品だと思いますが、ビートたけしと組んで『大久保清』や『忠臣蔵』など、何本かのスペシャルドラマの脚本を書かれた方です。(その後、NHKの大河ドラマ『太平記』も執筆。)

 『忠臣蔵』などは、それまで(いや、現在でも)主流である「仮名手本・忠臣蔵」をベースにした物ではなく、「あくまで史実でわかっているところは描き、史実でわかっていないところは描かない」という当時の最新の研究記録を取り入れたものでした。
(「仮名手本」では、吉良に馬鹿にされた浅野が怒りのあまり刃傷事件を起こしたことになっていますが、史実では理由は不明です。このドラマでも、刃傷事件から物語が始まりますが、その理由については明らかになっていないままです。)

 その中で、たけしが演じた大石内蔵之助を「本当は討ち入りなどしたくはないのだが、周りの政治的な思惑などの中で、討ち入りをせざるを得なくなっていく」人物として描くという独自の解釈を入れ、それまでにない『忠臣蔵』として大変面白い作品に仕上げていました。(オレはこれ、傑作ドラマだったと思ってます。再放送きぼーん。)

 この人の作風は、どこか「人物達を突き放し、俯瞰から見ている」ような描き方をするところにあります。
 登場人物達に対し、感情移入を持ち込まない作家。
 オレなどは「ある意味、同じく登場人物を突き放した描き方をしたスタンリー・キューブリックに近い目線で物語を作る作家」だと捉えていますが。

 オレ自身は、自分が書く物が「書き手であるオレが感情移入バリバリしちゃう」という対極だからかもしれませんが、逆に、昔からものすごく憧れている脚本家、作風でもあります。
(なので、登場人物への異常なまでの感情移入をしてしまうブライアン・デ・パルマが正反対のキューブリックに傾倒しているのは、なんとなくわかります。)


 個人的な話になりますが、この池端俊策氏は、実は学生時代のオレの担任講師だった方でもありまして、当時オレが実習用に書いたバカ丸だしな短編コメディーのシナリオをナゼか強烈に気に入ってくれて、クラスの生徒が嫌がっているのに最後まで推してくださってくれたのが忘れられません。(最終的には生徒による投票で落ちましたが。)
 見た目は「やる気があるんだか無いんだかサッパリつかめない感じ」の不思議な方で、その当時すでにベテランのクラスの方だったんですが、そんな方がオレのシナリオを評価してくれた理由ってのが

「これは僕には絶対に書けないものだったから。(笑)」

 あんまり「誉められていたわけではない」と思えてしまうのは気のせいでしょうか? (^^;;)

 なんというか、若者向けドラマ全盛の中で、「本物のドラマ」が見れる数少ない機会ですので、ドラマに興味のある人は要チェキ。
(つか、今回のアップが遅すぎたので、もう中盤に来ちゃっているんですが…。)

 余談ですが、加藤雅也がTVのドラマに出るのって珍しいような気がします。
 オレはTVドラマでは初めて見たような気が…。

 さらにどーでもいい余談ですが、第1話での回想シーンにおけるヒロインの少女時代が「エロ過ぎ」でした。
 ちょっとタマラナイものが…。(^^;;)
 で、あの「エロさ丸出し」の娘が何で27年で古手川祐子になるのかがわかりません。(違うだろー。ならないだろう…)



★『あずまんが大王』

 …………………………。
 あ、すいません。ちょっと一瞬、『天国への階段』と『あずまんが』を同列で語ろうとしている自分に意識が遠のきました。

 なんか、あの4コママンガ独特の「間」をアニメで再現することなど、ハナから誰も「出来るわけがない」とわかってはおり、ファンの不安を一身に集めた中でそれでもアニメ化してしまいました。

 うんまあ、作画は原作の微妙に描き分けられているキャラクターを見事に描き分けているんで◎で良いのですが、やはりあの「間」の再現は難しいですねえ…。

 あのオープニングは妙に楽しく脳にこびりつくんですが。(^^)

 とか書きつつも、よく見ていると作り手側も「あの4コママンガ独特の間」をアニメで再現することなど出来るわけが無いというのはわかっているようで、独自のアプローチで見せています。

 別に「独自」といっても、キャラクター造形や描き方について「原作の雰囲気や描き方を伝えるために」アニメでの表現は展開やセリフを微妙に変更することによって見せていこうというアプローチだと思われます。

 で、そう考えて見ると…アニメとしては出来はいいと思いますよ。うん。
 笑わせるところはちゃんと笑わせるし。
 上記の「間の見せ方のためのアプローチの変更」による「セリフの改変・オリジナルのセリフ」も、そのキャラクターが言いそうな感じでちゃんと描いていますし。

 特に第5回目における「夏の夜はやっぱりワイ談やでー!」(これは原作ママのセリフ)の後に、ちよちゃんが耳を塞いで「えっちな話はダメですよぅ」(これはアニメオリジナルのセリフ)という描写を入れたのは「上手い!」と思わされました。
 つか、ちよちゃんにそんなこと言われると「ムリにでも聞かせてやりてぇッ!!」とか思うのはクサレ外道でしょうかねえ…。
(しかしこの回は「カミネコに指を噛まれた榊さんが、その指をなめる」とか、エロティシズム溢れる描写がやけに多かったな…)


 ところで、個人的には『あずまんが大王』と言うと、昨年12月の「オタク大賞」をロフトプラスワンで公開収録した時に、出演者の1人であった切通理作氏が
「この手のマンガでロリキャラというのは普通あざとく感じてしまう物なんですが、この『あずまんが大王』の場合、ちよちゃんという本当に10歳の子が高校生をやっているというところがポイントで…」
 …と熱病に取り憑かれたかのように語っていたのが忘れられません。
 とにかく切通さんは「ちよちゃん」が好きなようです。

 収録後、楽屋で切通さんに「ねえねえ切通さん。そんなにちよちゃんが好きなら、やっぱりちよちゃんでヌいたりするの?」とストレートに聞いてみたところ
 「そんなコトするわけ無いじゃないですかッ!!」と否定されました。
 どうやら氏にとってちよちゃんはそういう対象ではなくもっと神聖な者のようです。



 てなところで今回はここまで。


【了】

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