いまごろ夏休み映画をいろいろ観ております。1
2001/09/20


 バタついていた日々がやっと終わり、先週からやっと、1本も観ていなかった夏休み映画を大慌てで観ている次第です。
 今年の夏映画全体の興業収入の総額は過去最高だったそうですが、やっとこさオレの払うゼニがその中の一部に。
 うひー…まいった…。
 『ウルトラマンコスモス』終わっちゃってるじゃんよ…。
 劇場に行ったら浜ちゃん&スーさんに…。


 先週の東京はひたすら雨でした。
 バイクが使えないので、久々に歩き&電車で自宅→アキバ散策→有楽町で映画→帰投というコースを通ってきたんですが…
 なんつーかこう、これだけで疲れてしまい、すでに体力が「寝たきりな人よりはちょっとマシ」程度にまで落ち込んでいる事がわかりショックです。(ちったぁ歩け)

 有楽町マリオンに『ドリヴン』を観に行ったんですけどね。
 久々の洋画なんでワクワクしてたんですが、9階(映画館がある階)行きのエレベータに乗ったらオレの他にOL風の若い女性と、サラリーマン風の外国人が1人乗ってたんですよ。
 で、コイツ(外国人)も何かの映画を観る気らしーんですが…。(おそらく『大河の一滴』以外のどれかだろうと思われる。)

 マナー魂あふるるヤツで、エレベーターの中で颯爽と(ホントに「颯爽と」という感じで)懐から携帯電話を取り出し、電源OFF!(これまたオーバーなスイッチの押し方。PUUUUSHH!!!とかアメコミによくある描き文字が飛び出しそうな感じで)

 いやまあ、この段階で相当おかしいんですけどね、この人。
 んでさらにこの後、携帯電話をポーンと宙に投げてパシッとキャッチし、再び颯爽と懐へ!!

オレ「・・・・・・・・・・・・・」
OL「・・・・・・・・・・・・・」

 明らかに無意味なオーバーアクションです。
 あそこまで見事なくらい無意味な行動って久々に見たよ。
 ヤツの目的は一体…?
 だけど、彼の顔を見たらものすごく「得意げ」なの。無意味なアクションのクセして。

 (こりゃあ、負けてらんねぇぜ!!)
 と、普段は全く存在しない大和魂が実に安っぽく点火!!

 オレも颯爽と(ヤツと視線を交えながら)ポケットから携帯電話を取り出し(しかも後のアクションに繋げるため、わざわざネックストラップから外して)、電源OFF!!
 ポーンと放り投げ、空中でパシッとキャッ…

 がしゃ!!ごろごろ…

オレ「・・・・・・・・・・・・・・(汗っ)」
OL「・・・・・・・・・・・・・・」

 携帯を拾うオレ。

ヤツ「・・・・・・・・・・・・・・・・Woops!!


 ムキーッ!!!!
 く・・・・・・・・クヤシイ!!!!!!!!
 「テメ、こんちくしょー!今から観る映画を『パールハーバー』に変更したっていいんだぜ!オレは!!」
 とか思いましたが、こんな狭い空間で世界大戦を起こすのも何なので、そのまま劇場に向かいました。
 どうやらヤツは『猿の惑星』に行ったようです。

 んで、このとき落としたのが関係あるのかどうか知りませんが。最近やけにポケットに入れておくだけでボタンが誤作動してます。(関係ないのかな?)


★で、肝心の『ドリヴン』ですが

 結構面白かったですな。
 映像的にもCGの使い方なんか的確で好感もてましたし。
 レースシーンも迫力あったしね。
 「ドラマがどうこう」って内容ではなく、上記のようなシーンの面白さの作品なのでビデオとかじゃちょっと面白さかなり減ですな。劇場で観てナンボというか。

 ラスト30分の展開はわりと熱くなりましたよ。
 ただこの映画、「面白かった」つっても、それは監督のレニー・ハーリンの功績じゃなくて、プロデューサー&脚本&準主役のシルベスター・スタローンの功績がかなり大きいと思います。
 この作品ではスタ公が「主役」じゃなくて「準主役」に徹しているんですね。本人もインタビューで「これからは若手を育てる側に回りたい」と言ってましたが、この作中でも若いレーサーを指南していくベテランの役なんですが、これが逆になかなかいい味出ていてよかったですよ。
 チーム監督(バート・レイノルズ。久々に見たな…。)と彼(スタ)の間には過去に何かがあったようで、そのせいで監督は足が不自由なんだけど、このへんも「なにかがあったようだ」ということを雰囲気で匂わしている「だけ」なのは個人的には好みでした。
 ただ、主人公の背景とか人生とかそういうものもあまり描写がなく…これはいただけないと思いましたが。

 レニー・ハーリンの映画ってのは基本的にオレの中で評価かなり低いんですが、過去作品の中ではベスト3に入るかと。残り2本は『ロング・キス・グッドナイト』と『ディープ・ブルー』。前者は作りはハーリンらしくムチャクチャ粗いんだけど、アイデアに満ちているのがグー。同じ内容だったメル・ギブソンの『陰謀のセオリー』の10倍は面白い。後者は『ジョーズ』以降の鮫が出てくる映画で唯一『ジョーズ』の呪縛から解放されているのがグー。ただ、『ジョーズ』は「海洋冒険映画」であったのに対してこれは「モンスター映画」ですが。




 んで、その他には何を観たのかというと…。

★『PLANET OF THE APES 猿の惑星』

 面白かったけど…一言で言うならサム・ライミ版エンディングの『キャプテン・スーパーマーケット』(『死霊のはらわた3』。原題「Army of Darkness」。しかも画面上の正式タイトルの直訳は『ブルース・キャンベル VS 闇の軍団』 ^^)…???
 いやホント。見終わった後に、ワールドプレミアか何かの会場でイキナリ立ち上がり、スクリーンに向かって「これはOKで、なんでオレの『キャプテン・スーパーマーケット』のラストは作り直しなんだよッ?!」と叫んでいるサム・ライミの姿が見えたね。(オレには)

 でもまあ、面白かったですよ。
 だけど…バートンファンとしては、「確かに面白いんだけど、バートン色があまり無いというか、バートンが作った意味がよくわからないなあ…」って気がしてしまったのも事実。
 まあ確かに人間のエロっぽい金髪ネエちゃんは「とりあえず出しておきました」程度の扱いで、主人公と美女猿の話にしちゃうあたりはモロにバートンだと思いましたが。(^^;;)
 だけど、主人公の精神的な部分が、変な言い方だけど「バートンの映画では過去で一番マトモ」だったんじゃないかと。


 でもなんだな。これは仕方ないことだけど、「ラストのインパクト」は旧作を初めて観たときの物は超えられなかったな。
 オイラが初めて旧1作目を見たのって小学生の頃だったと思うけど、ものすげー驚いたもん。

 んでこの映画のラスト。
 最近、『チェイシング・エイミー』を撮ったオタク監督ケヴィン・スミスが「オレの描いたマンガのパクリだ」と言い出してるらしいです。どんなマンガなのかは知りませんが。
(ケヴィンは重度のコミックコレクターなんだけど、そのくせ「オタク立入禁止」とか看板を掲げたコミックショップとかを経営してるらしい。)



★『カウボーイ・ビバップ 天国の扉』

 不満も多々あるんですが、総評としては面白かったです。
 映画版だからといって変に壮大な話にしちゃわずに、TV版の雰囲気を通したのもグー。相変わらずのクールな感じで。
 (あ、ちなみにTVの22話と23話の間くらいのエピソードって事らしいです。)
 世界観の作り方の良さも相変わらず。

 不満点はというと、敵(ヴィンセント)が変にロマンチストすぎて、ヤツの中でのテロに及ぶロジックが端で見ていて成立してないって所。
 「彼の過去」と「狂っているのはこの世界だ」の間にロジックが成立してない。
 実際のテロリストの言い分にロジックが成立している物がいくつ在るか?って現実的な問題はありますが、それはやはり「映画として」はそれがなくちゃダメではないか?と思うんですよ。
 「そういうのは現実にはよくあることだから」ってのと「んじゃ、それをそのまま映画とかドラマとかに持ち込んで展開的なムリはない」ってのは別問題だとオレは思っているんで。(「現実にはよくあることだから」でロジックレスで展開させちゃうのって、作り手の都合でしかないような気がするんで。)

 これだったら「狂っているのはこの世界だ」で通しちゃうテロリストでも良かったんではないかと。(もしくは「過去に関する復讐」とかね。)
 「胡蝶の夢」が例えで使われていたり、なんかこのへん押井作品を連想させるんだけど(笑)、それで比較しちゃうと『パトレイバー』劇場版1の犯罪者であった帆場英一ってのは明確な言葉で説明はされないし「出来ない」けど、犯行のロジックは成立してたんですね。
 それは「犯罪計画そのものの仕組み」のロジックじゃなくて、「動機たる部分」の概念的なというか観念的な部分でのことなので言葉で説明するのがほとんどムリなんですが。
 でも、少なくとも東京で生まれ育ったオレには成立してたんですな。(「?」と思われる方もいるかと思いますが、あの映画の受け取り方ではこれは結構デカいファクターだと思っているのです。ワタシは。)
 ちょっとね、動機が強引かしら?と。
 あと、ヴィンセントを追うスパイクの「アイツはオレに似ている」って理由が個人的には好きくなかった。それがあんまり上手く使われているわけではないし。
 それと、映像的には細かいしニギヤカしいんだけど、街の中とかの描写がナゼか「人がいっぱいいる感じ」がしないのね。モブの見せ方が上手くないと言うか。(劇場版『カードキャプターさくら』1作目の香港の描写よりは100万倍くらいマシだけどさ。)
 あと(まだあるんか?)、これはかなり気になったことではあるんだけど、「映像の作り方」(画面の中でのレイアウトとか)が「TV番組のレイアウトの仕方」だという気がして仕方なかったです。
 映画での画面の作り方じゃないよなあ…と。
 このへん実は、作品的にはナニなんですが『ファイナルファンタジー』の方が100倍上手いです。(これはもう、見事なまでに「映画としての画面の作り方」だと思いましたよ。)

 でも、アクションとか、昔のセントラルアーツ系ドラマのようなクールな雰囲気とか、そのへんだけでも好き者にはたまらないんじゃないかと。
 カッコヨサは抜群ですしね。


 んで、その『ファイナルファンタジー』とか、他にもあるので続きは次回。

【了】

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