『ギャラクシー・クエスト』
2001/03/13


 今頃っちゃ今頃なんですが、やっとこさ現在公開中の映画『ギャラクシー・クエスト』を観てきました。

 『ギャラクシー・クエスト』ってのは79年から82年までの3シーズンに渡って放送されたアメリカのSFテレビドラマシリーズ。
 銀河を冒険する宇宙船プロテクター号の活躍をドラマチックに描き好評だった作品です。(なんと一時期は、あの怪物ドラマ『ダラス』の視聴率も抜いたそうだ)
 ベースに「未知の世界への冒険」というアメリカ人が好む“フロンティアスピリッツ”、そして“異文明とのコミュニケーション”という多人種国家ならではのシチュエーションをちりばめ、なおかつ徹底した世界観の構築やSFマインド溢れる事件の数々が起きるという展開で多くのファンを生み出しました。
 日本ではちょっと作るのが難しいタイプの作品ですね。(この国の映画・ドラマ事情の最大の不幸はSF者があまりにも少なすぎるって所だと思う。今だに「宇宙船が出てくればSF」だと思っているようなレベルの人がスゴク多い)
 『ギャラクエ』は、日本でもかつて『銀河大作戦』のタイトルで放送されていたので見ていた方もいると思います。(地方局やスターチャンネルでは今でも見れますけど)
 放送終了から20年近く経ってるんですが、いまだに根強い人気があり、アメリカ本国ではキャストを一新した新シリーズなんかも制作されています。是非とも見たいところですが、まあ、東京のキー局じゃ放送しないだろうなあ。(-_-;;)
 (地方局やCS、スーパーチャンネルでは放送している)

 で、この『ギャラクエ』は、そのTVシリーズ第1作の後日談的な内容の映画版です。
 「なんで『銀河大作戦』って邦題じゃねえんだよ!」とか「TVと同じキャストの吹き替え版で上映してくれよ!」とか不満がある方もいるでしょうけど、まあ、TV放送版のキャストによる吹き替え版はDVDリリースの時に期待しましょう。(でも、TVシリーズ放送からだいぶ経っちゃっているから、何人か亡くなられている方がいるなあ)
 とにかく特撮レベルはTVシリーズと比べて格段の差です。さすが劇場版!って感じ。(まあ20年もたっているしね)






 ……とかナントカ、こういう妄想をつらつら思ってしまうのがこの映画なんですよ!!(妄想ちゅーか、『スタートレック』(宇宙大作戦)のこと書いただけじゃん!)
 ええ。見ればわかるとおり、タイトルにもなっている劇中TVドラマ『ギャラクシー・クエスト』はモロに『スタートレック』です。
 もう全編、『スタートレック』への愛とオマージュに彩られた作品。(^^)

【ストーリー】
 かつての大人気TVドラマ『ギャラクシークエスト』の放送終了から20年。
 メインキャスト達は、その後、大したドラマの仕事もなく、『ギャラクシークエスト』関連のイベントへの出演で小銭を稼いでいるような状態。(イベントって言ってもファンコンベンションへのゲストだからかなりデカい規模のイベントなんですが。このコンベンションの様子がこれまたたまんない)
 ところがこのドラマを「事実のドキュメンタリー」と信じ込んでいる宇宙人が現れ、彼らに助けを求めてくる…
 というコメディです。

 公開前から言われていましたが、『ST』を見ていない人でも十分楽しめる作品にはなっています。が、当然ですが知っているとさらに笑えますね。(さらにって言うか、かなり)
 『ST』のオリジナルシリーズ(1作目のTVシリーズ)って、オイラは大して熱心に見ていたワケじゃないんですけど、それでもティム・アレン演じる主人公・タガート艦長(というかジェイソンという俳優)のキャプテンシートでの「座り方」が、モロに『ST』のカーク(ウィリアム・シャトナー)なのには笑いました。
 闘い方のパターンって言うか、物語の展開のさせ方なんかも『スタトレ』の文法ですよね。
 彼らのピンチを救うことになるのが『ギャラクエ』マニアのオタク少年だってあたりもナイス!

 ああ、なんか久々に居心地のイイ映画でしたよ。(^^)

 ただねえ…どういうワケか、字幕が「戸田奈津子」なんですよ!
 途中で「〜かもだ」という字幕を見た瞬間、「ああああああ…この字幕…戸田おばちゃんだよぉ…勘弁してくれえ…」な気分に。
 案の定、元ネタもSFマインドもわかってない感じの字幕がバンバンと…
 違う!違うよう!他に言葉があるだろう?!
 例えばね、原語で主人公の肩書きが「Commander」になっているからなのかもしれないけど、字幕で「タガート司令官」って出たんですよ。
 違うじゃん!!
 このへん、まだパンフを書いた人はわかっているらしく、ちゃんと「タガート艦長」って書かれてる。
 “艦長”でしょう?
 戸田ぁッ!!オメーもう字幕書くな!!
 他にいるでしょう?スタトレのパロディOKな翻訳家。
 『ネクストジェネレーション』の翻訳や、そのパロディの回があった『マペット放送局』の翻訳をやっていた荒木小織さんとか…


 さらにこの映画、東京では渋谷パルコにある「シネクイント」というオシャレな場所で上映しています。
 正直オシャレな場所過ぎて、オレには監獄みたいな感じです。
 「こんなオタク映画を、そんな場所でやってどうする!」と思うんだけど、なんでも『オースティン・パワーズ:デラックス』以降、いわゆる渋谷系の人たちの間で「バカ映画を楽しめるのがオシャレ」みたいな風潮があるそうで。(あるらしいですよ)
 むう。そんな風潮オレ的にはかなり不愉快。
 だって、渋谷系なんかオタク系のある意味「対極」。わかりっこないじゃん。(←言い切りやがりますか?)
 楽しめてないだろ?
 だって、「映画なんかデートの時のアイテム」程度の認識のヤツらだよ?!(また言い切り)
 好きな映画は?って聞いて「『タイタニック』は泣いたー」って答えるようなヤツら。
 オレ的にはここで『バトルトラック』と答えろ!とまでは言わないけど、せめて「『メガフォース』サイコー!!」くらいは答えて欲しい。そういう人でなくちゃバカ映画って本当に心からは楽しめないと思うんだ。(ホントか?ホントにそう思ってるのか?>オレ)
 『オースティン』も表面部分に仕掛けられた「わかりやすいバカ」は笑って「楽しめている」のかもしれないけどさ、『サイレンサー』シリーズだの『電撃フリント』だの『カジノ・ロワイアル』だの『ロジャー・ムーアの出ていたまでの007全部』とかさ。その辺のネタは笑えてないでしょ。間違いなく。
 笑うって言うか、アレ見て「ニヤニヤ」できてないでしょ。
 『ギャラクエ』も同じで、オレの(勝手な思いこみでは)渋谷系に『スタートレック』ネタが笑えたりニヤニヤできるとは思えないんだな。
 まあ、そう考えると彼等は「オシャレになり切れてない」っていうか、オレとかの方がオシャレ最前線ってコトなのかも知れないけど。(たぶん勘違いです)
 しょせん渋谷系なんてその程度ですよ。(なんか恨みでも?)


 あと、パンフが高ぇ!!
 このあたりが「シブヤ系オシャレ感覚」なのかもしれませんが、意味がよくわかんないっていうか趣旨不明なんだけど、「ポテトチップの袋」みたいのにパンフが入ってるんですよ。
 で、開けてみるとモノスゴクちっちゃいの。パンフ。駅前で宗教の人が配っている本くらいの大きさ。
 だけど「1000円」。(げげ!)
 この無意味に値段が高いパンフってのは、「『スタートレック』劇場版1作目の時のパンフの値段設定のパロディなのだろう」と自分に言い聞かせて買ってきたんですが…。(『ST』1作目のパンフは500円。当時のパンフレットの標準価格は300円くらいだったので、劇場でビックリした上に、貧乏な中学生だったから買うのは一大決心だった)
 こんなくだらねえ「渋谷オシャレ感覚」なんかいらねえから、まともなパンフにしてくれよ!書くこといっぱいあるだろう?この映画なら!
 ちっちゃい分、内容も薄いんだよ、これ。
 まあ、しょせん渋谷系オシャレ感覚なんてこの程度なんですよ。(まだ言うか)


 ちなみにワタシ、東京に住んでいるわけですが、東京の『スタートレック』事情は上に書いたとおりです。
 地方の人は驚くかも知れないけど、東京では『スタートレック ネクスト・ジェネレーション』ってまだ放送が終わってないのよ。(地方によっては、すでに2回以上放送していると思うけど)
 只今、やっとこさ第7シーズンの中盤過ぎたところです。
 フジテレビで水曜の深夜に放送しているんですけどね、でも、この放送がクセモノで、ほとんど月に2回くらいしか放送しないんですよ。野球シーズンなんか延長で流れまくりです。(だから1シーズン放送するのに1年近くかかっている)
 こんな状況では『ヴォイジャー』も『ディープスペース9』も放送は夢のまた夢でしょうね。(涙)
 CSに入れば見れるんだけど、金が無いや…。(こういった環境なので、CS登場時、東京圏でのCS普及に『スタトレ』ファンが大きく貢献したと言われているのは、あながち冗談でもウソでもないんですね)

 とか何とか書きましたが、でもまあ、ホントに『ギャラクシー・クエスト』は『スタトレ』見ていない人でも十分楽しめる作品になっているあたりは見事なものです。
 面白かったですよ。


【了】

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