『バトル・ロワイアル』を観たっす。
2001/01/17



 風邪だギックリ腰だとやっていたので、先週から大慌てで正月映画を観まくっています。
 今日は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観てきました。
 レディスデーで女性は1000円だからか、平日昼間なのにすっげー混み方…。(-_-;;)
 売店にビックリするほどナイスな「もみ上げ」の青年がいたのが印象深いです。

 映画の感想は…うーん…悪かぁ無いよ。
 悪くはない。けど、ああも大評判になるような映画か?つったら「うーん…」って感じ。
 つまるところ、普段アートシアター系の映画なんか観もしない人たちが、普段観ているハリウッドメジャーの作るハッピーエンドものとは全く違う、その感覚とラストにショック受けて評価しているんじゃないのかなー?という気がします。
 いや、そもそもラース・フォン・トリアーの映画が、こんな大々的に公開されること自体、オレなんかは「なんでー?何かの間違いじゃないの?」と思ってしまうんですが。(好きだけどさ。トリアーの映画)
 主演もしている歌手・ビョークの歌がいいとか何とかありますが、個人的には激チョイ役で1シーンだけウド・キアーが出ていることの方が嬉しかったり。(^^)

 予告で流れている『ペイ・フォワード』が早く観たいです。
 主演のハーレイ君(『シックス・センス』の子供)は来日中だそうで、TVでインタビュー見ましたが、なんかいかにも変質者に狙われそうな可愛さでしたよ。(なんだそりゃ)


 さて本題の『バトル・ロワイアル』です。
 あ、始めに書いておきますが、オイラは原作を読んでません。
 仮に読んでいたとしても原作と映画を比べる気は毛頭ないんだけど。(意味無いでしょ。メディアも違えば、予算って問題とかもあるんだし。『スターシップ・トルーパーズ』だって「原作のウリだったパワードスーツが出てこないからダメ」なんじゃなくて、あくまで「映画としてあまりもバカ」だからボロカスに言ってたんです)
 ゆえに、あくまで映画『BR』の感想と言うことで。
 でも別に、それほど書くことあるわけじゃないなあ。冷静に考えると。
 石井のバカッぷりは気にはなれど、映画そのものに関しては、それほど深作映画に思い入れを持っているわけではないので、変な先入観をもたずに(ただし亜季ちゃん以外)観ることが出来ました。
 良いところも悪いところもある映画だと思いましたが。


 まずは「良かったところ」。
 話題になった「暴力性」についてから。
 少なくとも、民主党・石井紘基議員が非難していたコトってのは、全て「やっぱバカだ、アイツは」って思いましたね。
 全く的を射ていないし、ホントにオメーは観たのかよ?っていうか。
 石井議員が非難していたような「暴力礼賛」作品では無いです。ええ。全然違いますね。
 むしろ暴力に対して否定的な作品であると思います。否定って言うか「拒否」。
 「僕はこの映画の主人公達と同じ中学3年生の頃に戦争があった」とは深作監督が石井達からの非難を受けて言っていたコメントです。
 確かに深作監督はどちらかというとヴァイオレンス映画で定評があったわけですが、この映画を観た限りでは

「生き残るために暴力を用いなければならない状況というのはある。
 だけどそれは暴力が肯定されたり認められたり、ましてや礼賛されるようなことになるワケではないし、それによって行った暴力が許されるワケでもない。暴力を行使しない解決策があるならそれに越したことはない。
 そしてその暴力とは日常の中で気安く他者に対して使われていいものでは決してない」


というようなニュアンスをオイラは強く感じました。
 こういったことは劇中の暴力が観る側に対してカタルシスや爽快感ではなく、明らかに「不快感」を感じさせる見せ方がされていることからも、間違った解釈ではないと思っているんですが。
 で、この不快感に対して「不快だからイヤだ、ダメだ」ってのは、やっぱ“バカの論理”なんですよ。オレからすれば。
 この不快感に対して「なんで自分は不快なのか?」を考えられるか、考えられないか?で作品の価値は変わってしまいますから。(このへんは2000年2月18日の「『無限のリヴァイアス』を考へる」でも書きましたので、興味ある方はそちらも読んでみて下さい)

 だいたい、「ヴァイオレンス描写が上手い」が「=(イコール)暴力に肯定的」という考え方にならないことなんかはバカでもわかると思うんですが…。(あ、そうすると石井議員はバカよりもバカだったのか…。)
 たぶん石井議員は例えるなら「原水爆はイケナイ!!」ってメッセージを映画で表現する場合、『ゴジラ』(54年版)みたいなやり方で見せてもワカラナイ・理解できない・ニュアンスを汲み取れない人なんでしょう。
 ストレートに「原水爆はイケナイ!!」ってセリフが劇中に5回くらい出てくるとか、キャッチコピーにもうたわれているとか、悲劇的な話になっているとか、そういうのでないとワカラナイ人なんではないか?と。
 そして、自分1人がワカラナイことを「総論」にすり替えて(もしくは、よっぽど自分を賢いと思っているのか)、「自分がわからないんだから、観ている他の人も“皆”ワカラナイはずだ」と考える人なんではないかと。
 誰か言ってやれ。「大丈夫です。アナタ以外はみんなわかってますから」って。(^^)

 で、話題変わって、観ていて何に驚かされたって、「これが70歳のジジイが撮った映画なのかよ?!」ってことですねえ。
 ホント、たまげました。
 実はここ10年くらいの深作映画って、オレん中ではかなり評価低いんですよ。
 公開当時、映画ファンの間で話題になった『いつかギラギラする日』もオレん中では「この程度でハリウッドのアクション映画レベルになった!とか言うなよなあ…」とか思いましたし。
 だけど『BR』はねえ…。なんか60歳の頃よりテンション上がってねえか?>深作監督。
 自分で持ち込んだ企画だったそうですが、そういうこともあるんでしょうけど。
 なんか、70歳でこのテンションを見せられると、「ああ、映画もTVも、オレら若い世代の作り手はまだまだだなあ…」とか思わされちゃいますね。「まだまだ」っていうか、覇気が低い?(^^;;)
 映像の見せ方の「的確さ」もベテランだなあと思わされました。


 さて、次は最大に気になり、オレを劇場へと足を運ばせた理由である「前田亜季ちゃん」ですが…
 年頭に会った女友達から「でも前田亜季ちゃん、劇中で何もしないよー」と聞いていたんですが、実際に観てみたら……ホントに何もしませんね。(爆)
 足手まといになるわけでもないんだけど、ケガしてくっついてくるだけ。
 まあ、あえて言えば主人公の「守らなくちゃならない存在」としての役割なんですが。
 劇中ではロクでもない女が多数いる中で、亜季ちゃんはマトモな役所でした。
 そのため、クライマックスではたけしに「心中するならオマエとだよなあ」と迫られる(殺されそうになる)シーンがありましたが、あそこでは思わず「そりゃそうだよ。愛ちゃんとなら最高だけど、この中では亜季ちゃんでしょ」と劇場の暗闇の中でウンウン一人頷いていましたよ。(後ろの客は「何でこの人ウンウンしてるの?」と思ったでしょーが。 ^^;;)

 で、この亜季ちゃんの可愛さをさらに引き出していたのが「制服」!!
 そう、「制服」っすよ!!
 あの制服、凶悪ですねえ…。(可愛さが)
 名著『東京女子校制服図鑑』の森昌之とかが観たら貧血起こしそうです。
 観ている間とにもかくにも気になって気になって仕方がなかったのが、あの女子の制服のスカートからチラチラやたらと見える「白フリル」。
 「おおうッ?!し、下着?!」とか血圧が100は上がりそうなくらい興奮したんですが、でも、どのシーンでもやたらと見えるんだよね、このフリル。
 しかもフリルはバシバシ見えるんだけど、亜季ちゃんはもちろん、他の女子も誰一人として「パンチラ」は無いんですな。(亜季ちゃんのパンチラなんかあった日にゃあ、血圧が100上がるどころか、その場で意識失うぜ、オレは)
 で思ったのは…「コレってもしかして、こういうデザインの制服ってコトなの?!」
 うっわぁ、なんちゅー凶悪なデザインの制服だ!
 こんなん着て電車に乗ってたら、チカン遭遇率高そうだなあ。
 う〜んイイわ。
 別に制服マニアってワケじゃないけどさ(『東京女子校制服図鑑』は高校の時から買ってるけどね)、コレはいいっすよ!!(>▽<)
 近年の映画・ドラマ・アニメ・ゲームなどに出てきたオリジナルデザイン制服の中では出色のデザインではないか?と。
 誰か1/6のドール用で作ってくれねぇかなあ…マジで。(^^)


 で、亜季ちゃんが劇中ではこの制服を着て、腕をケガして血を出して、包帯グルグルしているワケですよ。
 「美少女」+「ナイス制服」+「包帯(with 流血)」ですよ!!
 こりゃ大変だ!!と思いながら、上映終了後に売店を覗いていたら…「おお?!」
 この状態の亜季ちゃんの写真を使ったテレカが売ってるぜ!!
 ええ。速攻ゲットしました。迷う間もなく。

 でも、これが愛ちゃんだったら、オレん中では「最強」なんだが…


 あ、出演女優で忘れちゃならないのが、役名とか忘れちゃいましたが、自分が生き残るために次々とためらい無く同級生を殺していく女の子をやっていた娘!
 エエです。
 存在感ありますね。今後が楽しみです。


 んで次は「悪いと思ったところ」「気になったところ」。
 とにかくシナリオがねえ…
 深作監督が狙ったニュアンスは伝えていると思うんですが、それ以外の「映画としてのドラマティック」な部分が…
 深作監督の息子が書いていますが、ほぼコレが「第1作目」。
 冒頭で書いたように、原作は読んでいないので、「原作と比べてどうこう」ってのを論じる気もないし、そういう意味で書く気はありませんが、すっごい気になったのが、あの「殺しあいの法案が成立している世界」ってのがね、どーにもこーにも見えづらいと言うか、説得力って部分で「薄い」ナア…と。
 まあアレは「あの状況に子供を置くための理由」でしかないんで、ハナから細かく(説得力タップリに)書く気はなかったのかも知れませんが、でも「大人がどれくらいダメになっている世界で、子供達がどれくらいダメになっているのか?」があまりにも見えない。
 一言で言えば「世界観が見えづらい」んです。
 例えばね、アレが「子供に怯える大人が、子供達に対して威嚇のために行っていること」であれば、もっと大々的に・誰もが知っているように報じられていなきゃ(で、劇中でもそういう描き方をされていないと)意味がないわけじゃないですか。
 だけど観ていると劇中では、この「国家として崩壊した日本で子供達に怯え始めた大人が、全国の中学から無作為に選ばれた1クラスを、最後に1人になるまで殺し合わせる」ために成立させた「BR法」ってのを知らない子供もいたんだよね。
 「んなバカな」とか思ってしまったんだけど。
 「国がどうなっているのか、大人がどうなっているのかを克明に描け」ってんじゃなくてね、こういう部分をさりげに描いておくだけで「違う」と、個人的には思っているんですけど。
 こういうところが「荒い」「足りない」なあ、と。
 まあ、他にも荒いと思った部分はあったんだけど、一番気になったのがこれだったので。

 あと、「首輪のはずし方を知っているヤツがいた」ってのが、最後にいきなり出て来るんだよね。
 あれはもっと前の部分から伏線張っておくべきだよなあ。
 で、それがないからコンピュータをハッキングしようとしているヤツらの劇中での存在が、イマイチ重要なものになっていないし。


 あとまあ、コレはオレの勝手な思いこみでしかないから「悪い」わけでもなんでもないんだけど、実はオイラ、前述のように原作読んでませんから、観ていて勝手に思い描いたことがあったんです。
 それは「BR」の殺人ゲームは、「生き残りが最後の1人になった時点でゲーム終了」ということが“基本ルール”になっているんだけど、これは「表解答」であって、実は過去の参加者達が誰も気づかず、誰も為し得なかった「裏解答」があるんじゃないか?って展開になるんじゃないかなー?と思っちゃったんです。

 どーゆーことか?というと、そもそも、劇中の「殺し合いゲーム」の中で死んでいく子供達には2パターンあって、1つは自分が生き残るためや、快楽のためといった、当事者以外には「理不尽な暴力」で殺されていくパターン。もう1つは「友達への不信感から自滅していく」パターンなんですね。
 だからラストでは、お互いを最後まで信じ続けたヤツだけが生き残る。
 実はコレと「ハンデを無くすために、各人に配られる武器はそれぞれがバラバラ」というのが「裏解答」のヒントではないか?と妄想したわけです。
 つまり、「お互いを信じて、“皆”で、それぞれに配られた武器や道具を上手く使っていくと、全員が生き残る方法がある」っていう「裏解答」があるんではないか?と思っちまったんです。
 本部のコンピュータをハッキングしようとする子供達の存在とかも「そうなのかなあ?これで彼らと主人公らが合流して、どうにかなるのかしらん?」とか思っちゃったんで。

 まあ、オレが勝手に想像しただけのことなんだけど。(あ、必ずしも「その方法を発見して、皆が生き残る結末にして欲しかった」とか言うワケではありません。最後にその「裏解答」についてBR実行委員会が触れているシーンがある…のかな?とか勝手に思っていたんです。それはそれで皮肉でしょ)


 うーん。
 何か書き忘れているような気もするんだけど、こんなところでしょうか?

 あ、他のお客さんの反応ですが、周辺に座っていた高校生達の反応はかなり良かったようですよ。
 感動して泣いてました。
 友達同士が話しているのが耳に入ってきましたが、少なくとも彼らも、オイラが前述したようなニュアンスを受け取ったようでした。
 反応が知りたかったので、ロビーに出てしばらくの間、他のお客さん達の会話に耳を傾けていたんですが、他の高校生達も同様の反応。
 オバちゃんやオジちゃんの客の反応も良かったようです。
 まあ、こういうのにも石井(バカ)議員は「お金を払った人が良い感想を言うのは当たり前」と大バカターボEXみたいな意見してましたけどね。
 どーしょーもないね。あそこまでバカだと。


 で、観てその足で本屋に行って『前田亜季 in バトル・ロワイアル』写真集を買おうとしたんだけど見つからず。
 その後も2日ほど新宿とか行くたびに探したんですが、ナゼか見つからず…。(T_T)

 誰かがオレの邪魔をしようとしている!!

 …とか思っていたら、家から歩いて10分の本屋でラスト2冊になっていたのを発見、ゲットできましたよ。(^^)

 ふう。一安心。


【了】

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