第3半期のTVはどうだった?
2000/09/25


 気がつきゃ7月からのドラマとか終わってますね。
 「何でこんなに早いの?」と思ったら、オリンピックがあるから今期はドラマも全10話とかの物が多かったようです。
 てなことで、書こうと思ってた「オモチャ」の話は延期して、いつものドラマ振り返りです。

例によって、全部書くとえらい長くなってしまうので、印象深かった物しか書きません。


★『リミット もしも、わが子が…』
 野沢尚の脚本にしては、最終回が『眠れる森』や『氷の世界』に比べ格段にマシでした。
 んが!
 「んじゃ、面白かったのか?」つったら、全然…。(-_-;;)
 最終回だって、あくまでも「マシ」ってだけで、イキナリ思いつきのように「ええ?!」という人間関係が次々明らかになっていくあたりは相変わらずでした。


★『花村大介』
 今期ドラマ群の中では、結構好きな作品でした。
 のんびりと見ることが出来て、結構笑えて。
 最終回も痛快だったし。
 ただ、冷静になって考えると、やってることや人物構造が『踊る大捜査線』とまるっきり同じなのね。
 刑事が弁護士になっただけ…と言えないこともない。

 第2シリーズはあるんでしょうか?(あってもおかしくない終わり方ではあったが)

 個人的には、毎回大介が勝訴しちゃったんで、シリーズ途中あたりで「負ける」エピソードを入れて欲しかったです。


★『愛をください』
 スタート時の印象が最後までサッパリ変わることのないドラマでした。
 以前書いた事が、オレのこのドラマに対する感想としては同じです。
 一言で書けば「全てがヌルい」。
 主人公の生き方も考え方も人間関係(付き合い方含む)もヌルいし、辻のシナリオもヌルい。
 さらに言えば、あのヌルい物語にOKを出しちゃってるプロデューサーにもヌルさを感じるし、あんなもんで感動しているヤツらもヌルい。
 ヌルい奴がヌルい考えで作ったヌルいドラマを、ヌルい観客が評価していた。
 冷めた言い方だけど、ホント、オレにとってはそんな風にしか思えないドラマでした。

 途中、唯一痛快だったのは原沙知絵演じる主人公の幼稚園の同僚が、主人公を「自分だけがこの世の中でもっとも不幸だと思い、その不幸を売り物にして男たちに媚びている。それでいろんな男たちに言い寄られていながら、何が孤独だ!」と言うような、まあオイラが書いたことと同じようなことを言って責めるエピソードがあったんですが、ウン。わたしゃ画面の前で手を叩いて喜んでました。(^^)
 「よく言った!!」みたいな。
 「これで主人公が、少しは自らの生き方や考え方のヌルさに気づいて、やっと物語が展開していくのだろうな」と期待したんですが、ところが、後の展開で「この発言は彼女が嫉妬に駆られて発した物だった」って事にされちゃうんだね。ビックリでした。
 それはつまり「彼女は正論を言った」とかではなく「そういうことを言ったことを反省せえ!」ってニュアンスが出来ちゃうから。
 「えええ?!」と思いましたよ。
 この時「ああ、辻はこのひたすら全てに甘えまくっていてヌルい生き方してる主人公を“正当化”したいのだな」と思いましたが。

 最終回の自己反省も唐突感が拭えなかったです。
 「え?イキナリなの?ここまでの中で、ゆっくりゆっくり色々考えてくるべき事が、イキナリ最後にドカンときちゃうの?」
 あれだったらね、オレ、リリカ(主人公の名前)が突然、パイプ椅子に座って自問自答する最終回にでもしたほうが、まだマシだったと思うんだ。マジで。(^^;;)


★『合い言葉は勇気』
 ただただ面白かったです。
 視聴率は良くなかったと聞いてますけど、もったいないですね。
 久々に痛快な三谷ドラマでした。
 登場人物達も良かったし、二転三転する展開も面白かったっす。
 クライマックス間際のエピソードで、ダルマ池から生まれた水泳のリンピック選手が「実はフナムシ開発の社長・網干だった」ことが網干の口から語られる所とかね、けっこうジーンとしました。
 最終回の暁仁太郎による最終弁論のシーンも泣けました。
 弁護士ではない彼が弁護士の配慮で、「ノートに書かれている、弁護士が読むはずだった最終弁論を読み上げる」というシーンでしたが、実はこのノートは白紙。
 それまで、台本がなければ何も出来ず、スグに調子に乗ってしまうエエかっこしいだった彼が、自分の言葉で想いを語る。でも言葉に詰まってしまった彼が「だって、このノート…何も書いてないんだもん」とバラしてしまう場面はたまらなかったです。

 全話録画しなかったことを後悔しました。


★『HAND MAID メイ』
 しょーもない…。(^^;;)
 まだ最終回は迎えていませんが、あまりのしょーもなさと、最終回がミエミエなため(んで、それを絶対に裏切らないだろうという確信の元)、すでに書いちゃいます。
 「ダサダサな男の子の元に、大した脈絡もなくカワイイ女の子がやってくる。しかも次から次にいろんなタイプの女の子がやってきて、主人公はモテモテに!!」という、『うる星やつら』や『ああ!女神さま』、『天地無用』とかと全く同じパターンの、「今更感」がシッポの先から溢れ出たアニメ。
 出てくる女の子も「ボケタイプ」「秀才」「ちびっこ」「性格悪い」などなど、この手の物によくありがちな何の目新しさもない物ばかり。
 この基本設定だけで「げふっ!!ボクもうオナカいっぱいです。これ以上食べれません」って感じです。

 その中、この作品が「ウリ」にしていたのは、「主人公の元にやってくる女の子が1/6サイズのフィギュア(アンドロイドと言った方が的確か)」だっていうことと、諸々の規制で地上波アニメでは現在ほとんど不可能とも言える「ゲップが出るほどのパンチラ描写」。
 うん。スゴイ。今時ここまでパンチラ描写があるアニメは他にはないッス。パンチラレスでヘナヘナな『ラブひな』に爪の垢でも煎じて飲ませたい感じ。(というか、『ラブひな』はTXではなくWOWOWでやるべき企画だったんじゃないの?と思った)
 しかも、全部無意味な「サービスカット」以上の物ではないところがミソ。

 と・こ・ろ・が!!!

 何がタマゲタって、シリーズ中盤で「1/6」のヒロインが、1/1(つまり普通の人間と同じ大きさ)になっちゃうのだ!!
 「なんじゃこりゃあ?!」
 意味ないじゃん。全然!!
 唯一といっても言い「一ひねりあった設定」がアッサリと消えた!!
 うーむ…なぜ?
 まあ、たぶん「作り手が何も考えていない」んだと思うんですが…。


★『オーディアン』
 ホントにどーでもイイや。(^^;;)
 腐ったアタマからクソまみれのケツはおろか、そこからヒリ出されたウンコまで、何から何までが「全部借り物」「どっかで見たことがある」「なのに、全く(文字通り100%)面白くない」という怪作でした。
 ま、大張だからそれも当然か…。さすが「全てが5年前の借り物」の監督です。
 最終回では、チチをボロボロと出した娘達が、10年前のアニメによくあったようなパースでチチをぶるんぶるん揺らすことだけが「見せ場」だったようです。
 ウン。もう作るな、おまえ!と思いました。


 うーん…雑誌を読んでいると、今期もアニメはイマイチくさいなあ…。
 ドラマは君塚良一の新作とかありますが。

 【了】

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