32歳児の地図
2000/08/03


★出た出たDVD。

 先日友人のPCがブッ壊れ、そのデータ待避やら、新PC買い換え&セッティングをやった代償としてDVDを1枚買えることになりました。
 何を買おうかなあ?
 よっしゃ!!ここは一発『イデオン 全話BOX』とか?!
 「あ、全話BOXとかはダメな」
 ちっ。
 予算の上限があるのか。
 とりあえずアキバに行ってみました。
 で、石丸電気ソフト売場にていろいろと物色。
 ふむう。許された予算では実質的にアニメのソフトはどれも買え無いなあ…。
 『パトレイバー THE MOVIE』とか『マクロス・プラス MOVIE EDITION』とか『ガンダム ポケットの中の戦争』とか欲しい物は結構あるんだが、どれもちょっと高い。
 連続物を1枚だけ買ってもしょーがないしなー…。
 やっぱ映画か。
 てなことで映画の棚に。
 すると、いきなり『ミツバチのささやき』が出ているのを発見!!
 73年のスペイン映画(日本で公開されたのは85年頃)で、かなり(どころじゃないな「ものすごく」)好きな映画です。
 『カリ城』の「30回以上」ほどではないけど、これも名画座で8回くらいは観た記憶があります。
 この映画、レーザーディスクを買い逃していたんだよなあ。
 しかもLDはアッという間に生産終了してしまい、少し前まで中古市場で4万円の値が付いていたという代物。
 う〜ん…いい時代だ。
 村に来た巡回映画で『フランケンシュタイン』を観た女の子が、お姉さんに「あの怪物は村のはずれの森にいる」と言われたのを信じちゃう。
 で、村はずれの小屋に隠れていた兵士(時代設定がスペイン内乱の直後なので)を女の子は「フランケンシュタインの怪物」だと思い込んでしまい甲斐甲斐しく世話をするんだけど…という話で、ハートフルと言うよりは「小さな女の子が現実を見せつけられてしまう」という感じの何とも言えない映画です。
 主演のアナ・トレント(映画出演時4歳くらいだった)は、その存在感と可愛さから公開当時「スクリーンの妖精」とか言われてましたな。
 当時、誰だかが雑誌で書いていたんだけど、この娘の眼って「白目の部分が薄いブルー」なんですね。不思議な魅力の眼です。
 メカデザイナーの出渕裕なんかも、昔ニュータイプの「お気に入り映画」に関するイラストコラムでこの映画を取り上げてました。
 「小さな女の子がファンタジーを見続けて最後に現実を見せられる」という作劇は、一昨年ヒットした映画『ポネット』の「小さな女の子が現実を受け止めて、最後にファンタジーが起きる」という作りの、ある意味「対極」にある映画であると思います。
 アナ・トレントはこの後8歳くらいの時に『カラスの飼育』という死んだ母親の幻影を見続ける自閉的な少女が主人公の映画に出演。
 んで13歳の時に、しばらく全く更新をしていない「キャプテン名画座」でも第1回目で取り上げたオレ的超フェイバリット映画『エル・ニド』に出たりしました。

 コレを買おうかなあ…。いや待て。これは自腹切って買ってもいいだろう。なんか心情的に。
 人のお金では何か他の映画を買おう。
 う〜ん……
 迷う。こういう時はやはり「絶対に自分では買わないような作品」を買うべきなのか、はたまた「前から欲しかった作品」を買うべきなのか…。
 前者であればちょうどオレの目の前にハーシェル・ゴードン・ルイスの『血の祝祭日』とか陳列してあるなあ…。
 買うのか?こんなんを?(-_-;;)
 確かにルイスはスゴイ。高校生の頃、まだスプラッタムービーなんて言葉がブームになる前、たまたま未公開映画の輸入ビデオ上映会で彼の『血の魔術師』を観たんだけど……まあ、驚きましたよ。ひたすら飛び散る血飛沫と内蔵。狂ったようなストーリー。(頭クルクルな手品師が観客に催眠術をかけ、舞台上の人体切断マジックで本当に女を殺しまくっていく…っていうもの)
 こんなんイキナリ観たせいで、その後のスプラッタムービー・ブームに乗っかって公開された映画なんか、オレからすれば「『カリギュラ』に対する、ちょっとエッチなシーンがあるVシネマ」くらいの感じでした。(しばらくして、彼が「スプラッタムービーの「神祖」と呼ばれていることを知ったんだけど)
 その後何本か彼の作品を観たけど、全〜部「血しぶき」と「頭の狂ったようなストーリー」でした。ステキです。
 でもDVDで観たいかなあ…
 保留。
 1週間待てば『デスレース2000年』が出るんだよなあ…とか思いつつ、「んじゃ後者のパターンで探してみっか!」と棚を物色。
 そこでなんとなく『Uボート 完全版』『スタートレック 叛乱』が浮上。
 「潜水艦映画」と「人としての信念で動くか?軍人として動くか?」の映画。
 迷う迷う…。幸い閉所恐怖症じゃないから『Uボート』は平気なんだよな、オレ。(閉所恐怖症の人は観れない)
 うーん。『叛乱』はTVの吹き替えキャストの声で観てみたいしなあ…。やっぱピカード艦長の声は麦人でないと…。
 うがぁ〜ッ!!!

 で、1時間店内で悩んだ末…

 「そうだ!!間を取って『クリムゾン・タイド』にしよう!!」

 まあ、我ながらわかるようなわからないような間の取り方ですが、コレも大好きな映画なんでいいでしょう。
 マイケル・シェーファーのシナリオは良くできてるし。

 しかし、DVDプレーヤー買って半年で、すげーソフト量になったなあ…。
 まだ全部観てないんだよね。(^^;;)


★今期のTVアニメ 追加。

 先週からWOWOWで始まったアニメ『HAND MAID メイ』を見ました。
 うん。なんつーか…「狙いすぎている」のがよくわかる。
 1/6サイズのアンドロイド美少女が突然しがない大学生の主人公の元にやってくる…という設定。
 でまあ、この小さな美少女アンドロイドがドジだったり何だったりして毎回騒動が起きるってな、「どーでもいいようなストーリー」。

 この設定自体も、かなり「狙って」いるんだけど、他にちょっと驚かされたのが、その番組中における「パンチラ指数」。
 ふむう。今時珍しいくらい「無意味に」パンチラ描写のオンパレード。
 もう、気持ちいいくらい景気良く見せてくれます。
 OVAの『Aika』には負けますが、十分ゲップが出ます。
 地上波のコードでは間違いなく放送できません。
 「『ラブひな』も、アニメ化するならWOWOWを狙うべきだったね」とか思ったり。
 もちろん、ストーリーは「面白くなさそう」です。
 たぶん今後の展開も面白くなることは、かなり高い確率で「あり得ない」でしょう。
 まあ、「キャラ萌え」を狙って作られているわけだから、そっちの方が成功すりゃ「作品としても成功した」と言えるんではないでしょうか。(そーゆーモンなのか?)
 ありとあらゆる「アニメファン受けした作品」(必ずしも内容的に成功したわけではない物も含めて)の「ええとこどり」をしたよーな作品で『鋼鉄天使くるみ』とか、あかほりの『セイバーマリオネット』とか『ああ、女神さま!』とかの影響も感じられます。
 何度も書きますが、決して面白くはないです。(^^;;)
 見てて「ああ、こんなの夜中に見ていて、オレの人生大丈夫なのかなあ…」とか不安になりました。

 ちょっと驚いたのは、第1話で主人公の男の子がこの小さなアンドロイドの充電器を壊してしまい、仕方なく自分で修理をするんだけど、どうやらアンドロイド側の充電用ソケットは「すごいところ」に付いているようで、コードがスカートの中に伸びています。どこに刺さっているんでしょう?(-_-?)

 なんかいろいろ突っ込みたくなるような、無視したくなるような作品で、時期的な「旬」を考えると、放送があと少し早けりゃメルマガのコラムで取り上げたのになあ…と残念。

 コレ見た後に『愛をください』とか見ると、気が狂いそうになるね。


★本屋に行ったら…

 作家の岡田斗司夫氏、同じく作家の山本弘氏、作曲家の田中公平氏による雑誌『hm3』で連載されていた超オタク対談をまとめた本の第3弾『絶版』が出ていました。
 速攻で買い、夜中に読んでいましたが、相変わらず凄いなあ…。
 オタクを自称する人間として、このレベルにまで行きたいような、行くとマズイような…。
 いわゆる「オタ話」もこの情報密度のレベルまで行けば、「学」ですな。ホントに。

 岡田氏の著作は、「オタクっていうのがどういうモノかわからない」って人にもかなりわかりやすく書かれているので、興味ある方はどうぞ。

 【了】

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