2000年 第2半期のTV表 2
2000/04/24


 さて、前回に続いての2回目です。火曜日分からですね。パッパと行っちゃいましょう。

火曜日

★『銀装騎攻オーディアン』
 総監督:大張正巳

 2回目で見捨てました。すでに見てません。(^^;;)
 メインロボットの頭の形が「大張!おめー、コレって『ドラグナー』のOPで描いたヤツとまんま同じじゃネエか!!」だとかナンとかはさておき(^^;;)、見るべき所がないというか、正確には大張監督の作品ってどれもこれも何から何まで「全〜部、見たことのある物」ばかり。
 そういうサンプリング的手法でパッと誰もが思いつき、かつ、商業的に成功した作品と言えば『エヴァンゲリオン』ですが、あそこまで巧いわけでもないしね。
 大張監督は少し前までOVA(ビデオアニメ)やゲームで、昔のスーパーロボット物のコラージュみたいなモンばかり作ってたけど、それらの作品群だって、正直オイラは平野俊弘が15年以上前にOVAで発表した『戦え!イクサー1』のパチモンというか「二番煎じ」にしか思えなかったッス。
 しかし他の人たちは、サンプリング手法においても次々と新しいやり方を見せてきた中で、この監督はず〜っと同じ。同じか流行物のパクリ入れてきただけ。(『セーラームーン』流行の時には、あのアニメでよく使われていた▽←こういう形の口の描き方をやたらとパクってたしね)
 それでも今回『オーディアン』を2話まで見て、ちょっとは進歩したなーと思ったのが、大張監督って2年くらい前までは「10年は遅れたコトやっていた」のに、今回の作品では「5年くらい遅れている」程度ですね。
 謎をちりばめたターム。謎の組織。やたらと凝っているだけの設定。ふう、5年前…。
 でもつまんないです。根本的に。


★『ショカツ』
 脚本:戸田山雅司
 出演:田中美佐子・松岡昌宏・村田雄浩・・高樹沙耶・橋爪功

 まあ、これもパチモンっちゃパチモンなドラマですけど…(^^;;)
 見た瞬間、誰もが脳裏によぎるのは『踊る大捜査線』。(ただし『踊る』みたいなお笑い要素はまるで入れていないが)
 「二番煎じかあ」と思いつつ見始めたんだけど、意外にも(?)面白いです。
 合理主義で夢を持つ若き警察キャリアと、つまはじきモノの女刑事がコンビを組んで次々と事件に立ち向かうという、たぶんこの設定を聞いただけだとあまり興味わかないんですけど、実際には主役を演じている2人がそれぞれにイイ味を出してますね。
 松岡昌宏がキャリア役ってのも、はじめ「えー?!」と思ったんだけど、『サイコメトラーEIJI』などとは違って抑えめな演技に徹しておりエエです。
 青島君は結局ノンキャリアだから彼の出世には限界がある。(あまり出世するとも思えないが。 ^^)
 だけどこれの主人公はキャリアで、さらに第1話の冒頭(12年後の回想から始まる)からすると、彼がキャリアとして組織の中で(特にコンビを組む彼女との関わりの中で)自分のやるべきコトを見つけていく物語になるんでしょう。わかりやすく書けば「室井さんを主人公にした警察ドラマ」?。
 「室井さん」と言えば、第2話でチラッと出てきた賞状には「警視総監 室井慎太郎」と書いてありました。
 『踊る』の室井さんの名前は「慎次」だったから、その「慎」と「今の都知事と同じ名前の慎太郎」に引っかけたんでしょうか?(^^)
(このドラマは関西テレビ製作。フジだったら素直に「室井慎次」の名前を使ってたかもね)
 脚本は戸田山雅司氏。『正義は勝つ』『こんな私に誰がした』など、面白い作品を多く手がけている方で個人的に好きなんですが、どういうワケかこの人、上記2作品も含めて他の脚本家との仕事が多く、1人でシリーズ全話手がけた作品はこれまで『結婚しようよ』『それが答えだ!』くらいでしょうか?そういう意味でも、この作品には注目してます。
(余談だけど、同じようにシリーズ全話を1人で手がけることがほとんどないんだけど、オイラが大好きな脚本家では、前期放送していた『モナリザの微笑』でも数話を担当した福田靖氏なんかもいます。『モナリザ』は福田氏がシナリオを担当した回が秀逸に面白かったです。演劇畑出身の人ですが、この人の書いた松岡錠司版『トイレの花子さん』のシナリオは傑作だと思います)


水曜日

★『ラブひな』
 原作:赤松健
 総監督:岩崎良明
 シリーズ構成:葉月九ロウ

 なんスかね。ある意味今期のTVアニメの中では台風の目?
 連載当初から同人誌系では人気がありましたが、今回のアニメ化で夏のコミケでは大爆発じゃないでしょうか。(特にエロ同人誌)
 30以上の世代のアニメファンからすれば『うる星やつら』『めぞん一刻』、その下だと『天地無用!』とかね、まあそういう路線。「全然モテないダメダメ男が、なりゆきでカワイイ女の子たちに囲まれた暮らしをすることになってしまい、その中でラブコメディーが展開する」という。
 原作は少年マガジンの人気連載マンガ。マガジンなんだけど、パッと見は多くの人が(?)「少年サンデー」の連載かと思うような絵柄(つまりアニメ絵)。
 まあ原作の方は、ホントに30過ぎていると「今更感」が多々ある上に、根本的なストーリー自体がそれほど面白くないんだけど(^^;;)、こういった路線ってのはいつの時代も人気というかニーズがあるのか、上記のように同人界ではちょっとした人気なわけです。
 さらに!このマンガの人気を支えていると思われるのが、随所に登場する女の子キャラクター達の「パンチラ」。
 いやーんな感じでまいっちんぐな感じ!!まさに「サルまん」に書いてあったコトを実践したかのような作品!!
 しかし!実は困ったことに、このアニメの放送局であるテレビ東京って、ここ数年アニメでのパンチラ描写にはかなり規制をかけているんですね。(全然出てこないです。『ミンキーモモ』の頃がウソのよう)
 で、そういうこと対策&元々がガキんちょよりもちょっと大きいお友達向けの作品だから…なのかは知りませんが、大胆にも放送時間が夜の22:28〜。(なんだ、この「28分」という半端な時間は…)
 つまりターゲットがそういう時間がOKな年齢層なんですね。
 この放送時間帯を聞いたときは「うひゃあ!?」と思ったんだけど、実はこれってかなり頭がいい編成のような気もします。
 この時間、裏番組は『ニュースステーション』『ここが変だよ日本人』『明石家マンション物語』と高視聴率にしのぎを削る怪物番組ばかり。テレビ東京でやる番組なら視聴率がたかが知れている。(そもそも『ラブひな』の前に放送していた番組だって思い出せないようなものだし)
 だったらコンスタントに視聴率の獲れる(というか確実に一定数の顧客をキャッチできちゃう)アニメを放送しちゃったら?(週ごとに怪物裏番組の影響を受けて0.5%だの3%だのといった不安定な数字を出されるよりも、同じ低くてもアベレージ安定した数字の方が営業的には枠を売りやすいですから)
 しかも内容的にも上記のようにメインターゲットは高校以上向けの作品。どうせ18時台から放送したって、見るヤツはビデオに撮って見てくれる。
 それだったら彼らが家にいる時間に放送すりゃ、CMもちゃんと見て貰えるしスポンサーも大喜びだ!(ビデオチェックだとCMすっ飛ばされるから。実はスポンサー的にはこの問題はデカくビデオ普及以降続いている悩みの種ですな)
 スゴイ冒険に出た時間帯の編成ですね。うまく行けばテレ東は新たなアニメ枠の開拓に成功するんじゃないでしょうか?(今でこそ珍しくないけど、この局は深夜アニメ枠も開拓したんだし)
 ある意味「東京キー局では、テレビ東京でなければ出来ない冒険」だと思います。(^^)

 で!爆発するか否か?!のアニメ版の内容ですが…
 上記のように、オイラは個人的にはこの原作マンガはさして面白いとは思っていないんです。
 …が!!アニメ版は!!
 もっとつまらない!!!!!!!!!!
 なに?これ?初めてオープニングを見たときには、テレビが壊れたかと思いました。ノイズばりばりに活かした歌で。あれじゃノイズ活かしというより、ノイズに歌が紛れてるって感じ。
 内容もなあ…。ただでさえ面白くない原作を、さらにつまらなくアレンジしているなあ…
 「今時感」溢れる描写も多々あるが、それ以上に気になるのが、なーんかスゲエ中途半端に入れようとしているオリジナリティというか、アニメ製作サイドの「作家性」見たいなヤツ。(コレが全部すべっている)
 最大の問題は、こんな時間帯にあってなお、上記の「パンチラ描写」が一切無いこと!!
 いや、マジでビックリしました。1カットもないんですもの。
 風呂場でチカンと間違われた主人公が慌てて逃げるというシーンでも、セリフでは女の子が「きゃあ!私のパンツが!下着ドロボー!!」とか言っていて、どうやら彼が逃げるときに間違って持っていちゃった…ということらしいんだけど、チラッともパンツが描かれていないのには驚きです。
 う〜む…開拓失敗?(^^;;)


木曜日

★『アナザヘヴン』

 原作・監督・脚本:飯田譲治
 出演:大沢たかお・加藤晴彦・本上まなみ・室井滋

 なんかスッゴク半端な時間から放送が始まりますね…。録画予約をミスりそう…。
 実はワタシ、原作を読んでないんですが、なんでも映画版とのリンクで展開していくとかなんとか。江口洋介や原田芳雄は映画版のキャラクターがゲスト出演している…という感じなのかな?
 ある意味、イベント展開的なドラマという感じでしょうか。
 第1話を見た感じでは、結構引き込まれました。原作・監督・脚本の飯田氏は『沙粧妙子 最後の事件』などでもずーっと「悪意」というモノをキーワードに設定してきましたが、今回もそのようです。今後の展開が楽しみ。
(もっとも『沙粧妙子 最後の事件』は描写から「悪意」というキーの設定から、『ツインピークス』のパチモンという印象が拭えないんだけど。好きなんだけどね)
 まあ、個人的には本上まなみが出ているだけで見ちゃうという気もする。(^^;;)


金曜日

★『池袋ウエストゲートパーク』
 脚本:宮藤官九郎
 出演:長瀬智也・加藤あい・窪塚洋介・渡辺謙・きたろう

 前回掲載したリストには入ってないんだけど、2回目まで見てしまったので…。(^^;;)
 内容的には超能力者の出てこない『サイコメトラーEIJI』。(^^)
 でも、一言で書けば「荒い」です。内容がじゃなくて「作り」、それもシナリオが。(エラソーだなあ… ^^;;)
 すごく気になるのが、主人公の言動。いくらバカという設定とはいえ、アレはどう見ても「13、4歳」の言動。
 設定年齢もそれくらいなら、まあ納得言って見れるのかも知れないけど、設定年齢は20歳だものなあ…。だから余計バカに見える。それも全くもって計算も作戦もない行動ばかり。全部、その場の行き当たりばったりと怒りまかせ。おかげで見ていてマッタク、感情移入できません。(オレは)
 口でいくらエラソーでカッコイイようなことほざいても、やってることは万引きと傷害と恐喝ですか。ダサい主人公です。(あ、ちなみにわたしゃ「オヤジ狩り」って言葉が大嫌いです。ニュースが使うのには問題すら感じる。どう言葉を換えたって「傷害」であり「恐喝」でしかないですから)
 だいたい、。わざわざ「ウェストゲートパーク」なんて言い方するあたりがアホ臭い。どう考えたって「西口公園」の方が言いやすいじゃん。
 つーか、このドラマ、出てくる大人も全員バカなんだけど…

 ちなみに舞台となる池袋西口はオイラが小・中学の9年間を過ごした場所で、わりと思い入れがある土地です。
 今みたいなきれいな西口公園じゃなくて、ホントに公園があった頃を知ってますから。(まだ丸井ができる前だ。古い)
 確かにここ数年、池袋ってのは「ガラが悪くなった」とは思うんだけど、「アブナイ感じ」ではその頃の方が上だったような気がするなあ。近くの大学で学生運動起きちゃって、通りが封鎖されたの憶えてるぞ。(ますますもって古いな。 ^^;;)
 西口も東口も路地を一歩入ると露骨にヤバい感じというか「子供が踏み行っちゃいけない世界」って気がしたもの。
 東口も一時期、サンシャイン通りにチーマーが溢れるという間抜けな事態になってたけど、その頃の東口(まだサンシャインができる前)っては、ガキがイキがるなんてことができないほどヤクザや浮浪者がウヨウヨいたし。(文芸座のあったあたりなんか、20歳過ぎても夜中に1人で行くのは不気味だった)
 でも当時の文芸座は、中学生は350円で2本立てが観れたので、土曜日の学校の帰りには毎週のように足を運んでましたね。昼飯を抜けば観れたから。文芸地下ではなあ…一体、何十回『ルパン三世カリオストロの城』を観たことか…。(^^;;)

 …で、このドラマ、なんで2回も見ちゃっているかというと、完全にその後の『QUIZ』までの時間つぶしです。(^^)


★『QUIZ』
 脚本:相内美生・飯野陽子・関えり香
 出演:財前直見・内藤剛志・鈴木紗里奈・生瀬勝久・竜雷太

 まあ、一言で書けば「『沙粧妙子 最後の事件』、『ケイゾク』風味」?(^^;;)
 もしくは『沙粧妙子 VS リドラー(バットマン)』。(^^)
 『ケイゾク』が当たったんで、次は『沙粧妙子 最後の事件』をあんな感じで…という安直な企画意図が見えるような見えないような…。
 ただなあ…第1話の冒頭を見た限りだと、この『ケイゾク』的な「お遊び部分」が全く浮いているというか…本編に噛み合ってない。
 ストーリー自体は面白いと思って見ているんですけどね。逆に犯人とのやりとりのサスペンスでちゃんと引っ張って行けちゃっているんで、そんな『ケイゾク』風味なんか入れなくたっていいじゃん!!と思ってしまいます。
 エンドクレジットバックの映像もいいですね。今期のドラマのタイトルバックの映像としては、一番好きかも。
 最後まで、あのクイズ誘拐犯との戦いで引っ張るのかな?
 個人的に希望する展開としては、桐子(財前)と白砂(内藤)の2人のやりとりは無線機のみで、直接的には最後まで会って欲しくないですね。(『ダイ・ハード』みたいだけど。 ^^)

 ただ、スゲー個人的な好みでなんなんですけど、財前直見ってあまり好きじゃないんだよなあ…。
 桐子役にしても、こういうサイコすれすれの役ってのは、なんか違うような気がしちゃう…。狂気じみたモノを感じないと言うか…。(そういう意味では浅野温子の沙粧妙子役は好きでした。なんかあのラリラリした目つきがたまらなかったです。キュンキュン来ました ^^)

 脚本は3人の人が回ごとに担当しているようなんですけど、こういう系統のドラマでそれやるのって、どういう作業でやっているのかな?打ち合わせでかなり細かく決めちゃって各自がその通りに書いているのか、それともAさんが勝手に書いたものをBさんが続きを勝手に書き、その続きをCさんが勝手に書くという方式なのか…

 しかし、アレで犯人の出してくるクイズが『アメリカ横断ウルトラクイズ』の第1問目みたいのだったらタマランなあ…。誰も解けずに子供死亡。(おいおい)


 さあ、長かった!(^^)
 残りは次回!!

 【了】

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