雨が降れば水不足も解消されるかと、呑気に書いてましたけど、
呆れています。

以下はこの２，３日の僕の書いたメールです。相手はS市のTさんです。

名古屋は大変でした。
現在の時刻は午後の１１時を過ぎ、ようやく街は
平穏を取り戻した感じがしています。

今日は大雨の予報でしたけど、大雨という程度では
すまない雨量でした。

道路は川になり、川になるといろいろなものが流れます。
地域の役をしてるので、そんな川を歩いて町内の見回りです。
被害を調べてくれとの連絡があったんですよ。
川を歩くのはプールを歩くのに似てるので、ジョギングパンツと
サンダルで歩いてたんですけど、足の重い事ってないですね。
歩けないのです。
で、町内を歩いて気が付いたんですけど、町内の家のすべてが
床下浸水してました。
我が家は少し背を高くしてあるので気がつかなかったんです。
別の町内では床上浸水までするところもありました。
こうなると避難の必要が出てきます。
避難場所はたいてい学校になるので、学校まで出かけました。
いろんな役をしてますけど、近隣協力員という学校の管理協力者
もしてるので、学校で待機です。避難してくる人の誘導です。
もっとも誰も来ませんでしたけど。
来ない筈で、うちの学校は低地にあるので、学校までの道が
膝上までのプールです。学校に来るためには勇気が必要なんですよ。

道がこんなふうですと、車は渋滞しますね。
すごい渋滞はまだまだ続いています。
夜の大雨と浸水、雷と閃光はさすがに不安なものでした。
さらに雨量が増えると、河川の決壊が現実のものになります。
さて、今夜は眠れるのでしょうか？

昨夜、メールを送ったら、そちらからメールが届いてました。

夜が過ぎ、朝になってようやく雨も止みました。
ただ、曇天ですから、まだ雨の降る気配です。

朝のニュースで同じ区の惨状を知って、愕然としています。
このあたりの被害は床下、床上浸水ぐらいですが、同じ区内
でも北部は、水没したみたいで、ボートでの救助風景がテレビで流れてました。
河川の決壊が現実になったんです。

僕の記憶では、これは伊勢湾台風以来の災害で、
災害は、本当に愕然とさせます。

落着いたら、またメールを送ります。

時間が経つにつれ、事態の深刻さが増しています。
朝のメールで、友達から会社が水没したと知らせて
来ました。無念とも書いて来ましたけど、無念でしょうね。

同じ区でも、このあたりは床下とか床上浸水程度で、あとかたずけが
すめば、正常になります。
区の北部はどうやら水没で、道路が封鎖されて、封鎖されてなくてもですけど、
様子を見に行く事も出来ません。
知り合いがいるので、少し心配ですね。

被災地が同じ区で数キロの距離なのに、テレビでしか情報が入らない
というのは、どこか不思議ですけど。

今日はすごく天気が良く、静かです。
車も通らないのは、交通規制のせいでしょう。やたらヘリコプターが飛んでるのは、
マスコミか、自衛隊か、役所関係なんですかね？

我が家は無事でした。
もう少しで、革が水に漬かりそうでしたけど、まあ、大丈夫でした。
仕事には影響がなく、これは幸いなことでした。
心配をお掛けしました。

以上のようなメールを書いていました。

街はようやく落着き、日差しの中で、日常が始まります。
けれど、それはこの辺りのことで、数キロ先は日常が始まるのに
どれだけの時間が必要なのか。と心配します。
僕の友達の会社、水没したんですよ。

[2000年9月13日 16時34分57秒]