七十二峰庵十湖「何事も」の句碑
年代 1901年4月 高さ 127センチ 幅 57センチ
碑面の読み下し

裏面の文面・読み

何事も かかる浮世か 月の雲
    七十二峰庵十湖
        八十童かつみ 書  木旭辰 刻

 明治三十四年四月

(省略)

解 説

○十湖=春秋庵幹雄と十湖の師小築庵春湖との共選による『古今俳諧明治五百題』(明治十二年刊)に「十湖、遠州豊田郡中善地。松島幸平」とあり、入集の句に、
  沫<あわ>雪や 隣りへはこぶ 膳のうへ
  茶畠に 裾はひらけて 春の山
  白壁に とっつきかねて 蔦紅葉
 などがある。 碑の句の説教臭いのにくらべて、平明な自然の諷詠のうちに、この人の作家としての力量があるようにおもわれる。

規格外漢字
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姿
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