年代 1838年 高さ 145センチ 幅 104センチ
碑面の読み下し 裏面の文面・読み
水や空 あかり持ちあう 夜の秋
北元居士
惟草 書
喜 各
秋 香
みと り
香 橘
由 成
猿 子
扇 要
扇 風
貴 友
天保戊戌年
旭惣達建天保戊戌(ぼじゅつ)年
旭惣連建つ (以下省略)
解 説
○水や空=水と空とが、の意味。
○あかり持ちあう=たがいに反映しあって光っている。
○天保戊戌年=天保九年(一八三八年)。
○旭惣連=当園「春もやや」碑解説参照。
〇北元=完来また午心門。江戸の人。鴨氏。初め都喜丸(月丸)、別号、橿の本・葎雪庵二世。天保九年二月十五日歿、六十三歳。午心を深く追慕し、その遺稿『玉田集』を上梓、また完来の美徳を『紙ついえ』にたたえている。古学の造詣深く、古俳句の天爾波(てには)を批判して『古学截断字論』などの著がある。
御車の 軋よりたつ 霞かな(明治書院『俳諧大辞典』)。
完来は雪中庵四世、午心はまた雪中庵蓼太門で、完来と牛心とは同門である。
〇惟草=天保十三年刊の『当時現在廣益諸家人名録』に「書俳諧学墨梅、米斎・名元①、字芽莖一号惟草俺寥岱、神田元岩井町、黒川惟草」。
規格外漢字 ① ② ③ ④ ⑤ 姿 読み がい