Linus Roache


Biography
ライナス・ローチ。1964年、イングランドのマンチェスター生まれ。両親ともに役者(父ウィリアム・リーチ、母アンナ・クロッパー)のうちにうまれ、生後二週間にしてTVスクリーン・デビュー。その後、その美しい容姿と卓抜した演技力で子役として活躍。成長してからは、芸能活動から少々遠のくが、舞台役者として再デビュー。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーやロイヤル・ナショナル・シアターなどで数々のシェイクスピア劇をこなす一方で、アントニア・バード監督の問題作『司祭』の主役に大抜擢。カトリックの司祭でありながら、同性愛におぼれ、男漁りをやめられない、という問題多き青年役をあっさりと好演。彼でなければもっとなまなましく、もしくはリアリティがなかったであろう役柄に息をふきこんだ。同時に、TVへの出演でUKではお茶の間での人気も獲得している模様。TVと映画の距離を隔てずに活躍をつづける注目の若手俳優である。(写真は映画『司祭』より)

Filmography

  1. Best (1999)
    日本未公開。Mary McGuckian監督。60〜70年代マンチェスター・ユナイテッドの名プレイヤー、ジョージ・ベストの伝記映画。主演はジョン・リンチ。ライナス・ローチはDenis Law役。 ほそっこい彼らが当時のだぼシャツをきてサッカーをするのはかわいいかも。
  2. Siam Sunset (1999)
    未公開。John Polson監督のオーストラリア産コメディ映画。英国人Perry役。カルチャー・ギャップもの?
  3. Shot Through the Heart (1998) (TV) 『ソルジャー/魂の銃弾』
    David Attwood監督。ボスニア内戦を描いた作品。オリンピック級の腕をもつ射撃の選手だったVladoは、内戦のなか、いつしかスナイパーになっていく。対立することになるおさななじみ役にヴァンサン・ペレーズ。どうみても中欧の生まれにはみえない彼らがそれっぽくじゃれあうさまは貴重?
  4. The Wings of the Dove (1997) 『鳩の翼』
    Iain Softley監督作品。ヘンリー・ジェイムス原作。今世紀初頭のイギリス、現代的な女性ケイトに心ひかれる新聞記者、Merton Densher 役。自分をいつわることのできない実直な役どころは彼ならでは。
  5. Seaforth (TV Series) (1994)
    愛と野望の10回シリーズ大河ドラマ(『司祭』パンフよると)に出演。みてみたい。
  6. Priest (1994) 『司祭』
    アントニア・バード監督、ジミー・マクガヴァーン脚本の問題作。カトリックの司祭でありながら、男漁りをやめられずに悩むグレッグ・ピルキントン役をこれ以上ないほど好演。作品そのものがゲイとカトリック、近親相姦というタブーに挑戦し、ややりきみすぎ、盛り込みすぎのきらいもあるが、彼や脇のキャスト(トム・ウィルキンソン、ロバート・カーライル)の好演もあって実に好ましい作品に仕上がっている。
  7. Link (1986)                      
    Richard Franklin監督。テレンス・スタンプがエリザベス・シューを襲う(?)スリラー映画に、子役で出演。
  8. No Surrender (1985)
    Peter Smith監督。北アイルランドのカトリックとプロテスタントの対立を描いた作品。アルスターの少年役でちょこっとでているらしい。
  9. The Onedin Line (TV Series) (1973)
    19世紀のリバプールの漁村のドラマ。子役ででているそうな。
  10. Coronation Street(TV Series) (1964)
    1960年から今日までつづくTVシリーズ。生後二週間のとき、このドラマでTV出演を果たしたらしい。役柄はPeter Barlow君。



* 『司祭』のパンフによると、BBCの「Vincent Van Gogh」でタイトル・ロールをつとめたとあるが、確認できず。Goghの役はティム・ロスがやったことがあるのだが、それと混同している可能性あり。


[1999/07/27更新]


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