Daniel Day-Lewis
- Biography
- ダニエル・デイ・ルイス。1957年4月29日、イングランドの首都、ロンドンに生まれる。本名Daniel
Michael Blake Day-Lewis。ミドル・ネームのブレイクは詩人のウィリアム・ブレイクからとったものと思われる。父は桂冠詩人のセシル・デイ・ルイス(翻訳書有)。母はその二度目の妻となった女優のJill
Balcon(父は英国映画界の大立者Sir Michael Balcon )。役者の道に進むのは自然ななりゆきだったようで、Bristol
Old Vic Schoolにはいり、はやくから舞台経験を積む。1971年"Sunday Bloody
Sunday "で子役スクリーン・デビューを飾るが、先のBOV及びロイヤル・シェイクスイア・カンパニーでの舞台活動に専念し、20歳を過ぎるまで映画にはでなかった。1985年、『マイ・ビューティフル・ランドレット』の貧困白人青年役でニューヨーク批評家賞を獲得。この作品で一気に著名な俳優の仲間入りを果たす。その後、『マイ・レフトフット』で重度の障害をかかえる青年の役を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞。「おしもおされぬ演技派」として知られるようになった。舞台はその後、リチャード・エア演出のナショナル・シアター公演『ハムレット』のタイトル・ロールを演じたが、ハードなスケジュールのため途中で降板。来日公演には参加しなかった。(筆者は公演チケットを買っていた一人。変わってイアン・チャールソンが主役になったが、彼も来日直前にエイズが発症してあえなく来日とりやめ。結局ハムレットを演じたのは、当時ほとんど無名のジェレミー・ノーサムだった。おっと、脱線。sorry!)長身でほっそりとした手足の美しい体型は、今日にいたるも維持し続けているが、いわゆる「汚れ役」がすきなことでも知られ、あまり美しい役柄を引き受けない。また、
演技の面でも、やや過剰なまでの熱演ぶりが鼻につくという批評が多いのも事実。私生活では長年同棲(こりゃまたふるめかしい言葉だ)していたイザベル・アジャーニとのあいだにガブリエル・ケーンという男の子がひとり。この子が生まれたとたんに長年の関係を解消、昨年、アーサー・ミラーの娘で映画プロデューサーのレベッカ・ミラーと正式に結婚した。こちらにも先頃男の子がうまれたばかり。(写真は映画『ボクサー』より)
Filmography
- The Boxer (1997) 『ボクサー』
ジム・シェリダン監督作品。北アイルランドを舞台に、無実の罪で服役させられ、IRAに背を向ける孤独なボクサー、ダニー・フリンを演じる。彼が愛する人妻役に『奇跡の海』のエミリー・ワトソン。ややメロドラマになりすぎたきらいがあるが、後味は悪くない。ボクサーの役作りのために鍛えただけあって、拳闘シーンはみごとだが、足の長すぎるボクサーってやや不利なかんじ(その後椎間板ヘルニアをひきおこしたらしい)。
- The Crucible (1996) 『クルーシブル』
『英国万歳!(ジョージ三世王の狂気)』のニコラス・ハイトナー監督作品。アーサー・ミラーが赤狩りのときに書いた名作『るつぼ』の映画化。セイラムの魔女狩り事件で処刑されたジョン・プロクターを演じる。共演ポール・スコフィールド(みごと!)、ウィノナ・ライダー。この作品が縁でアーサー・ミラーと・・・じゃなくてその娘と結婚。大熱演。
- The Age of Innocence (1993) 『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』
マーチン・スコセッシ監督作品。ヨーロッパ風デカダンスがただよう1870年代のニュー・ヨークを舞台にしたコスチューム・プレイ。ミシェル・ファイファー演じる伯爵夫人へのかなわぬ恋に身を焦がす、弁護士ニューランド・アーチャー役。ウィノナ・ライダー、ジェラルディン・チャップリンなど、共演も華やか。
- In the Name of the Father (1993) 『父の祈りを』
ジム・シェリダン監督作品。製作総指揮ガブリエル・バーン。拷問のような尋問によってロンドンの爆弾テロの汚名を着せられ、無実の罪で投獄されたジェリー・コンロンに扮する。息子の無実を主張し、非業の死を遂げる父親役にピート・ポスルスウェイト。裁判シーンではエマ・トンプソンが活躍。ベルリン映画祭金熊賞受賞作。
- The Last of the Mohicans (1992) 『ラスト・オブ・モヒカン』
『マイアミ・バイス』のマイケル・マン監督。原作はジェームズ・フェニモア・クーパーの「モヒカン族の最期」。植民地戦争まっただなかの18世紀アメリカ。英仏はインディアン(ネイティブ・アメリカンともいいますが)をそれぞれ利用しつつ覇権をあらそう。インディアンに育てられた「ラスト・オブ・モヒカン」、ホークアイ役。イギリス軍人の娘(マデリン・ストウ)と恋に落ち、彼女の危機に際しては長髪をなびかせて爆走(バックに炎とテーマ曲をしょって)。彼女に横恋慕する軍人役にエドワードIIのスティーブン・ワディントン、ほんのちょい役でパトリス・シェローが出ていたりする。
- Eversmile, New Jersey (1989) 『エバースマイル、ニュージャージー』
『王様の映画』で知られるアルゼンチンのカルロス・ソリン監督作品。モットーである「虫歯は世界を滅ぼす」をとなえながら、南米をバイクで伝導してまわる歯医者、ドクター・ファーガス・オコンネル役。ファンの間では人気の高い一品。
- My Left Foot (1989) 『マイ・レフトフット』
ジム・シェリダン監督作品。アイルランドの作家クリスティ・ブラウンの自伝をもとに映画化。重度の脳性小児マヒに冒され、ほぼ左足だけをつかって生活していたブラウンの生涯と、その家族愛を丁寧に描く。アカデミー賞主演男優賞受賞。共演の母親役ブレンダ・フリッカーは助演女優賞を受賞。
- The Unbearable Lightness of Being (1988) 『存在の耐えられない軽さ』
フィリップ・カウフマン監督作品。原作ミラン・クンデラ。世界中にクンデラ・ブームをまきおこしたが、今見るとちょっとスノッブな感じがするかもしれない作品(みなおさないといけいなあ『存耐』は)。1960年代のチェコスロヴァキア(いまはチェコとスロヴァキアですけど)を舞台に、女好きの医者トマシュを演じる。トマシュを独占しきれない素朴な娘にジュリエット・ビノシュ。
- Stars and Bars (1988) 『イングリッシュマン in
ニューヨーク』
パット・オコナー監督作品。原作ウィリアム・ボイドの『スターズ・アンド・バーズ』(星条旗)。イギリス名門大出のエリートがアメリカで一旗あげようとして四苦八苦するカルチャー・ギャップ・コメディ。原作がおもしろくて、監督もいいのに、なぜかまるでおもしろくなくてヒットしなかった(スティングが歌う主題歌だけはヒットした)。風呂場でトラブってひとりでじたばたしたり、身ぐるみはがされて全裸に段ボールをまとってマラソンをしたり、あきらかに本人が苦労しているのが見えすぎてまるで笑えない(今思えば『Mr.ビーン』風の笑いをねらっていたのかも)。ファンはみてください。
- A Room with a View (1986) 『眺めのいい部屋』
イスマイル・マーチャント製作、監督ジェイムズ・アイボリーのヒット作。原作E.M.フォースター。今世紀初頭、イギリス令嬢ルーシー(ヘレナ・ボナム・カーター)は旅先の花の都フィレンツェでジョージ・エマーソン(ジュリアン・サンズ)という青年にであってひかれてしまう。故郷イギリスにはフィアンセのセシルがいるのだが。セシル役。モノクルがおしゃれ。
- My Beautiful Laundrette (1986) 『マイ・ビューティフル・ランドレット』
スティーブン・フリアーズ監督作品。原作はイギリス現代文学の騎手、ハニフ・クレイシ。裕福なパキスタン商人の家にうまれたオマール(ゴードン・ウォーネック)は、赤字経営のコイン・ランドリー経営を任される。人種差別主義者から店の営業妨害をうけないよう、おさななじみで失業中の白人青年、ジョニーにボディ・ガード兼共同経営を申し出る。しかし、いつしかふたりは愛しあうようになって・・・。出世作です。
- Nanou (1986) 『嵐の中の恋人たち』
コニー・テンプルマン監督作品。主演イモジェン・スタッブス。北フランスをひとりで旅するイギリス人少女、ナヌーの青春ドラマ。脇役。
- The Insurance Man (1985)
アラン・ベネットの戯曲を演出家リチャード・エアが監督したBBC製作のTV作品。フランツ役。舞台もの。日本未公開。
- The Bounty (1984) 『バウンティ 愛と反乱の航海』
ロジャー・ドナルドソン監督。1789年、乗組員の反乱によって姿を消したイギリス戦艦バウンティ号の新解釈版。主演メル・ギブソン。共演アンソニー・ホプキンス、エドワード・フォックス、サー・ローレンス・オリヴィエ。
Fryerという役。
- Gandhi (1982) 『ガンジー』
リチャード・アッテンボロー監督のアカデミー作品賞受賞歴史大作。ベン・キングスレーのガンジー役はぴったり。さて、
Colinという役はなんだったのか・・・。
- How Many Miles to Babylon? (1982)
モイラ・アームストロング監督。BBC製作のTVムービー。ビデオ出てますか?
- Sunday Bloody Sunday (1971) 『日曜日は別れのとき』
John Schlesinger監督作品。71年アカデミー賞に監督、ピーター・フィンチ、グレンダ・ジャクソンがノミネートされている。U2の曲みたいなタイトルだけど、まるで関係ない、大人のラヴ・アフェアのお話。クレジットもなくて、ほんとに子役でちらっとでるだけらしい。
ホームページへ
Copyright (C) 1998 Kei Yamamoto, All rights reserved.
記事及び情報を無断転載することを禁じます
bluetonic@geocities.co.jp
あたらしい情報や誤りなど、お気づきの点がありましたらお知らせください
また、フィルモグラフィーといえども転載の際はご一報ください