*1]
Busker.路上演奏者の総称で,場合によっては大道芸人なども広く含める.地下鉄などでのバスキングは違法だったが,2003年から合法化.ライセンス制となった.希望者は2週間前までに応募,オーディションを受ける必要あり.2006年の登録数は約400.
公認バスカーは,ピッチと呼ばれる専用スペースで演奏する.ふるいにかけられるので演奏者のレベルは向上したが,意外性や発見の楽しみが減ったとの見方も.
劇中は1996年なので,Y'sは違法刊行.ライセンス制になっても当然のように勝手に演奏.歌うのに許可が必要というのが気に入らない模様…なる設定.
Busker.路上演奏者の総称で,場合によっては大道芸人なども広く含める.地下鉄などでのバスキングは違法だったが,2003年から合法化.ライセンス制となった.希望者は2週間前までに応募,オーディションを受ける必要あり.2006年の登録数は約400.
公認バスカーは,ピッチと呼ばれる専用スペースで演奏する.ふるいにかけられるので演奏者のレベルは向上したが,意外性や発見の楽しみが減ったとの見方も.
劇中は1996年なので,Y'sは違法刊行.ライセンス制になっても当然のように勝手に演奏.歌うのに許可が必要というのが気に入らない模様…なる設定.
*2]
宮沢賢治の童話作品。非常に乱暴にまとめると、交響楽団のチェロ演奏者ゴーシュと動物たちの交流を描いた作品。
著者の実体験をベースにした物語ともいわれており、宮沢は穴の開いたチェロを実際に所有していた。現在は花巻市の博物館に展示されている。
宮沢賢治の童話作品。非常に乱暴にまとめると、交響楽団のチェロ演奏者ゴーシュと動物たちの交流を描いた作品。
著者の実体験をベースにした物語ともいわれており、宮沢は穴の開いたチェロを実際に所有していた。現在は花巻市の博物館に展示されている。
*3]
これは中世フランスのアランソン公爵ジャン1世の言葉「――恐怖を感じたら好機と心得るべし.汝,克己すべきを見つけたり」に由来.「恐怖を感じたらチャンスだと思え。お前は超えるべきものを見出したのだ」といったような意味。Y'sシリーズに限らず、 <DARC−全てを凌駕するもの−> やオリジナル長編シリーズ <候鳥の系譜> にも登場する,作品の垣根を越えたテーマのひとつ.
これは中世フランスのアランソン公爵ジャン1世の言葉「――恐怖を感じたら好機と心得るべし.汝,克己すべきを見つけたり」に由来.「恐怖を感じたらチャンスだと思え。お前は超えるべきものを見出したのだ」といったような意味。Y'sシリーズに限らず、 <DARC−全てを凌駕するもの−> やオリジナル長編シリーズ <候鳥の系譜> にも登場する,作品の垣根を越えたテーマのひとつ.
*4]
カウチというのは背もたれの低いソファのような寝椅子。これに寝転がり、ポテトチップスをかじりながらTVを鑑賞するという、極めて自堕落的な人生の満喫方法をいう。転じて「TVばかり見る人間」「ゴロ寝ばかりする人間」。欧米で生まれた少し古い慣用表現。
カウチというのは背もたれの低いソファのような寝椅子。これに寝転がり、ポテトチップスをかじりながらTVを鑑賞するという、極めて自堕落的な人生の満喫方法をいう。転じて「TVばかり見る人間」「ゴロ寝ばかりする人間」。欧米で生まれた少し古い慣用表現。
*5]
SEGAの旧世代ゲーム機「セガサターン」をもじったもの。当時、TVCMでは「脳天直撃セガサターン」というキャッチが用いられていた。著者が最後から二番目に購入したゲーム機でもある。最後に購入したのは初代プレイステーション。
SEGAの旧世代ゲーム機「セガサターン」をもじったもの。当時、TVCMでは「脳天直撃セガサターン」というキャッチが用いられていた。著者が最後から二番目に購入したゲーム機でもある。最後に購入したのは初代プレイステーション。
*6]
この辺りも文化の違いが見られて面白いのだが、日本人がプレゼントの包装紙を比較的ていねいに扱うのに対し(万人がどうとかではなく比率の問題)、欧米の人間はこれを豪快に破くのを礼儀と考えている。
もらった瞬間、力任せにラッピングを破り捨てるのを「乱暴」「無作法」ととらえるのが日本人。こういうものはモタモタせず、「中身に期待しています」という笑顔を浮かべながらもどかしそうに破り捨てるのを理想とするのが欧米人。後者は、日本人のようにゆっくりと包装を解いていては、「プレゼントをもらって嬉しい」「1秒でも早く中身をたしかめたい」という感情が伝わらない。どうでもいい物をもらった、冷めた人間の態度のように見える、という思想に由来する。
この辺りも文化の違いが見られて面白いのだが、日本人がプレゼントの包装紙を比較的ていねいに扱うのに対し(万人がどうとかではなく比率の問題)、欧米の人間はこれを豪快に破くのを礼儀と考えている。
もらった瞬間、力任せにラッピングを破り捨てるのを「乱暴」「無作法」ととらえるのが日本人。こういうものはモタモタせず、「中身に期待しています」という笑顔を浮かべながらもどかしそうに破り捨てるのを理想とするのが欧米人。後者は、日本人のようにゆっくりと包装を解いていては、「プレゼントをもらって嬉しい」「1秒でも早く中身をたしかめたい」という感情が伝わらない。どうでもいい物をもらった、冷めた人間の態度のように見える、という思想に由来する。
*7]
シリーズタイトルにもなっている「Y'sromancers」。これを考案する際、参考にしたのがウィリアム・ギブスンの長編小説 <ニューロマンサー> である。これはサイバーパンクの元祖的な作品で、攻殻機動隊などはこれを漫画化したに過ぎない(極めて乱暴に言えばだが)。
内容とは縁もゆかりもないが、ギブスンのつける意味不明な作品名――たとえば「モナリザ・オーヴァードライヴ」などは個人的に面白く思っていたので、なんとなく採用する気になった。(おなじく意味不明な「垂直落下式妹」が誕生した事実は、この名残だろう)
ギブスンの「ニューロマンサー」には色々な解釈があり、新しいロマンスをする人間ということで「NEW・ロマンサー」。神経系の意味で「ニューロ・マンサー」、これにネクロマンサーもひっかけている……など興味深い。
ワイズロマンサーは第2案で、第1シーズンを書き始めたころは「Yロマンサー」にするつもりだった。ワイズロマンサーにしたのは、語呂だかタイトルの文字数の問題だったかだと記憶している。それほど深い意味はなかった。
ただ「Y'sromancers」と複数形のsがつくのには意味がある。これは、芳樹と祐一というふたりのロマンサーが存在する物語であるため。つまり、この第3シーズンで祐一が父親の後を追うように片腕を切断するというシナリオは、シリーズ開始当初からあった。
シリーズタイトルにもなっている「Y'sromancers」。これを考案する際、参考にしたのがウィリアム・ギブスンの長編小説 <ニューロマンサー> である。これはサイバーパンクの元祖的な作品で、攻殻機動隊などはこれを漫画化したに過ぎない(極めて乱暴に言えばだが)。
内容とは縁もゆかりもないが、ギブスンのつける意味不明な作品名――たとえば「モナリザ・オーヴァードライヴ」などは個人的に面白く思っていたので、なんとなく採用する気になった。(おなじく意味不明な「垂直落下式妹」が誕生した事実は、この名残だろう)
ギブスンの「ニューロマンサー」には色々な解釈があり、新しいロマンスをする人間ということで「NEW・ロマンサー」。神経系の意味で「ニューロ・マンサー」、これにネクロマンサーもひっかけている……など興味深い。
ワイズロマンサーは第2案で、第1シーズンを書き始めたころは「Yロマンサー」にするつもりだった。ワイズロマンサーにしたのは、語呂だかタイトルの文字数の問題だったかだと記憶している。それほど深い意味はなかった。
ただ「Y'sromancers」と複数形のsがつくのには意味がある。これは、芳樹と祐一というふたりのロマンサーが存在する物語であるため。つまり、この第3シーズンで祐一が父親の後を追うように片腕を切断するというシナリオは、シリーズ開始当初からあった。
*8]
裏設定だと、彼の名前はスパイク。Y'sの外伝的小説 <芳樹日記> に登場。
主人公の指摘しているようにウェールズ人で、名前や人種はある恋愛映画の登場人物に由来している。古書店の店主が有名女優に恋をするという作品で、確か主演女優はジュリア・ロバーツであったような気がする。
スパイクは、古書店を営むこの映画の主人公の同居人。風貌もほぼ彼そのままをイメージしている。
「Y'sのドラマー。ウェールズ人らしいが、それ以外のことは良く知らん。昔、ヨーロッパをウロついている頃に、偶然あって以来の腐れ縁。ヴォーカルに転向してロックをやってたら、いつの間にかメンバーになっていた。腕は文句ないので、全然問題ない。……と言うより、最近はこいつのドラムじゃないと何となくノリが悪い」(芳樹日記・人物紹介より)
裏設定だと、彼の名前はスパイク。Y'sの外伝的小説 <芳樹日記> に登場。
主人公の指摘しているようにウェールズ人で、名前や人種はある恋愛映画の登場人物に由来している。古書店の店主が有名女優に恋をするという作品で、確か主演女優はジュリア・ロバーツであったような気がする。
スパイクは、古書店を営むこの映画の主人公の同居人。風貌もほぼ彼そのままをイメージしている。
「Y'sのドラマー。ウェールズ人らしいが、それ以外のことは良く知らん。昔、ヨーロッパをウロついている頃に、偶然あって以来の腐れ縁。ヴォーカルに転向してロックをやってたら、いつの間にかメンバーになっていた。腕は文句ないので、全然問題ない。……と言うより、最近はこいつのドラムじゃないと何となくノリが悪い」(芳樹日記・人物紹介より)
*9]
Y'sのベーシストで、名前はブリジット。スパイク同様、 <芳樹日記> に登場している。
「もともとは、夏夜子に目をつけて俺たちに近付いてきた魔性の小娘。なかなか可愛い顔をしてるので周囲の男には大人気なんだろうが、本人は女にしか興味をしめさない。――ともあれ、現在はY'sのメインベーシスト。コーラスもやる。腕は良いんだが、スキあらば夏夜子を手篭めにしてやると虎視眈々と狙っていた。その辺の白黒をハッキリ付けるため、ちょっと前に最終決戦を行った。もちろん勝ったが、辛勝ぎみだったことは否定できん。恐ろしいヤツ」(芳樹日記・人物紹介より)
Y'sのベーシストで、名前はブリジット。スパイク同様、 <芳樹日記> に登場している。
「もともとは、夏夜子に目をつけて俺たちに近付いてきた魔性の小娘。なかなか可愛い顔をしてるので周囲の男には大人気なんだろうが、本人は女にしか興味をしめさない。――ともあれ、現在はY'sのメインベーシスト。コーラスもやる。腕は良いんだが、スキあらば夏夜子を手篭めにしてやると虎視眈々と狙っていた。その辺の白黒をハッキリ付けるため、ちょっと前に最終決戦を行った。もちろん勝ったが、辛勝ぎみだったことは否定できん。恐ろしいヤツ」(芳樹日記・人物紹介より)
*10]
アイシーキュー。I Seek You(私はあなたを捜す)を語源とする、イスラエル製のインターネット用ツール。登録者同士がオンライン中であるかどうかを知ることができる。オンライン中のユーザとは、リアルタイムでメーセージの送受信(チャットに近い)やファイルのやり取りが高速で可能だった。
アイシーキュー。I Seek You(私はあなたを捜す)を語源とする、イスラエル製のインターネット用ツール。登録者同士がオンライン中であるかどうかを知ることができる。オンライン中のユーザとは、リアルタイムでメーセージの送受信(チャットに近い)やファイルのやり取りが高速で可能だった。