Dの微熱
Hiroki Maki
広木真紀




8



「ちょっと北川君……!」
 朝の教室。見慣れた『妖怪アンテナ』の後ろ姿を発見すると、香里は慌てて彼に駆け寄った。何事かと香里に振り向いた少年は、紛うこと無き北川潤その人である。
 春休みに実施される進学希望者を対象とした補習授業には、大抵の生徒が出席する。学校自体がそこそこのレベルにある進学校であることを考えても、事実上、生徒全員の参加が義務付けられているというわけだ。4月から晴れて受験生となる彼らに、春休みも夏休みのありはしないのである。そんな事情だからして、北川がこの補習に参加していること自体は、至極自然なことである。だがそれにしても、香里はその事実に理不尽な憤りを感じていた。
「な、何だ美坂。血相変えて?」
「あなた、昨夜は一体どこに行ってたのよ」
 状況を把握しきれずキョトンと間抜け面を晒す北川に、香里は詰問口調で言った。
「え、何処って……なんで?」
「24時頃。自宅にいなかったでしょ。一体どこで何やってたの? 相沢君と一緒に心配してたんだから」
 その言葉に、北川は更に首を捻って不思議がる。
「良く分からんが、何でオレが家にいないと相沢と美坂が心配するんだ?」
 香里は、平和な顔をして訊いてくる北川を、思いっきり殴りつけてやりたいという衝動に駆られたが、事情を知らないのならば仕方がない。怒りを何とか押さえ込むと、祐一から昨夜聞かされた話を簡潔に聞かせてやることにした。話が進むに連れ、北川の顔色が徐々に蒼白になっていく。

「本当か、その話。マジで?」
 全てを聞き終えたとき、北川は目を丸くして驚愕していた。
「なんか、オレの知らないところで凄い事になってるな」
「そうよ。だから心配していたの。一体、何処で何をしていたの?」
「昨夜はライヴに行ってたんだよ。ライヴ・コンサート。美坂は知らないだろうけど、アメリカの有名なロック・バンドが大規模なイベント開催してて、それに参加してたんだ。ちょっとした遠征だったから、昨夜は帰れなかったんだよ。徹夜さ」
「はぁ、いい気なものね」
 香里は溜め息混じりに言った。この男には、来年受験生になるという自覚がないらしい。
「しかし、ヤバいなぁ。家に戻ってる暇ないから、直接学校に来たんだけど。家に帰ったら、やっぱり相沢の所みたいに荒らされてるのかなぁ。親になんて説明すりゃいいんだ?」
「知らないわよ。それよりも、その身が無事だったことを幸運に思いなさい」
「ま、それもそうかな。で、相沢は?」
「今日は休むらしいわ。午前中に、知り合いの鑑定士を訪ねて、例のダイヤが本物の『シリウスの瞳』か鑑定してもらう予定だそうよ。それが片付いても、水瀬家は現場検証を1日かけてやるでしょうから。勿論、警察の事情聴取なんかにも付き合わされることになるんでしょうね」
「ふーむ。1日遅れで、オレも同じ目に遭う確率大だな。うう、憂鬱だぜ」
 ガックリと項垂れて、北川は呟いた。確かに、状況から考えると、北川の部屋も水瀬家同様の被害を受けている確率が高い。そうなると、本人の嘆きの通り、彼は明日学校を休むハメにもなり得るだろう。
「放課後、あたしと相沢君は『雑技団』の公演に顔出してみる予定よ。相沢君は、そこで確証を掴むつもりみたい。少なくとも、例の2人組の顔は知っているわけだから。実際に行って、確認してみるつもりなんでしょうね」
「いいなぁ。オレも行きたいよ」心底羨ましそうに、北川は言った。
「ダメよ。あなたは家に戻って、被害の有無を確認しないと」
 だが、香里の返事はあくまで素っ気無く、冷たいものだった。
「あ、それと相沢君からの伝言。連中がいつ強行手段に出るか分からないから、登下校中は勿論、家にいるときも油断するな、ですって」
「はは。分かったよ。今日は、棒を抱いて寝ることにする」
 北川は曖昧な笑みを浮かべながら、力無くそう言った。




9




 最初、相沢祐一は、自分が何かの間違いを犯したのだと信じきっていた。彼の目の前には、どう見ても億ションとしか思えないレベルの高級マンションが聳え立っている。まあ実際は5階建てということで、『聳え立つ』と言うほどの高さは無いのだが、それでも威圧感というものが違う。高級車と大型の外国製バイクが止められた地下駐車場に、正面玄関には中世の古城にでも迷い込んだかというような巨大な大理石の柱。24時間常時待機のガードマン。大使館並みなのではないかと思わせるほどに厳重なセキュリティ・システム。どれをとっても、祐一が住む世界からは遠くかけ離れたものだ。
「間違いないんだろうなぁ……」
 佐祐理に手配してもらったタクシーが彼を送り届けたのは、町の南側にある高級住宅街であった。身も蓋も無い言い方をすれば、金持ち連中が豪邸を建てて住むような、この町のビバリーヒルズ的なエリアである。周囲を見まわせば、事実いかにもそれらしい住宅が並んでいる。いずれも「家」や「一軒家」と表現するよりも、「屋敷」や「豪邸」と表現すべき規模の建物ばかりだ。まず庭から言って、一般庶民が買えるようなネコの額ほどしかないチンケなものとは、次元が違う。
 祐一は暫し呆然としたまま周囲を見回していたが、やがて小さな溜め息を吐くと、意を決して目の前のマンションに足を踏み入れた。重厚な造りの正面玄関の自動ドアを潜ると、高級ホテルのロビーに迷い込んだのではないかと錯覚させるようなフロアに出た。一面に、柔らかな色彩の絨毯が轢かれており、1番奥にはカウンターがある。そこには、こざっぱりとしたスーツを着込んだ、壮年の男性が座っていた。
 カウンターの奥、彼の背後には、祐一のセンスではちょっと理解できない類いの油絵が、さり気無く飾られている。1メートル四方はあるだろう。巨大な絵だ。これがまた、目玉が飛び出るような値段のシロモノなんだろうな、と祐一は嘆息しながら思った。

「あの、相沢祐一と言うんですが。倉田佐祐理さんの部屋は、ええと……」
 こんな時、どう訪ねていいものやら祐一は悩んだ。いきなり彼女の部屋を教えろと言ったところで、果たして簡単に喋るものだろうか。不審者と思われはしないだろうか。どうも、そのスケールに威圧されていつもの調子が出ないのだ。
「相沢様ですね。お嬢様からうかがっております。少々、お待ち下さい」
 そういうと、カウンターの男性はインターフォンらしきものを取った。恐らく、佐祐理への内線だろう。
「ああ、川澄様でございますか」
 その名が出できたとき、祐一は不覚にも少し驚いてしまった。男のいう『川澄様』とは、川澄舞。もちろん、彼女のことであろう。舞と佐祐理が同じマンションで今年から同居生活をはじめたのは知っていたのだが、何となくこの高級感は、舞のイメージとはかけ離れたものがある。それ故の驚き、違和感と言っていい。
「相沢様がお見えになっているのですが、佐祐理お嬢様はご一緒ですか? ――は、それで今、どちらのお部屋に? はい。承知しました。では、そちらにご案内します」
 男はフォンをフックに戻すと、祐一に視線を戻して軽く頭を下げた。
「お待たせしました、相沢様。お嬢様方は、現在最上階の2号室にいらっしゃいます。あちらのエレベータをお使い下さい」
 そう言って、男は右手にある3機のエレベータを示した。祐一は彼に礼を言うと、そのエレベータの内の1つに乗り込み、最上階の5階を目指した。
「どちらのお部屋に、現在2号室にいらっしゃいます、とはどういうことだ?」
 祐一はエレベータ独特の浮遊感に襲われながら、首を捻った。まるで、幾つもの部屋を飛びまわっているような言い方である。そこが奇妙と言えば、奇妙だった。

 指示された2号室は、すぐに見つかった。恐らくどの階も同じなのだろうが、その内装はマンションというよりはホテルに近しい。廊下もエレベータも広くて落ち着いた高級感があるし、所々にインテリアなどが飾られていて、それが独特の雰囲気を演出している。廊下の片隅には、ベンチや自動販売機、灰皿を置いたスペースもあり、どう考えても個人が住家にする『住宅』といった感覚ではない。
 祐一は驚き半分、呆れ半分でそれらを見回しながら、2号室の呼び鈴を押した。すると、すぐにレスポンスが返る。
「はーい!」
 ぱたぱたと軽い足音と共に、明るく澄んだ女性の声が聞こえてきた。分厚いドア越しでも分かる、倉田佐祐理の声であった。
「祐一さん、お待ちしてましたー」
 オートロックのドアが開かれると、いつも変わらぬ佐祐理の笑顔がのぞく。祐一は何故かそれに、安堵を覚えた。
「すみません、佐祐理さん。突然、押しかけて」
「祐一さんなら何時でも歓迎ですよー。警備の方々にも、祐一さんはフリーパスということで話でありますから、自分の家だと思っていつでもいらして下さいね」
「祐一も、一緒に住む」
 佐祐理の後ろからヒョッコリと顔を出して、出迎えに現れた舞が言った。
「そうですよー。祐一さんも、ご卒業なさったら佐祐理たちと暮らしましょう」
 まるで遠足の相談でもするように、佐祐理は楽しげに言った。
「はは、オレは無理ですよ」祐一は苦笑した。「どうも、ここの部屋代は高すぎるようです」
「その心配なら大丈夫ですよ。 さ、こっちです祐一さん」
 祐一を中に招きつつ、にっこりと笑って佐祐理は言った。
「祐一さんになら、お部屋の1つくらいあげちゃいますから。空き部屋は一杯ありますし、佐祐理と舞以外に住んでる人もいません。だから、遠慮せずにいらしてくださいね」
「え?」
 あまりにサラッとした言葉だったので危うく聞き流しかけたが、祐一は漸くそのことに気が付いた。先程のカウンターの案内人の言葉も、それで頷ける。
「もしかして、このマンション丸ごと全部、佐祐理さんのものだったりする?」
「あははー。そうですよ。このマンションは、佐祐理が舞と暮らすために特別に建てたものなんですよ。大学からもそう遠くないので、とっても便利なんですよー」
「は、はは……」
 ――この人には負ける。祐一は、得体の知れない脱力感に襲われながら痛感していた。
 恐らく、彼女たちはこのマンションそのものを、我が家として贅沢に使っているのだろう。普通は家族単位が『住まい』として認識するマンションの1部屋は、舞や佐祐理にとっては1個の個室に過ぎない。つまり、『〜家』という表札がブラ下がるところを、彼女たちは『〜の部屋』として使っているわけだ。世界が違う。
 しかも、富豪の父親にお強請りして買ってもらったのではなく、自分の事業を成功させて築いた、その莫大な財を以ってこのマンションは建てられたのだ。自立という言葉を知らない、その辺のお嬢様とは格が違う。そういう意味では、祐一にとって佐祐理は素直に尊敬できるだけの才女であった。

 祐一が通されたのは、マンションの一室を丸ごと使った贅沢な応接室だった。中央に洒落たデザインのガラス製のテーブル。それを挟み込むように、柔らかそうな革のソファがある。そのソファの一席には見なれない女性が1人、上品に腰掛けていた。歳の頃は30代半ば。特に美人と言うわけではないが、清楚な雰囲気の感じのよい女性だ。
 その彼女は、祐一の姿を認めると、立ち上がって微笑みかけてきた。祐一も会釈を返す。それを待っていたように、佐祐理が口を開いた。
「祐一さん、ご紹介します。佐祐理のお店をお任せしている店長の富田悦子さんです。バイヤーとしても、宝石の鑑定士としても一流の方なんですよー」
「はじめまして、富田です」
「相沢です。どうぞよろしく」
 祐一は、富田と名乗った女性の差し出す右手を軽く握り返すと微笑んで見せた。
「それで、祐一さん」
 佐祐理は、舞と並んで応接セットに腰を落とすと、向かいを祐一に勧めながら言った。
「今日のご用というのは何でしょうか? 鑑定士を紹介して欲しいというお話しでしたが」
「ええ、ちょっと宝石の鑑定をお願いしたくて」
 言いつつ、手提げ袋から例の箱を取り出す。
「実は、ひょんなことからこれを手に入れたんですよ。それで、本物かどうか――」
 銀の金具を外し、蓋を開けると、3人の女性たちに見えやすいようにテーブルにゆっくりと置く。そこには、幻想的な輝きを放つ大粒のダイヤモンドがあった。確認するまでも無く、佐祐理と富田が息を呑むのが分かる。
「これを専門家に鑑定してもらいたいんです」
「シ、シリウスの瞳!」
「祐一さん、いったいどうしてこれを……」
「はむはむ」
 目を見開いて驚く富田。思わず祐一を振り仰ぐ佐祐理。そして、我関せずと茶菓子を貪る舞。反応は三者三様であった。
「詳しい話は省きます。とにかく、今、これがオレの手の中にあります」
 女性たちが慌て出したことで、祐一は逆に冷静になれた。3人の顔をそれぞれ見渡しながら、落ち着いた口調で言う。
「問題は、これが本物か否か。そして、もしそうであった場合、これをどうするかです」
「しかし……これは、3日前に盗まれてから行方が分かっていなかったものですよ?」
 富田が狼狽を隠せない口調で言う。無理もない。今、彼女が目の前にしているダイヤは、自分が責任者として預かっていた店から盗まれたものだ。この事件は決して他人事ではないのである。
「警察に届けるタイミングは、オレも色々と考えています。勿論、最終的に佐祐理さんのお店にこれを返すことには、何の異存も無いんですけど。まぁ、オレにも、これを手に入れる過程で生じた色々と複雑な事情がありまして」
 祐一としても、ここに来るまでの間で色々と説明を考えて来たつもりだったが、実際にその段階に至ると、なかなか口が上手く回らないものだ。

「とにかく、それもこれも、これが本物であることを前提としての話です。富田さん。取り合えず、鑑定してみていただけませんか?」
「え、ええ。分かりました」
 完全に納得したというわけではなさそうだったが、毅然とした祐一の言葉に富田は勢いで頷かされた。
「では、拝見します」
 そう言って祐一を一瞥すると、彼女は持参してきた道具を鞄から取り出し、慎重に箱からダイヤを取り上げた。
「やっぱり、この『シリウスの瞳』にもイミテーションってあるんですよね?」
 手馴れた様子で鑑定を進める富田に、祐一は問い掛ける。だが、その質問に答えたのは佐祐理だった。
「勿論ですよ。このクラスの宝石には、必ずイミテーションを造ります。この世界では常識ですね。もっとも、偽物といっても素人さんにはまず見分けがつかないほど精巧なものです。ダイヤモンドの場合は、これにもっとも近しい輝きを持つ人造宝石『キュービックジルコニア』なんかを使いますね」
「へぇ。でも、71カラットもあると、人造宝石でも相当値が張るんじゃないの?」
「そうですねぇ。『シリウスの瞳』ほどの大粒なダイヤとなると、確かにキュービックジルコニアと言えど、結構な値段にはなりますね」
 恐らく、並みのダイヤモンドが簡単に買えるくらいの額になるに違いない。祐一はそう思った。因みに、日本でエンゲージリングとして一般的に贈られるダイヤが、大体0.2〜0.5カラット程度のものだ。『シリウスの瞳』 はこの150倍以上の71カラット。国宝級とマスコミで騒がれる所以である。
「この照りにプロポーション」
 祐一と佐祐理が他愛もない会話を続けていると、やがて手を止めた富田が徐に言った。そして彼女はダイヤを丁重に箱に戻し、道具を仕舞い込むと顔を上げて宣言する。
「71カラット・ダイヤモンド。グレードにして、フローレスのDカラー。間違いなく、本物。当店から盗み出された、通称『シリウスの瞳』そのものです」
「やっぱ、本物でしたか」
 まあ、ここまできて偽物ということもないだろう。予想通りの鑑定結果に、祐一は大きく頷いた。

「それにしても、その『フローレスDカラー』って何なんです? グレードってことは、ダイヤの品質とか、そういうことですよね」
「――ええ、そうです」
 祐一の言葉に、富田は静かに頷いた。そして、複雑な視線をシリウスの瞳に向けて言う。
「ダイヤモンドは、一般的にアメリカのGIAという組織が定めた基準に従って評価されます。4C――即ち『CARAT(重量)』、『CUT(カット)』、『COLOR(色)』、『CLARITY(透明度)』がその評価基準です」
「へぇ、カラットって良く聞くけど、大きさじゃなくて重さのことだったんですね」
「その辺は、良く誤解される方がいらっしゃいます」富田は軽く苦笑する。
「フローレスというのは、透明度の中で最高の評価です。またDカラーとは、黄色が混じらない純粋無色のダイヤであることを示します。要するに、質を評価する上で最高ランクのダイヤであるという意味なんです」
「なるほどねぇ。1つ勉強になりましたよ」
 祐一は顎に手をやって、感心したように何度か頷いた。彼は、こういう日常生活には何の役にも立ちそうに無い知識を得るのが好きなのである。
「それは良いとして、祐一さん。これからどうするつもりなんですか?」
 佐祐理が不安を隠し切れない表情で訊いた。ダイヤが戻ることは勿論歓迎だが、祐一が厄介事に巻き込まれているらしいことは、明白である。言うまでも無く、彼女はその祐一の身を案じていた。
「うーむ。向こうの出方次第なんですけどねぇ」
 そんな佐祐理の胸を内を知ってか知らずか、腕を組んで祐一は唸る。
「このまま何の問題もなければ、警察に事情を話します。そうすれば、多分盗んだ連中も捕まるでしょう。連中、まだ盗品を捌いてませんから、恐らく証拠も調べれば出てくると思いますしね」
「祐一さん、ダイヤを盗んだ犯人をご存知なんですか?」
「いえ、ハッキリと知っているわけではありません。ただ、犯人に繋がりそうな情報は幾つか持ってます。警察の捜査にそれなりに役立つでしょうね。佐祐理さんたちにも危険が及ぶかもしれませんから、今は言えませんけど」
 北川の無事が確認でき次第、祐一はダイヤを持って警察に行くつもりだった。それから後は、自分の持っている情報を全て話し、犯人の逮捕に協力すれば良い。それでこの事件は終わるはずだ。祐一はそう計算していた。
「とにかく、悪いようにはしません。ここはオレを信じて、全てを任せてもらえませんか?」
 良いも悪いも、今や祐一はダイヤを見つけ出してくれた恩人である。佐祐理と富田は、その言葉に黙って頷くしかなかった。
「ありがとう。――それから、舞。お前にちょっと頼みたいことがあるんだ」



to be continued...
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