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2009.02.21 (土)

自作型デスクトップ改造支援ソフト
「Samurize」ver. 1.64
ファイル 2-1.jpg■フリーソフト
■動作環境: Win2000/XP/Vistaでは一部不具合
■公式サイト: samurize.com
■レジストリ: 使用する
■対象: 中心者~
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 「ハードディスク」や「CPU」といったパソコンのパーツは、稼動させていると熱を持つ。
 これは電化製品であるから当然のことである。
 問題は熱が上がりすぎると高価なパーツが破損・故障してしまうことだ。たとえばハードディスクの場合は、大体五〇度あたりから故障率が急激に上昇するというデータがある。
 故障すると大切なデータが全部消えてしまって、パーツも使用者の精神状態も共に真っ白になってしまう。CPUなどの基幹部の場合はパソコンそのものが起動しなくなってしまうため気を付けたい。
続き
 では、パーツが必要以上に熱を持たないようにするためにはどうするか。
 第一に、自分の使用しているパーツが具体的にどの程度の発熱をするものなのかを把握するべきだろう。
 それで許容範囲内の数値が出れば現状維持で。温度が高すぎるようなら、風通しの良い(玄人筋は「エアフローに優れた」といった表現を好むが)PCケースに買い替えたり、「ファン」と呼ばれる部品を冷やす専用の小型扇風機もどきを内部に設置したりする必要がある。
 もちろん、パーツのなかには熱が上がりにくい省エネ指向の製品もあるから、それに換装するという手も考えてみるのも手だ。

 私は個人的にエアコンをあまり――主に経済的な理由で――好まないため、夏場になると自室の温度が三〇度を大きく上回ることがある。
 しかも部屋が西向きなので、午後になると強烈な日差しが差し込んでくる。
 高度な処理を自動で行わせたまま外出したりすると、パソコンは地獄のなかに取り残されたような状態になるというわけだった。
 以前使っていたパソコンの場合、ハードディスクの温度は六〇度近くになることもあったようだ。非常に心臓に悪い。
 自然、パソコンの内部温度には気を使うようになり、これを計測してくれるソフトなどは色々導入してみた。

 前置きが長くなったが、今回紹介するSamurize――通称「侍」は、そうした温度表示をサポートしてくれる無料ソフトである。
 正確には、デスクトップに様々なものを表示するためのアプリケーションで、温度表示はSamurizeが持っている一部機能に過ぎない。
 その気になれば「デジタル時計」や「アナログ時計」、「各種カレンダー」、「パソコンの電気代」、「メールチェック」、「天気予報」、「RSS」、「ネットNEWS」、「音楽再生」、「TV番組表」などの表示も可能である。もちろん、画像や文章の貼り付けも可能。
 これ以外にも機能は盛りだくさんで、工夫と改造次第でほとんど何でもできる。
 外部ソフトとの連携機能もあるから、これを用いれば不可能なことの方が少ないとさえ言えるようになる、非常に自由度と懐の広いソフトだ。

 といっても、実は他人に紹介できるほど私自身使い込んでおらず、実質まだ半日しか弄っていない。
 まず使い方――自分流のカスタマイズ方法を二時間ほどかけて学び(ネット検索で調べることからはじめた)、仮のデザインとしてでっちあげたのが今回公開しているスクリーンショットだ。
 そもそもシンプル志向でいこうと思っているのであまりこだわるつもりはないのだが、ややゴチャゴチャしている感が拭えないため、少しシンプルにまとめたいところ。

 一応、インストールさえすればデザインのサンプル案が用意されているため、それで基本的な情報は取得できる。
 しかし、搭載された機能から自分好みのものを選び、また不必要なものを除く――いわゆる取捨選別は自分でしなればならない。
 どこにどんなデザインのメーターや計器を表示するかなどは、付属のデザイン用ソフトで各自設計する必要があるため、まったくの初心者には少し敷居が高く、解説サイトなどで基本的な使い方を学ぶ必要があるだろう。
 また海外のソフトなので、日本語で使いたければ日本語化をする必要がある。これについては、有志が公開してくれているパッチを導入すればワンタッチで作業を完了できるので、さほど難しくはないだろう。
 一から自分好みのデスクトップをデザインしたい、望むソフトがこの世にないため自作したい、という方に向くソフトである。
 ただし、充分に時間を確保してから導入に踏み切ったほうが良いかもしれない。半日しか使えないと、私が作ったようなものしかできない可能性が高いからだ。

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