「Portable Sleipnir」ver2.9ツールバーの一体化解除
■フリーソフト
■動作環境: Win98/98SE/Me/2000/XP/Vista/7
■公式サイト: フェンリル
■レジストリ: 基本的に使用しない
■対象: 中心者~
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国産WEBブラウザとして有名な「Sleipnir」が、先日2.9にヴァージョンアップされた。
私はこのブラウザのポータブル版を愛用しているのだが、仕様(特にインターフェイスまわり)が変わっており、少し面食らったところがある。
特に「アドレスバー」や「検索バー」といったツールバーが一体化しており、自分の好きな位置に移動させるというカスタマイズができなくなっている点が非常に気になったわけである。
ブラウザそのものの描写速度などは底上げされており、その意味では快適さを得られるヴァージョンアップだったのだが、ポータブル版で以前の使用感をとりもどすまでには苦労した。
今回はツールバーの一体化の解除などを中心に、ポータブル版をver2.85以前と同じように使うための方法をメモがわりに紹介する。
実はポータブル版でなければ、一体化の解除は比較的容易だ。
[ツール] → [デザインの変更] と進んで、デザインを「旧Sleipnirインタフェース」に変更すれば、ツールバーの一体化は簡単に解除される。
ポータブル版で面倒なのは、この「旧Sleipnirインタフェース」が同梱されていないこと。
同デザインは、無印(インストールして使う)Sleipnir 2.9正式版にしか含まれていない。
少なくとも現状ではそうだ。
そこでまず、「公式サイト」のダウンロードページから、無印の「Sleipnir 2.9正式版」を手に入れ来る必要がある。
今回はデザイン用のファイルを抜き出すだけなので、「アーカイブ版 (Windows 2000/XP/Vista/7 用)」をダウンロードするのが手っ取り早い。
無事「sleipnir290-unicode.zip」を入手できたら、適当な場所に解凍。
[unicode] → [styles] とフォルダを辿り、「sleipnir.ini」と「sleipnir.def」という2つのファイルを見つけ出そう。
これが、目的の「旧Sleipnirインタフェース」用デザインファイルだ。
(似た名前の「sleipnir166」系は必要ない)
無事に2つのファイルが見つかったら、ポータブル版の [styles] にコピー。
その後、ポータブル版「Sleipnir 2.9正式版」を起動し、[ツール] → [デザインの変更] から「旧Sleipnirインタフェース」を選択する。
すると再起動をうながす表示が出るか、本体が自動的にブラウザの再起動を開始するだろう。
結論からいえば、恐らくこの再起動は完了しない。
途中で「プラグインの読み込みに失敗しました。」というエラーが発生するからだ。
ここは慌てずに「OK」や「はい」を選択し、幾つか出てくるエラー表示を消していこう。
そのうち「プラグインを無効にした」といったアナウンスが出てくるが、気にする必要はない。
とにかく表示が出なくなるまで、「OK」と「はい」を押し続けよう。
この作業が終了したら、先ほどコピーした「sleipnir.ini」をクリックして開く。
文字列を一行消すだけなので、通常は関連付けられているアプリケーションに任せて良いが、最低ランクのテキストエディタなどでも充分に対応できる。
「sleipnir.ini」を開いたら、下から3分の1ほどの場所に
ToolBar4=RoboformAdaptor.fx
という文字列があるはずなので、内部検索などで見つけ出そう。
これを削除して、保存。もう一度、ポータブル版「Sleipnir 2.9正式版」を起動し直してほしい。
今度は起動できるはずだ。
そしてツールバーの一体化も解除されており、各バーを任意の場所に移動させられるようになっていると思われる。
プラグインの類は、アップグレードした場合、新たに入れなおした方が良さそうだ。
今回のsleipnirは、「IE8」ともっとも相性が良いようなので、不具合が出たら「IE6」や「IE7」からの更新を検討してみてほしい。