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■骨髄バンクとドナー登録


■骨髄移植とは

 血液難病(白血病は、この筆頭です)を抱えた人は、白血球の型(HLA型)が一致するドナー(骨髄提供者)からの骨髄液の提供があれば、命が救われる可能性があります。 <骨髄バンク> とは、患者の機能を果たさない不良な『骨髄』を、ドナーの健康な『骨髄』に置き換える治療法のことを言います。
 患者と提供者のHLA型が一致する確率は、兄弟姉妹で25%。非血縁者の場合では0.001%(10万人に1人)と言われています。日本で骨髄移植を必要とする患者は、毎年1500人以上。それに対し登録者は約13万5千人です。
 理論値としては、10万人の登録者がいれば約90%の患者さんに適合する筈ですが、現実には少々事情が異なっているようで、現在、1人のドナーも見つかっていない患者は全体の25%に及んでいます。この事実を踏まえた上で、『日本骨髄バンク』は登録者数30万を目標に掲げています。



■骨髄移植の現状・実状

 日本骨髄バンクの設立が、1991年12月。2001年3月現在のデータだと、骨髄移植を希望した患者の総計は10650人。これに対し、骨髄移植が実施された件数の総計は3264件。過去9年間で7000人もの患者が、移植を望みながらこれを受けることが出来なかったのです。
 2001年に限定すると、移植希望の患者は約1600人。これに対し、1月〜3月までの3ヶ月間で行われた移植は約180件。この2年の数値を見ると、大体月間平均50〜60件の移植が行われてきたようです。しかしこのペースだと、希望者の半分も移植を受けられない計算になります。
 これが日本の骨髄移植における実状なのです。



■白血病とは

 血液のガンです。白血病で年間6000名の方が亡くなられ、この数字は交通事故の年間死亡者数の半数に及びます。最近では研究が進み、医療技術が進歩してきたおかげで治る確率が高まってきていますが、それでも骨髄移植をしなければ助からないというケースは多いようです。



■ドナー登録のための条件

  1.年齢が18歳〜50歳であること
  2.体重が男性=45kg以上、女性=40kg以上あり、健康であること
  3.骨髄を提供する患者を特定しないこと
 ドナー登録は、10ccの採血(血を抜く)で完了します。採血自体は数分で済みますが、その前に行われる説明や手続きなどを含めると30分前後の作業です。



■骨髄移植の手順

 ドナー登録をして、何かの偶然で患者さんのHLAと一致。移植をお願いされた時、まず
 (1)入院⇒採取前日に入院して検査を受けます。(入院は3〜5日)
 (2)麻酔⇒当日の骨髄採取は麻酔下で行われます。
 (3)採取⇒手術室で提供者の腰から、全身麻酔下で注射器によって骨髄液を吸引します。
 (4)移植⇒採取された骨髄液は直ちに患者さんの待つ病院に運ばれて移植されます。

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