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Snowラディッシュ バケーション!! Overflow

 キーワードがちっちゃい子、妊娠というタブーに挑戦するオーバーフローお得意の分野。ゲームをプレイすればすぐにわかりますが、「全てのコトの起こりはSnowラディッシュから」というパッケージのコピーのとおり、まさにオーバーフローのゲーム設定の原点というか元凶という内容となっております。

  主人公の神楽は「もてはらしょう」4年生の女の子。お母さんと2人で雪国のドライブイン「スノーラディッシュ」を切り盛りしています。そこに2泊3日で泊まりに来たのは叔母(といっても大学生)の浅葱おねーさんとその友達の巴さん。そして9ヶ月前に町から突然去っていった神楽あこがれのかっこいいお兄さん止(とまる)。しかし止は実は性欲権化で女とあらばちびっ子でも何でも手当たり次第にコマす鬼畜外道野郎だった。それでも止のおヨメさんになりたい神楽は、止がスノーラディッシュの女性達をコマすのを妨害し、さらに止とのHを成功させようとするのですが・・・・

 ということで、主人公は女の子、しかも4年生。一応、模手原商科大学4年生という裏設定もあるのですが、どうかんがえてもその他の設定とバッティングするため、大学4年生という設定は冗談でしょう。・・・・というか、そんないい加減な設定で回避できるソフ倫の規制って(^^;

 ゲーム開始時に店の制服を3種類の中から選べるというPiaキャロを意識したシステムもありますが(そういえば、Snowラディッシュという名前もPiaキャロットを意識しているな)、実際は制服を着ているのがバイトの娘ひとりだけなので、ほとんど意味がありません。まぁ、お遊びですね。
 ゲーム期間は48時間、1回の移動に30分かかり、さらにまだちっちゃい神楽ちゃんは1日に6時間寝ないと駄目という制約もあり、限られた行動数のなかで他の女性に会ってお兄さんに対する恋愛感情に水を差し、お兄さんに会ってHを進めるというのがゲームの流れとなります。Hシーンを見るにはお兄さんに会うか、他のヒロインをお兄さんが喰っちゃうのを覗くという事になります。しかし、実は他のヒロインを喰っちゃうかどうかはあまりHappy Endの条件ではなかったりするため攻略ポイントが判るとゲーム性は一気に下がります。
 主人公が神楽であるため、他のヒロインのHappy Endは神楽のBad Endとなるわけで、神楽の願いも空しく他の女の子とHするお兄さんを呆然と眺める姿と、それでもけなげにお兄さんに尽くす姿が涙を誘います。特に本作は女性は主人公の神楽を含めてフルボイスであり、神楽の「お兄さん、どこにいるのかなぁ〜」という不安げな声や、他の女の子とHするお兄さんを止めようと必死に窓の外で叫ぶ声が神楽の健気さをうまく表現しており、いい味を出しています。

 しかし、優しい言葉をかけつつも鬼畜外道に女の子を喰いまくる止の姿(もちろん中田氏妊娠)は、ある意味一般的なゲームの主人公の姿であり、ヒロインの立場から見るとこう見えるんだなぁと思うところ。神楽のHappy Endは2つありますが、どちらも神楽の想いが報われる形でありますので、よかったね。Bad Endもバリエーション豊かで楽しいですが(^^)(02.5.24)

評価:71

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