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チロル 〜もがれた翼〜  ERROR

 財閥の御曹司で今まで金にものをいわせて自堕落な生活を送っていた主人公は、父親の怒りを買って系列のファミレスの店長をすることになる。しかし、担当したのがもともと優良店であったため別に働かなくとも売り上げは問題なしで、主人公もまったくやる気もなく副店長に嫌みを言われる毎日。そんなある日、副店長が横領していることを発見、脅して肉奴隷としたことから店を自分の野望の王国とすべくやる気を出すことに。

 個人的にファミレス、凌辱、ってのはツボなんですが、なによりも原画が武ノ内ユースケ氏ってのがポイント。氏の同人CG集のプリティメイトシリーズは可愛い女の子が大胆な構図でHで素敵。そしてほっぺの線!「/////」ってやつね。ぷにっとしたほっぺが魅力的な絵を描く漫画家のうおなてれぴん氏はほっぺの「張り」の表現に使っていたりしますが、一般的には白黒漫画でほっぺの赤みを表現する手段として「////」ってよく描きますね。カラーCGでほっぺの赤みとして「////」を使うってのも、より漫画的表現なのでしょうが、どちらにしても個人的に「////」は萌えるんですよ〜〜〜なぜか。

 で、武ノ内氏のCGというと、パッケージにあるような動きのあるペンの線が特徴的なセル塗り風ですが、ゲームでは原画をCGスタッフがCGに起こす際に氏の独特な線や塗りの持ち味が消えているのが残念。CGとしての質は悪くないのですが、どうせパッケージや限定テレカに武ノ内氏のCGを使うならゲーム中も武ノ内風のCGが良かったです。このあたり、宇宙帝王氏の画風を極力再現している(というか本人も塗っているし)megamiを見習って欲しいなぁ。

 まず主人公は副店長を堕としたあと、金に物をいわせて秘密裏に店内を改造し、地下の調教室や各所の隠しカメラをモニターする秘密の店長室、スカートを覗くためのマジックミラーの床などを作らせて自分の野望の王国とします。これで早速バイトの女の子達を凌辱して奴隷にできる〜〜〜っと思っていると、なぜか最初の一週間は凌辱の「りょ」の字も無し。たまに隠しカメラでパンツを見て悶々とするだけ。バイトの女の子達に対する態度も、怠け者ではあるが無害って感じ。このまま何も起こらないんじゃないかと思っていると1週間経ったところで、やっと副店長に指示を出す。そう、いままでの1週間は新しい奴隷を選定するための準備期間。早い話が1週間で一番多く出会った女の子が奴隷候補になるわけですが、その女の子も数日のうちに主人公の罠にはまり肉奴隷になることに。次の1週間も最初と同じく無難にバイトの女の子達と接するのですが、奴隷になった娘にだけは会うたびに凌辱を繰り返す。最初は抵抗していた女の子も凌辱されるうちにいい感じになってきて、あとはスパイの女の子を凌辱してエンディングというのが大体の流れ。凌辱されていい感じになるのは良いのですが、毎回あまり代わり映えのしない(というよりも使い回し)CGでHも力任せでバリエーションに乏しい。いい感じになると女の子も積極的に求めてきてエロエロになり、ローター入れて接客とか我慢できずにトイレでとか良いのですが、そこでお終い。そのあとはいくらHしても同じイベントが続くだけで・・・・。

 凌辱されるのも副店長と他店のスパイである紫音の2人は固定で、プレイヤーが選べるのはバイトの3人から1人だけ。うまくやれば3人とも堕とせるかも、と思ったが駄目でした。それに最初の金をつぎ込んだ店舗改造も結局なんだったのって感じ。どうせなら店員すべてを奴隷にして、全員ノーパン&ローターで接客とか、閉店後に乱交パーティとか、ファミレスを風俗店にしちゃうくらいのやりたい放題ができれば「ファミレス完全凌辱アドベンチャー」というジャンルに一致したのにねぇ。
 いまのままだと、主人公が思いだしたように女の子を凌辱する以外はファミレス恋愛ゲーと変わらないですから。しかもエンディングはHappyEndだし。
 ファミレスを舞台に金持ちの鬼畜な主人公がバイトの女の子を毒牙に欠けていくというと、ちぇりーそふとのアンバランスが思い出されますが、それに比べて残念ながら本作はHも鬼畜も負けているかも。本作の主人公は鬼畜といっても小悪党レベルで、良心の捨てられない甘ちゃん。実在の人物をモデルにしているようですが、ゲームにするならば現実を越えたものを作らないとねぇ。

 で、結論を言えば、武ノ内氏のCGでもっとエロエロな奴をってことで(01.10.6)

評価:61

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