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魔法少女アイ  colors

 街で頻発する猟奇殺人事件。他人事のようにそれを感じていた主人公の前に現れる謎の同級生「加賀野愛」。そして異形の物と戦う愛を目撃する。愛は異形の物「ゆらぎ」とそれを撃退するためだけに送り込まれた戦士だったのだ。その戦いに巻き込まれてゆく主人公の運命はいかに・・・

 新ブランドの処女作ってことであまり情報はありませんでしたが、敵が触手って事と夕焼けの空をバックに電柱の上にたたずむ愛のCGが格好良かったってことで購入。とりあえず触手ですが、太いのやら細いのやら茨状のやら液状のやら各種取りそろっており、触手好きには堪らないでしょう。CGも触手には特に力が入っており、その本数も質感も一級品。脇役、ヒロインに関わらず、登場する女性キャラ全員が触手に攻められますし、やられちゃいます。さらに触手のテクと能力が高いので、ヒロインと言えども触手に攻められて逝っちゃいます。特に愛に関しては触手と対峙する機会が当然のごとく多いので、何度もやられちゃいます。このあたり淫獣学園のミコと同じですね。クールな愛が触手の攻めに耐えつつも、段々とあえぎ始めてしまうところが、なかなかにそそられます。
 ということで、触手に関してはテキストもHで満足なのですが、HCGについては多少不満あり。前述のようにCGの技術そのものについては良いと思うのですが、1シーンについて触手の攻めにあわせてもう1,2枚増やしてくれるとうれしい。そしてちょっと触手に力を入れすぎて女の子が埋もれちゃって、よくわからなくちゃってる。やはり女の子あっての触手ですから、もっとエロい見せ方というのがあると思うのです。

 さて、ヒロインは愛と主人公の妹的存在である結亜の2人。愛は魔法少女という言葉からイメージするようなひらひらふりふりな女の子ではなく、クールな魔法戦士といったところ。さらに戦闘となると魔法戦士どころか、雄叫びをあげながら手にした撲殺ステッキで触手を叩きつぶすヨガのプリンセスのような人です。
 結亜は、ほとんど会話をひらがなでするような幼児傾向のあるパワフルなお子様キャラ。この2人に幼なじみの男の子や級友の女の子なども絡めてシナリオは進行するわけですが、彼らの日常会話部分のノリは結構よくできるているとおもいます。さらに立ちキャラCGが結亜たちの豊かな表情をうまく演出しています。ただ、イベントCGと立ちキャラCGでは絵柄が大分変わっており、立ちキャラCGは癖が強いので人を選ぶかもしれません。私は立ちキャラCGの癖のある絵の方が漫画的(特に結亜)で好きなんだけど・・・・・こういうのは世間では流行らないのか?

 ストーリーは二転三転して興味深いのですが、オチに繋がる伏線がわかりにくく、さらにクライマックスが唐突なため話がよく判らなくなっているのが残念。またメインヒロインである愛の生い立ちというか、感情を殺してひたすらゆらぎと戦い続ける異世界の魔法少女たちの設定というかバックボーンがちゃんと語られていないのが問題。そのため、話の盛り上がりというか、広がりが少なくちゃって、スケールの小さい話になっている気がします。魔法戦士の生き方に疑問を感じ始める愛、そんな愛に代わってやってくる冷酷な魔法戦士・・・というような話を期待していたんですけどね・・・・。まぁ、ありがちといえば、ありがちですけどね。(01.7.25)

評価:70

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