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妖幻天女  ScooP

 成人した魔界のプリンス「ラゼル」は無理矢理に占いで結婚相手を決められることに。しかし占いで選ばれたのは天界の天使。あわてる父の魔王だが、ひねくれ者でもともと父と仲が悪いラゼルは嫌がらせに天使と結婚することを宣言。そして幼なじみのロゼッタの道案内で天界に向かうことに・・・

 とまぁ、天界に向かう途中で6つの関門を突破しないといけないわけで、その関門ってのがタイルめくりゲーム、いわゆるクイックスっていうアクションパズルゲームになります。知らない人に説明すると、引き詰められたタイルの上を敵をよけながら歩いて線で囲むと囲まれたタイルがめくられ、全部めくるとクリアというもの。このゲームではタイルをめくることにより衝撃波を発生させ敵を撃破したり、アイテムを手に入れたりという要素が追加されています。ということで、ゲーム的には確立されたものですし、ゲームバランスも繰り返しプレイに耐えられる適度なものだと思います。私はいまいちアクションゲームってのが苦手なのですが、繰り返しプレイすればコツもつかめてなんとか先に進めることが出来ます・・・といってもまだ最後まで行けていないのですがね。一度クリアしたステージならどこからでも始めることが出来るのでやる気を損ねず、ついつい何度もプレイしたくなるんですよねぇ〜。
 ただし、何度もプレイするタイプのゲームにしてはテキストスキップに関して操作が面倒なのが欠点。Ctrlキー押しっぱなしでテキストスキップ出来るくらいのことはして欲しかったです。
それと、ゲーム画面での各キャラが小さく見づらいのも難点。当たり判定もちょっと厳しいような・・・・。

 さて、各ステージは4面からなっているのですが、各面をクリアする毎にイベントが進行するという形になっています。各ステージには合計3つのHイベントがあり、さらに条件によってはロゼッタのサービスも受けられます。
 対する相手は□リ系かお姉さまの2タイプに分けられ、それぞれに濃厚で激しいHが楽しめます。経験豊富でテクニシャンなお姉さまとの怪獣大決戦のような激しいのもいいですが、可憐な花を手折るように何も知らぬおぼこな娘を攻めるのも素晴らしい。鬼畜っぽいプレイでも、最後は主人公のテクにめろめろで後腐れ無く終わるというのも良いです。実用性充分といったところでしょう。

 これらだけでも充分にいけてるのですが、それ以上に特徴的なのがグラフィックです。これまでのゲームには無かったであろう、アールヌーヴォー的なグラフィック。例えて言うならミュシャ風といった感じか。村尾稔氏が原画を担当、さらにそれを独特な彩色と独特なテクスチャーを施したCGは、繊細かつ華麗でエロティシズムに溢れております。
 こんな風に書くと「なんか小難しい感じで萌えない」って感じるかもしれませんが、そんなことないです、個人的には滅茶苦茶萌えます。アニメ塗りやハイエンドっぽいCGに慣れた目には、このグラフィックは新しくて懐かしい不思議な感覚を得られることでしょう。
 はっきりいって、文章で説明してもわからんね。実際に見てみないと。少なくとも「ミュシャ」と聞いてピンと来る人は是非買いましょう。ゲームもHも十分に楽しめるものですから。

 そうそう、おまけでOPアニメ的なものが入っているのですが、これがまた独特な感じで面白いです。ただし未完成っぽいのでOPとして正式採用されなかったのかな? ちょっと残念です。(01.2.20)

評価:82

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