ぱちもそ 創美研究所門司もじ太は宗元みるかの下僕としてこき使われる毎日。文句を言おうにもみるかの前では何も言えないモジモジ君になってしまう。そんなある日、突然机の引き出しから大きな犬型ロボットが現れる。パチ公と名乗るそのロボットは、童貞のまま枯れてしまうもじ太の人生を変えるべく、天才となった未来の自分が送り込んできたという。もじ太はパチ公の未来の道具を使い女の子を自由に操って童貞とおさらばしようとするが・・・・ ということで、「あんな娘といいな、出来たらいいな」のパチもんです。これの数ヶ月前にも、LIBIDOから同ネタのパチもんが出てましたな。そういえば、ハンドメイド・メイもアレのパロと言えなくもないし・・・流行なんでしょうか。 で、本筋の展開はネタバレになるので書きませんが、前述の様にいじめられっこがパチ公に泣きついて助けてもらう話ではありません。はっきりいって主人公はいじめられっこではありません。というか、この手のゲームではかなりの好人物といえるかも。他人のために泣ける、他人のために自分を犠牲に出来る、自分の力で他人を助けようとする強い人間です。妙に女の子に優しい主人公ってのはこの手のゲームでは確かに多いのですが、本作の場合はこの自己犠牲的優しさが首尾一貫しており、シナリオの基本設定に組み込まれているところが素晴らしいです。そのため、途中の展開はどちらかというと鬼畜っぽいHが続くのですが、そのあとも主人公の性格設定が破綻することなく後腐れ無いというか、嫌みのない結末となります。鬼畜な結末を期待する人には物足りないかもしれませんが、純愛系の人には納得のいく結末ではないかと。 主人公の性格以外ですが、その他の人物、アイテムなどの設定もしっかりとしています。未来のロボットってことでタイムパラドックスやロボット三原則というものが問題となってくるのですが、本作ではその部分をご都合主義で片づけずに、うまく処理してそれをシナリオに生かしています。またそれぞれのエンディングもしっかりと他のエンディングとリンクしており、伏線の張り方としてはかなり練り込んであるのではないでしょうか。 CGについては前述のようにシナリオの展開上、ハードなHシーンが多くH度は高めで満足。個人的には口技系CGの構図が好きです。汁気も多いし。ただし、シナリオ自体が良かったので、それをさらに盛り上げる意味でH系以外のイベントCGがもう少し欲しかったかな。やはりビジュアルなゲームですからポイントとなるイベントではCGをつけるのが筋だと思います。 なお、HPにバージョンアップ差分が出てます。 (01.2.4) 評価:79 |