Pure Mail OVERFLOW子供の頃のトラウマで現実での人間関係に絶望しネットの世界に生きる主人公が、ネット初心者のEVEと知り合いチャットを続けるうちに、EVEがクラスメートの女の子であることがわかり・・・・・というADVです。 前作らーじPONPONも好評でデモのクオリティも高く、発売後の評価もまずまずといった感じだったのですが、私としては普通の恋愛ゲーはイマイチ惹かれるものでなかったので手を着けないでいました。しかし実は鬼畜ゲーだったということがわかり発売後2週間くらいたってから購入。他に積んであるゲームが文字通り山ほどあるのにね。 まずシステムについては至れり尽くせりで、テキストの自動送りやテキストスキップ、メッセージ履歴、キャラ毎のボイスのオンオフ、アンダーヘアの有無などなど何でここまでというほどに細かく設定できます。まぁ、そこまで必要なのか?ってのものありますが。 さて、このゲームは一見普通そうに見えてかなり妙です、っていうかやばいです。純愛ゲーの様に見えて実は鬼畜、主人公達は中○生。最高ですね。中○生で純愛&鬼畜というとMelodyのコレクターがあるんですが、それとは違って本作は明らかに確信犯というか、悪意があるところが楽しいですね。 で、シナリオなんですが、ゲーム期間は休み直前の40日で毎日学園へ行って帰宅して仮眠してテレホタイムからチャットするというルーチン的生活で進行します。そのため特に前半は代わり映えのしない地味な展開で飽きます。後半になると碧との関係がぐちゃぐちゃになったり、他の娘と仲良くなったりで面白くなってくるものの、前半でのフラグ立てが十分でないと、ある程度シナリオが進んだところで止まってしまいます。で、このフラグ立てがやたら難しい。少なくともゲーム期間が半分の20日くらいならば苦にはならなかったのでしょうが、私は繰り返しプレイして地道に攻略していくのをこういうゲームの楽しみとは思っていないので、すぐに攻略情報に頼っちゃいました。 シナリオ後半は、無事にフラグが立っていれば、各女の子のシナリオが本格的に始まります。特に鬼畜系では傷心の主人公が小○生に心のよりどころを求めたり、ヒロインに邪な感情を抱いたりなかなか楽しい展開になります。そこに至る登場人物達の心の動きも、ちょっと唐突ながらきちんと描かれており好感が持てます。しかしシチュエーション的に楽しいことが起きているのですが、CGのバリエーションが少なく、面白味がない。状況が違うのに同じCGの使い回しなので達成感がないんですよ。あとヒロインが他の男としちゃうような状況なのに、説明だけでCGがでなかったりして残念。一応、盗撮男にお口でするシーンはありますが、もっとやってほしかったなぁ。まぁ、ヒロインが他の男にとられるようなのは嫌いな人が多いようなので仕方ないかもしれませんが、私はそういうのが大好きなんですよねぇ・・・・妊娠しちゃった時もCG欲しかったなぁ・・・・前作がそういうゲームだったんだし、本当に残念です。シナリオ自体も鬼畜な展開になっても、あまり鬼畜っぽくないように綺麗にまとめようとしていう風でもあり、その辺をきっちり濃く描いていれば85点くらいになったのにぃ〜〜。 全体的なところでは今時のネット環境という物を色々と出してきているのですが、イマイチそれがシナリオにとけ込んでいないのが残念。碧以外はネットやメールというものを無理矢理シナリオに入れ込んでいる気がします。碧以外のヒロインもネットと現実の二重構造になっていれば、また面白かったと思います。最近発売されたBlessってのもやはりチャットをテーマにしているのですが、特にネット上で互いに誰だか判らない状況で幼なじみの女の子を捜すという部分は本作よりも面白そうだったり。 ところで、このゲームの主人公が使っているOS、CLAVISのOS7.7だそうですが、会社名、メニューバーの存在とSpecialというメニュー、ドライブアイコンが右上にあることなどから、MacOSを意識した物のようです。ゲーム中でもマイクロソフトのOSをけなすシーンがあるようですが、それならMacOS版を作ってくれよ〜〜〜、難易度下げて鬼畜度上げてさぁ〜〜(^^) (00.9.16) こないだふとローティーンのやりたい盛りの頃に女の子とHしてたら自分の人生変わっていただろうなぁ、っと思ったり。当時からしていた人の話を聞くとたいそう気持ちよく、学校のトイレとか階段の裏とかでやりまくっていた(言葉は悪いが)そうです。やっぱりハイティーン以降とは違って歯止めが利かないと言うか、一歩間違えると暴走しちゃいそうなところもあったんでしょうねぇ。 で、ピュアメールも○学生の主人公の危うさというか、ちょっとしたボタンの掛け違いでH無しのプラトニックな恋愛からどろどろとした肉体関係まで動いてしまうのが表現されているのかなぁ、と改めて考えたわけです。 評価:77 |