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Bible Black  アクティブ

 学園に流れる噂。12年前のワルプルギスの夜に学園の地下室で悪魔の儀式が行われ全員が死んだ。オカルト否定派の主人公は興味本位でその地下室に入り、そこで一冊の魔導書を見つける。そしてその魔導書を手にしたときから彼の運命は狂い始める。

 ということで、前作「HeartWark」から2年半、聖少女氏原画のハードストーリーなAVGが登場しました。HeartWarkでは平凡な高校生が偶然拳銃を手にしたことから運命が狂い始めるというものでしたが、今回は魔導書で運命が狂うということで似ています。でもHeartWorkでは主人公の行動により殺し屋に狙われたり、殺し屋になったり、学園ソドムになったり、強盗したりと、かなり違ったパターンの話の展開となりましたが、今回はあくまでも1つの物語を違った側について進めるというものになっています。つまり魔導書の力を悪用する側と、怖じ気づいて暴走を止める側ですね。どちらにしてもHシーンは豊富ですが。
 シナリオ的にはマルチエンディングで12個のエンディングがあります。選択肢は結構あるものの、基本的には5カ所程度の特定の選択肢のみがシナリオ分岐に影響していて、のこりはテキストおよびCGの違いになります。しかし少ない選択肢での分岐でもシナリオの展開は結構変わっていき、特に真相を知るまでは複数回のプレイもそれほど苦になりません。エンディングの確認が出来るのも精神的に良いです。

 ところで、オカルトというとネクロノミコンなどのクトゥルー神話系のネタが出てくることが多いのですが、本作については正統派の西洋オカルトの知識がふんだんに使われています。登場する書名やオカルト団体およびその解説、詠唱されるラテン語などの呪文などは、その内容が正しいのかどうかは私には判りませんが、素人目に説得力があります。特に本作がフルボイスであることもあり、数分間に渡り略することなく延々と詠唱される呪文は、眠たいと言えばそうですが、その手抜きの無さは妙なうさんくささとリアリティをシナリオに与えています。また変に悪魔などのクリチャーが姿を現すようなこともなく、純然と力のみが発揮されるのも良いですね。

 CGについては前述の通り聖少女氏の原画なので、重量感のある巨乳のオンパレードになります。メインヒロインはシナリオでは貧乳という設定なのですが、他のゲームならば十分巨乳キャラとしてやっていけます。あとは、同じ構図のCGで複数の連続したシーン(挿入、体液などの有無など)を構成しているため、なんとなくポーズが堅く感じれるのも気になりました。でもまぁ、これらは聖少女氏の特徴とも言えるのでそれはそうと割り切りましょう。
 あとおまけでHシーンのリプレイも出来ますが、全てのHシーンがあるわけではないのが残念。

 ところで私のお気に入りは生徒会長にして学園のアイドルである白木里香。清楚でかわいい顔ですが脱ぐとすごいんです、かなり。いわゆるやられキャラになりますが、主人公一筋で乱交の際もちゃんと避妊するし、どのエンディングでも妊娠して幸せそうな姿が微笑ましくって〜〜〜。腹ぼてHはちょっと〜って感じですが、こいつなら許せるかなぁ〜って。たぶん、彼女はHappyEndでもBadEndでも一番幸せなんじゃないだろうか(^^)

 ちなみに今回も銃が登場します、ちょろっとだけだけど。でもその銃がデトニクスってのが渋いぞ! 新日本模型あたりでブローバックガスガンを早く出して欲しいぞ! (00.9.5)

評価:80

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