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放蕩仙女 〜甘い汁の誘惑〜 megami

 異常に強い性欲を抱えた主人公は、生まれて初めて女の子とおつきあいを始めることが出来たものの、その女の子「奈々」は1か月たっても手さえ握らせてくれず、悶々とひとりHに励む毎日。そんな主人公の性欲パワーに引き寄せられて突然現れたのがH大好きな自称仙女のエンファ。彼女のくれた丸薬の力で主人公はH成就を狙うが・・・・。

 ということで、発売前のゲーム雑誌の紹介には、主人公がこの丸薬を使っていろんな女の子とHしまくるって感じで書いてありましたが、実際にHできるのは小柄な眼鏡っ娘の奈々および、巨乳眼鏡っ娘お姉さんの操、そして外観も性格もお子さまなエンファと+αのみ。基本的に主人公は奈々一筋(でも操に浮気したり)なのです。ただしHに関しては丸薬の効果で液量増大、プレイの内容もどんどんエスカレートで充実しています。特に見所は異常な量の精液で、多液が大好きな人にはお勧め。ただ個人的には練乳かけみたいでやりすぎな気がしないでもないです。まぁ、そういう設定なので仕方ないのですが(^^;
 またCG鑑賞やHシーン再生もうれしい装備。CG鑑賞モードに関してはサムネイル表示になっており、前作のスライドショー形式から変わったのが良いところ。

 ゲーム的には通常の選択肢分岐のADVですが、ただのHメインのお馬鹿な恋愛ものと思わせつつ、結構複雑な分岐で意外な物語の展開を見せてくれます。はっきりいって後半は重大な事件が起こり、全然お馬鹿ではありません。テーマ的には「愛のあるH」かな?
 具体的な話はネタバレになるので書けませんが、至極まっとうなアドベンチャーゲームのシナリオでありヒロインエンド8のバッドエンド11ってのは結構なボリュームだといえるでしょう。前半と後半でころっとシナリオが変わり、単なる抜きゲーで終わらないところがこのメーカーの特色ともいえます。

 さて、もう一つのこのメーカーの特色といえば、なんといっても原画を担当する同人CG作家として活躍中の宇宙帝王氏でしょう。最初はキャラデザのみだったようですが、最近では原画のみならず企画にも参加しており、宇宙帝王氏の同人作品の独特のCGの塗りのタッチはもちろん、シナリオ的の雰囲気もうまく再現されているように思えます。しかしHCGは枚数は多いものの、背景違い液違いの使い回しが多いのがちょっと残念。

 とにかくHは充実、シナリオは意外性もありマルチシナリオ、マルチエンディングでコンプしようとすれば難易度も結構高めなのでじっくり遊べると思います。ただもう少しセーブ数は増やしてもよかったと思うなぁ。 (00.6.1)

評価:75

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