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Fifth  RUNE

 古文書の天使に心惹かれた少年が大人になり、実際に天魔を育てるお子さま育成ゲーム。ゲームの背景や雰囲気、シナリオなどは絵本に出てくるような中世ヨーロッパ風ファンタジーの世界観であり、グラフィックもそれ相応のもので綺麗です。全体的な雰囲気は早い話がプリンセスメーカーなんですが、大きく違うのはプリメが成人するまでを扱うのに対して、Fifthでは「見た目」9歳が10歳くらいになるまでであることと、「娘」とHしちゃうことでしょう。ぶっちゃけた話、これがこのゲームの最大の「ウリ」な訳ですが(^^;

 さて、前述のように育てる「娘」は実の娘でもなく、人間でもありません。天使と悪魔に分化する前の「天魔」と呼ばれる存在です。したがって外観だどんなに幼く見えても気にしてはいけません。ゲームの序盤で「急激に」成長するのですが、外観の変化は「一般人」にとっては大した違いは見えません。余談ですが個人的には成長したときの方がストライクゾーンに近いです(^^;

 で、Hできちゃうわけですが、インモラルな話ではなく、彼女の成長に必要な行為として必然的に行われます。決して邪な気持ちがあるわけではありません。また何かと彼の手助けをしてくれる道具屋(年齢不詳の巨乳犬耳童顔)などともHシーンがありますが、こっちも基本的に邪な気持ちはありません。シナリオおよび個々のシナリオは娘との「素直な愛情」にあふれたものであり「お父様」と呼ばれてへらへらしてしまう人にはたまりません。さらに原画は「ひいらぎ荘」などで原画の一部を担当している野々原幹氏であり、思わずスタッフも児童ポルノ禁止法を気にしてしまうほどの幼い絵柄です。ただしバランスをとるためか娘以外の女の子は胸が大きめです・・童顔ですが(^^)

 ちなみに育成期間は25日間と非常に短く、一日に出来るのは朝の「修行」と午後に道具屋へ行くか家にいるかの選択のみです。午後の行動によっては選択肢が発生し、この選択肢によりフラグが生じイベントが発生、娘の将来(天使or悪魔)が決定されます。ということで、かなりさくさくとゲームは進行し1プレイは45分ほどで終わります。それはそれでいいのですが、問題は朝の「修行」です。この修行は地水火風の4つの元素について儀式を行い成功するとそれぞれのパラメータが上昇するというものなのですが、これは実際には娘とのHシーンにのみ影響してその将来には影響しません。そのわりには修行の成否はほとんどランダムであり、さらに着実に成功しないと娘の体力を維持できないと言う問題があります。そのためセーブ&ロードを繰り返すようになるのが辛いです。

 ということで、絵とシナリオは「一部の人」に対して萌え度が高く良い出来なのですが、肝心のゲーム部分が弱く足を引っ張っているという残念な結果になっています。いっそのこと修行によるパラメータ操作をなくして選択肢によるフラグだけで進行するようにしてしまった方が娘との生活に集中できて良かったかもしれません。また、イベントを全て見ようとするとそれなりに回数をプレイしないとダメなのですが、それでもあっさりとした印象を受けます。もう少しイベントを増やして一回のゲーム期間を長くすれば娘への愛情ももっと高まり盛り上がったと思います。 (99.11.5)

評価:69(ゲーム本体のできが良ければ80点なのに)

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