まにあなおんな フォスター大学浪人の主人公「赤城成美」の趣味は覗き、盗聴、盗撮、ストーキングとマニアなもの。彼女の周りにいるのもマニアな人たちばかり。そんな彼女が活躍するのが本作。 ゲームとしてはマップ移動型ADVということなのですが、ゲーム開始直後にどのコースを通るかで3つのシナリオに別れるだけで、その後は選択肢がない1本道ADVです。正確には1カ所選択肢があるのですが、これもCGが1枚見れるかどうかという程度。またゲーム途中で自由にマップを移動し盗聴が出来る場面があるのですが、このときに場所によってはおまけCGが見れることがありますが、本筋には影響しません。そんなわけでADVというよりデジコミに近いんですが、このゲーム性のなさはフォスターの作品全体に言えることなので、期待するだけ無駄というところでしょうか。 で、マップ移動が面倒な(^^;デジコミということでお話自体はどうかというと、ライトなコメディで楽しめました。主人公の成美はとにかく明るくあっけらかんとした性格で楽天家、どんな状況も自慢のマニアグッズで切り抜けます。私は無線関係の知識はないのですが、シナリオの随所に無線用語や実在のものと思われる製品名、隠語が登場します。そういえば昔「7人のおたく」っていう映画に無線マニアの女の子が登場しましたが、その子はえらく地味でした。実際に無線マニアの女の子がどんな感じなのかは判りませんが、まぁ成美みたいな人はそうそういないでしょうね、本作に登場するマニアはみんな明るい楽天家ですから。 CGは綺麗だし、Hもライトながら随所に存在し、シナリオもライトで笑え、さらに男女フルボイス。しかしゲーム性が無いのは辛いですね。それに全体のボリュームも全体で5時間程度。CGの枚数も決して多い方ではない。これで定価8800円というのはやはり高いとしか言いようがありません。フォスターの作品全体に言えますが、定価で買うのはもちろんのこと、5000円以上で買うのはちょっと割が合わない気がします。クオリティは決して低くは無いので、あとはボリュームに見合った価格設定をしてもらいたいと思います。 (99.9.19) 評価:62(中古なら?) |