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ねこそぎぱらダイス  ミンク

 ワンフェスの版権申請やらなんやらで忙しい中なんとかプレイしました・・・ってそこまでして何故ゲームしてる?! いやいやこれがまたなかなか止まらないんですわな。ついついサイコロ振っちゃうんだよねぇ〜。ということでスゴロク恋愛ゲーム「ねこぱら」ですが、前述のとおり忙しかったのでまだコンプできていません(^^; それでもなんとか4人ほどクリアできましたので、ちょっと感想を・・・

 本作品は生徒不足から女子校に併合された男子校のヒトデ頭の生徒「橘 晃二」の最後の高校生活を描くスゴロク恋愛シミュレーションゲームです。実際はスゴロクといってもかなり特殊なルールであり、単純にダイスの目に従ってマスを進むだけというものではありません。アイテムの使い方など、かなり戦略性を求められるため、最初はなにがなんやらわからなかったりしました。ちゃんとマニュアルは読みましょうね(^^;

 で、結論から言うと「かなり良い」です、マジで。ゲームシステムがかなり遊べるモノであることもありますが、シナリオやキャラがなかなかぶっ飛んでいて楽しいです。一見コンシューマに移植できそうな雰囲気ですが、絶対移植できません、このシナリオでは・・・・基本的にラブコメなんですがね、話の展開とかエンディングとかがなかなかヤバイっす(^^;(これはプレイしてのお楽しみ) まぁ一部、コンシューマで全然OKってキャラもいますけどね。(結局、その後コンシューマに移植されましたが、シナリオがどうなったかは不明)
 このキャラに関しては「あれだけ苦労してこれはないんじゃない(;_;)」ってはじめは思いましたけど、ほかの何でもあり。まさに「ねこそぎ」なシチュエーションを考えるとこれも「なんでもあり」の一つなのかな?と妙に納得してしまいました。それでもせめて主人公の妄想シーンでも入れて欲しかったりする(^^;

 キャラ絵についてはかなり癖のあるんで、ある程度人を選ぶかもしれませんが、私的には全然OK、っていうかこういうのも好みです。ちょっと違うけど竹本泉的要素もあるかな? 絵的には本庄さんとか五百蔵さんとかが好みなんでフィギュアとか作ってみたいです。そのときは前髪は透明キャストかな?
 あと注目すべきは服装ですね。ゲーム期間が1年間と長いので登場人物も冬服・夏服と着替えるわけですが、そのときの状況によって服装がかわります。それも同じ制服でも学校の外ではコートを着ているなど細かく対応しています。真冬の屋外でも外套なしで(しかも休日も)平然としているようなゲームが多い中、この服装に対する細やかな配慮はすばらしいと思います。そいういえばミンクは「美しき獲物たちの学園」の時もやたら服装にこだわっていたなぁ。今後もこだわって欲しいですね。
 また服装のデザインも各キャラの個性を十分に表しており、そのデザインもなかなか優れたモノがあります。特に制服は鶯色のボレロにグレーのワンピースという、おとなしめで現実にありそうだけど無いオリジナリティあふれたモノで気に入っています。また冬のコートがダッフルなのも今風で良いですね。

 ほかにはカーソルで服を脱がせる「脱ぎ脱ぎモード」の芸の細かいアニメとか、ノリのいいエンディング曲(仕事中に口ずさんでます(^^))とか見所はいろいろとあり、不満な点というのはあまりないんですが、強いてあげるならばゲームバランス調整がタイトってことでしょうか? マスによってはダイスの目がかなり不自然な確率で出てくることを見ると、どうもかなり調整が入っているように思えます。いくらなんでも偶数ばっかりが出るってのは変でしょう?
 またキャラによってはイベントの発生条件が厳しいものもあったりして、こまめなセーブ&ロードは欠かせないのですが、セーブ&ロードが凝りすぎて使いにくかったりするのも問題か?
 それから同時攻略が前提なようで、オンリープレイでいくとイベントの数が少なく、ただサイコロを振って進むだけの展開になってしまいます。同時攻略するにしてもゲーム期間が長いため、ちょっと間延びした感じがあります。もう少し密度感が欲しかったかなあ。決して「薄い」ゲームではないんですが、CGの枚数も最近の作品にしては少ないですしね。(ドット絵で辛いのは分かるんですけど(^^;)
 何にしても最大の問題点は1ゲームが長いってことか? 全キャラ攻略にはかなりゲームをやり込む必要があるため、さらに時間がかかります。時間のない社会人には手軽に出来ないゲームは辛いんですよ〜。1度始めるとなかなか止まらないんですがね(^^;

 

 そうそう、豪華版パッケージですが、重さを量ったら1.9kgもありました(^^;
それでその中身ですが、

 ゲームCD
 音楽CD(イメージソング、エンディングテーマ、それらのカラオケ)
 ハードカバーの原画集
 ソフトカバーのCDキャリングケース
 マウスパッド(今回は普通の厚さ(^^;)
 陶器製のフォトスタンド(重さの元凶)

となっています。おまけの分だけ値段が高くなっていることを考えると、フォトスタンドとかCDケースとかいらないんじゃない?と思っちゃいますけど、こういう意味のない豪華さってのもいいかなぁ〜って。(99.5.12)

評価:85

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