SEVEN Types天から舞い降りた女神と成り行きで暮らすことになった主人公が、彼女の失った力を探し出し悪しき神の復活を防ごうとする。彼女の力は主人公を含めた彼の知人たちの心の中に。その力を取り戻すためには彼らの心を開かなくてはならないのだが・・・・。そんな彼らの前に立ちはだかる謎の仮面の集団。はたして1999年7月の邪神復活は防げるのか!とまぁ、全体の話の流れはドラクエとかFFのようなRPGによくある展開です。とくにラスト付近のラスボス戦とか。でもキャラクターがとてもいいんですよぉ〜本当に。 とりあえずこの話は後にしておいて、先にシステムの話。雑誌などではすごろく形式のAVGっていう紹介でしたが、実はさらに途中のマスやイベントで生じる戦闘の解決がカードバトルなのです。マニュアル見てから気がついた(^^; で、まぁゲーム部分はなかなか楽しめたのですが、シナリオの方はというと・・・・・かなりいいです(^^) 3組の男女の恋愛が描かれる訳ですが、どれも不器用だけど純真でひたむき、春の日差しのように暖かいシナリオは今の季節にぴったりかも(4/17現在) あと前述しましたが、キャラクターがいいです。主人公を初めとしてみんな傷つきやすく繊細だけど芯は強くて優しくて、気持ちのいい人たちです。最終的に主人公と結ばれるのは女神のアーチェと幼なじみの桜子のどちらか(だと思う。最初のエンディングはアーチェだった)。どちらもわがままだけどひたむきで根はとても優しい女の子、主人公とのやりとりも微笑ましいものがあります。特にアーチェはいいですよ〜。最初はとっつきにくいけど、後半シナリオが進んでくると皆になじんで笑顔を見せてくれます。イメージとしては「星界の紋章」のラフィールかな?彼女をもっと幼くしたらこんな感じになると思う。なんとなく顔立ちも似てるしね。 それからシナリオの設定も日本の神話をモチーフにしたもので和風のイメージの音楽と併せていい雰囲気を出しています。あっ、音楽といえば、エンディングテーマがラップを交えたポップスなのが違和感有るかな?曲自体はいいんだけど、できれば最後まで和風にしてくれればいいのに。 不満なところというと、マウスのクリックの感度が妙に悪いこと。カードバトルのときの攻撃選択ではクリックしてもなかなか反応してくれません。全体的にレスポンスが悪いかも。 ということで、すごろく形式のためサクサククリアってわけには行きませんが、魅力的な登場人物とそのやりとり、純真な恋愛物語はプレイしていて気持ちが良かったです。シナリオがほぼ一本道だけどカードバトルなどでゲーム性があるお得な作品だと思います。お勧め!! (99.4.17) その後、桜子ルートもクリアしてCGをコンプ。さらにカードもコンプって事で無事ゲームCDは音楽CDに早変わり。本当に音楽はよい出来よ(^^) しかし桜子ルートはアーチェルートにくらべて不満有り。後半に話の主題が二転三転してしまい、いまいち話の流れに乗れませんでした。でも最後はアーチェの話で綺麗に締めてくれまして、おぉ〜さすが女神さまって感じです(^^) あと不満といえば、1回目では適度な難易度だったカードバトルも強いカードが揃った2回目では簡単になりすぎ、カードバトルが単なる作業になってしまっていることかな? それから、前回、音楽が和風と書きましたが、和風アレンジの曲の他にもピアノ曲やギター曲なども多く使われています。特にオーケストラばりばりのOP曲の「SEVEN」などは昔のハリウッド大作映画のテーマ曲みたいでかっこいいです。全体的に映画音楽っぽいのが多いですね。 ってことで、桜子ルートがいまいちだったってこととカードバトルの不満を差し引いて評価はちょっとダウン。それでもお勧めってことには違い有りませんけどね(^^) (99.4.29) 評価:79 |