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RISE  RISE

 先週末にロボっ娘育成ものを3本買ったわけですが、これが一番はまりました〜
といってもまだ2回目のプレイが終わったところなんですがね。しかも2回ともBadEnd(^^;

 内容は「高性能AIを積んだロボット「ななこ」を知り合いの教授から預かり、「愛」を教えることに。その期限は30日、その成果は学園祭のミスコンでの成績で試される。」という、まぁ、ありがちと言えばありがちな話なのです。しかしシステムがヴィジュアルノベル(VN)部分とシミュレーションゲーム(SLG)部分からなり、そのVN部分がなかなか読ませる出来なため、他の育成ものとは一線を画しています。育成SLGというよりも育成をテーマにしたVNと考えた方がいいくらいです。

 乱暴なイメージとしては「To Heartマルチ育成VN」といったところかな?実際、出てくるヒロインたちもTo Heart的なところがあるし・・・。ただ、シナリオの出来はTo HeartよりもRISEの方が良くできていると私は思いましたが。

 マルチとななこの比較ってことでいくと、どちらも「いい子」なんですが、マルチの「いい子」って汚れを知らない「ピュアな心」故の「いい子」であると思うんです。人というよりも動物に近いというか・・・マルチと浩之の関係もペットとご主人様って感じだし。

 一方、ななこは嘘もつくしさぼりもする。でもそれを「悪い」と知っているが故に「いい子」なのです。だからななことの方がマルチより人間らしく接することが出来るように思えました。

 さて、誉め始めるときりがないから簡単にまとめると、

シナリオに「愛」がある
ロボットに愛を教えるというテーマから逸脱しない
主人公が良識のある普通の人であり、親近感が持てる(俺的主人公ベスト10)
Hシーンがおまけではなく「愛」がある

まぁ、テーマは「愛」ってかんじ?(^^)

ただし、欠点もそれなりにあります。

育成部分でプレイヤーができることが少ない
CGがあか抜けない(それはそれで味があるんだけどね)
テキスト表示に妙な間がある
音声つきなのに、音声のないシーンが多い

 音声についてはどうも後で主人公の名前を変更できるようにしたために、主人公が名前で呼ばれるシーンから全部音声を抜いてしまいこのようになったと思われます。でも声優さんも上手だったので出来ればフルボイスにして欲しかったですね〜。

 ちなみに夏のWFにRISEを出すこと決定ぃ〜(^^)(99.3.3)

 

 ゲーム自体はとっくにクリアしていたのですが、他のゲームに手を出していたのでレポがかけませんでした(^^; ってことで、各ヒロインのエンディングをみましたが、やはりメインヒロインのななこのシナリオがぐっときます。他のヒロインのシナリオもオーソドックスな展開ながらも丁寧な作りでしらけることなく楽しめました。でも涼子やあやめのシナリオでも一番目立つのはななこなんですよねぇ。人の心と同じものを持っているものの、愛とか命とかそういうものを心で理解していなかったななこが、主人公と暮らすうちにそれらを学び、そして主人公や涼子たちが苦しんだときに今まで学んできたことを彼らに示し助けてあげる。こういう展開をみると「あぁ、ななこも立派に愛というものを理解してきたんだなぁ〜」と感動します。今まで多くの育成ゲームがありましたが、パラメータやお涙頂戴エンディングに頼ることなく、心の成長という表現できたことはすばらしいと思います。(99.3.24)

評価:92

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