にがうりは一年生のウリ科の植物ですが、栽培に関しては次のような特長があり、誰でも比較的簡単に育てることができます。是非みなさんも挑戦してみてください。にがうりの魅力にはまりますよ。

 

1)地植えだけでなく、マンションのベランダなど、プランターを利用した少規模栽培ができる。

2)大きな棚作りが不要で、栽培面積も比較的少なくてすむ。

3)病害虫に強く育てやすい。

4)葉が生い茂るので夏など日よけにも利用でき、冷房代が節約できる。

5)日本の広い地域で栽培が可能。

6)実だけでなく葉や茎も食用にできる。(おいしい!)

7)小さな黄色い花がたくさん咲くので、集まってくる昆虫の生態が観察できる。

 

 
 
 とりあえず、にがうり(苦瓜)の種を手に入れなければなりません。入手方法は、
(1)全国各地の園芸店などで袋詰めの種(写真上)を買う。
(2)にがうりを買って、種を取る。(取ってすぐは栽培に適しません、来年蒔きましょう)
(3)沖縄に行った時に買っておく(空港の土産店で売ってます)
(4)4〜5月頃に園芸店で苗(100円くらい〜)を売っています。探してみてください。
(5)どうしても入手出来ないときは、下記の種苗店にお問い合わせしてみてください。
   
●よへな種苗店
   
●太田種苗
   ●サカタのタネ
   
●タキイ種苗
   ●日光種苗
 

 
 
種は育てる地域によって異なります。あまり気温の高くない時期に蒔くと、生育が悪くなりますので、下図を参考にしてください。また、特に発芽時は24〜25度の気温が必要ですので、暖かい室内や温室、ビニールハウスなどを利用してください。ただし、直射日光で高温になりやすい場所は避けてください。  

●寒冷地
4月中旬から5月初旬が育苗に適しています。
収穫は7月下旬から8月ごろ始まります。

●平暖地
4月初旬から下旬が育苗に適しています。
収穫は7月初旬〜中旬ごろ始まります。

●温暖地
3月下旬から4月中旬が育苗に適しています。
収穫は6月下旬〜7月初旬ごろ始まります。

※上記はあくまでも目安です。種の種類やその年の気候、場所によって異なります。詳しくは種の説明書きを読んでください。

 

 
 
まず、発芽しやすくするために種の尖った方を爪切りなどで少しカットします。次に水でヒタヒタにした小皿等に入れて発芽を待ちます。3〜4日すると種から白い根が出てきますので、土を入れたジフィーポットなどに1.5cmの深さでそっと植えましょう。または、カットした種をぬるま湯に一晩浸してから翌日ポットに植え付けても大丈夫です。
水に浸けても気温が低い場所ではなかなか発芽せず、1週間〜10日もかかる場合があります。
発芽の適温は25度〜30度ですので必ず暖かい場所で発芽させてください。また、暗い場所の方が発芽しやすいみたいです。
 
▲種のとがった方の先端をカット
▲中の緑の部分まで切らない様に注意。

▲水でヒタヒタにした小皿等に入れて発芽を待ちます。
あまりたくさんの水に浸すと、カビが生えたり種が腐ってしまうことがありますので注意してください。
▲3〜4日で白い根が出てきますので、
下の絵のように植えてください。
 

 
 
種をジフィーポットに移して1週間ほどすると発芽してきます。この時期が一番わくわくします。土を「よいしょっ!」という感じで小さい芽が出てくるのは、何度見ても可愛いものです。
※注意:この時期も寒さは大敵です。25〜30度の温度を保つようにします、ただし直射日光が当たって高温になるような場所は避けてください。
 
▲こんな感じで発芽します。
▲胚芽の間から小さな双葉が!
▲やがて双葉がここまで成長します。
 

●発芽の様子はこちらでごらんになれます。

 
 

 
 

発芽から15〜20日たつと手のひら型の本葉が出てきますが、これが2〜4枚揃ったところでいよいよ定植します。ここでは、プランターで栽培する方法と地植えの場合に分けて説明します。
※注意:本葉2〜4枚出てくる頃が定植に適した時期です。これが遅れると根の活動が悪く初期育成が悪くなります。


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※ここで説明した方法が唯一の方法ではありません。予めご了承ください。