はじめの一歩
第3章ワームフィッシングの基本
さて、今回はノーシンカーリグです。このリグの一番優れている点は…バスに警戒心を与える事なく、バスの一番好きな「まったくこちら(バス)の存在を知らない無防備なベイト」を演出する事が出来る事でしょう。しかもそれは使う側が意図的に動かさなくてもただフォールさせるだけだったりただ巻いてくるだけであったりただ置いておくだけでそれが出来るというのが一番のメリットだったりします!
次にこのリグの弱点はなんと言ってもその軽さゆえに「飛ばない!」「沈下速度が遅い」「ディ-プには向かない」「風が吹くと釣りづらい」などが挙げられます。
そして、この弱点を少しでも緩和させるには高性能なリール(糸ヨレしない!ドラグ性能が優れている)操作性の良いロッド、細くても強くストレスなく使用できるフロロカーボンラインが必要不可欠になってきます。
ラインの話が出ましたが河口湖であれば3ポンド以下が絶対条件になりますし他の湖では4ポンドがまず絶対条件の太さでしょう!(センコーなどに代表されるビッグベイトの場合はその限りではありませんが…笑)
使用するワームですが理想はコンパクトでも比重が高い物です。シンカーが付けてなくワームの重量+フックの重さのみで使用するものですからね。
使用例を挙げると…@4インチグラブ(定番!テールを切った「イモグラブ」も有名ですよね)Aサワムラバレット(これもベストノーシンカーリグのワームです)BセンコーCケイテック ミノーシェイプDカットテール等です。
あとはノリーズのシュリルピンとかエコギアのストレートとかも効く場合があって使うことがあります。
※ワームのサイズが小さくて飛ばないときは一見アンバランスですがフックサイズを一つ挙げてフックの重さで飛ばす手段もあります。
ノーシンカーリグのアクション
@グラビングバス…これは超有名ですがTOPが苦手な人でも簡単にトップウォーターゲームができる物です。
ノーシンカーのグラブを使用し、グラブが着水したらロッドを立ててゆっくりとグラブが沈まない最低のスピードでリールを巻くだけ!(この時グラブのテールが水面で「ピロピロ〜」と波紋を出していればOK)
Aステディーリトリーブ(ズル引き)…これはどんなワームフィッシングでも基本の動かし方ですね。着底したら底の状態を感じ取りながらズルズルと規則正しく引いてる方法です!(※ノーシンカーの場合はより一層集中力がないと底を感じる事が出来ないのでそれが一番難しく、それでもって一番大切なのです)
Bツィッチング(ジャーク)…これは自分の狙いたい水深まで沈めたらミノーを使うようにロッドを下げて「ちょん!ちょん!」という感じでしゃくりながら引いてくる方法です。規則正しくちゃんとワームが動かせているか知るには最初は目に見える場所(水深)でワームをアクションさせて見てワームがきちんと左右に「ちょん!ちょん!」という風に動いているか見ながらリズムを覚えるといいと思います。
Cステイ…こんなの説明するまでもなくただ自分の狙った場所にワームを置いておくだけなんですが(笑)この際ラインを張らず緩めずで集中力を保ちながらバイトを見逃さないようにしなければいけないので意外と難しいのです。このステイは上記のアクションの合間に入れる事が多いですが(例:ステディーリトリーブしてて何か障害物を感じ取りその上でステイさせておく等)近年は非常に有効なテクですから是非活用して下さい。
この間がスゴイ重要になってきています(昔は普通に動かし続けてれば食ってたんですが最近はこの間の時に食うことが多いです)ステイの時間は10秒から長い人で1分(!)くらいやってしまう人もいます。
基本は上の4つくらいですがこのリグの場合は最初の着水から着底までのフォールまでに勝負がつくことも多いですから漠然と投げて引いてくるのではなく集中力を切らずにキャスト〜ピックアップまでの一連の動作を行うことが重要です。
ノーシンカーリグ使用上の注意
なんと言っても風対策です。強風で投げたらラインが流されて狙いたいゾーンを通すことが出来なかったら駄目ですから風に対処するべくキャストしたりラインメンテナンスしなければなりません。なるべく低い弾道のライナーでキャストしたり着水したと同時フェザーリング(スピニングの場合ひとさし指にラインを掛けて投げますよね。このひとさし指を着水した瞬間にスプールにあてて余分なラインが流出するのを防ぐ事をフェザーリングといいます)したり。風上側にロッドを倒したりして風の影響を受けない努力をしましょう。
初めてプロトーナメントに参加した時…初日ノーフィッシュで2日目やぶれかぶれで頑張ろうとか思ってて(笑)でも良い天気だなぁと思ってスタートたら一気に周りが暗くなって(!)強風が吹き始め(!)雷が鳴り出しました(!)そんときノーシンカーを投げてたんですがルアーは着水してるのにラインはいつまでたっても着水しないんです(!!)ふと上を見たら雷による静電気なのかな?(よく分からないけど笑)上空にラインが舞い上がっていってるんです。感電みたいな感じでビリビリしたし…あれは怖かった。ラインメンテナンスなんて出来やしないもんね?死の恐怖です(笑)その後なんと雹が降ってきて(泣)見事2日目は中止になりました(笑)今となっては良い思い出ですね(笑)
あ〜そうだ!ワッキーリグもノーシンカーで使うこともありますよね?でもそれは別の項で解説します(というか苦手だからあまり偉そうな事言えないし(笑))
|
|