Vieja属
ヴィエージャ属


ヴィエージャ・ビファスキアータ
(Vieja bifasciata)
分布:メキシコユカタン半島
全長25〜30cm
赤、橙、桃色の派手な色彩が魅力のシクラソマである。鰓ぶたのやや後方から 後部背鰭方面にかけて入る黒色のやや不規則なバンドがこの種の大きな特徴。 同じビファシアータムでも地域変異によりボディが黄色みを帯びるタイプのも見られる。 最近再び見る機会が多くなってきたようである。被写体は両方雄。



ヴィエージャ・フェネストラータ
(Vieja fenestrata)
分布:メキシコ南東部(大西洋側)
全長25〜30cm
頭部の桃色と体のスカイブルー の光沢が見事な種である。脊髄に沿ってぼんやりとした黒いラインが入り、 それと垂直に交差するように同様のラインが数本入るのが一般的である。 雌でも雄に匹敵するほどの派手な発色を呈する。 本来の発色を見せる個体のスカイブルーは 非常に荘厳である。通称ウインドウシクリッドともいう。 被写体左は雄成魚、右は雌成魚。下左は雄亜成魚、下右は雌亜成魚で、いずれも違う個体である。



ヴィエージャ・グットゥラータ
(vieja guttulata)
分布:メキシコ南東部
全長25〜30cm
素朴な感じのする種である。ゾナタムと非常に混同されがちで 洋書ですら違って紹介されているものもある。同属の他種に比べ 華やかさがなく、通好みの種といいたいところだが、混血と思われる個体が 数多く出回っているため、本種の真の魅力を理解せずにいるのは 非常に残念である。



ヴィエージャ・マクリカウダ
(Vieja maculicauda)
分布:グァテマラ、ベリーズから西パナマにかけての大西洋側
全長25〜30cm
下あごから腹部ににかけて真紅に染まる。 興奮時はボディの白さに磨きがかかり、紅白めでたい雰囲気 のシクラソマである。また、体の中央に上半身と下半身を 分けるかのように黒い一本の太いベルトのような横帯が入るのが一般的であり、 一度見たら忘れられない程の印象を受けるだろう。被写体は横帯が不明瞭であるが決して調子が悪いわけではない。 被写体左は右の親魚である。撮影したカメラの違いなどで、色調に若干違いがあるが、 赤さは一緒。



ヴィエージャ・メラヌラ
(vieja melanura)
分布:メキシコ南部、グァテマラ、ベリーズ
全長25〜30cm
スカイブルーの目、赤桃色の頭、橙黄色と緑が複雑に入り混ざったボディーの 色彩はまるでメルヘンの世界からやってきた遣いのようである。 最近になり、見た目が純血といっていいくらいの個体が出回るようになったが、 明らかに混血の個体も本種の名前(私はシンスピもどきと呼んでいる) で出回っているので、よく純血の特徴を理解した上で 繁殖に臨んでいただきたい。 純血の本種をもう一度普及させたい。 また、頭部の赤みが弱く、ボディーの殆どが緑メタリックのグリーンタイプのもの も知られているがあまり見かけなくなった。被写体左は雄、右は雌である。 雌雄判別の決定的な違いはないようだ。メラヌルス種に統合されたことによりシンスピラという種小名は消滅。 下の二つの画像は同一個体だが、上とまた別の雄で、左が亜成魚右が成魚。



ヴィエージャ・ゾナタ
(vieja zonata)
分布:メキシコ南東部
全長25〜30cm
シンスピルムやビファシアータムのような派手さはないが光によって鱗が スカイブルーやプラチナ色に反射する姿は捨てがたい味がある。グットラ−タム同様 混血と思われる個体が多く出回り、純血を見るチャンスは滅多にないと思われる。 被写体は雌である。



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