Parachromis属
パラクロミス属

パラクロミス・ドヴィ (Parachromis dovii)
分布：コスタリカ、ホンジュラス
全長35〜50ｃｍ
最大で75センチになることが知られている。雄の中世魚に見られる メタリックな青緑色は成魚になるにつれ、徐々に薄れていくが、その代わりに 細かい模様がのってきて、また違った味が出てくる。雌は薄黄色に地に黒の太いラインが 一本入り、色彩も模様も地味であるようだが、状態のよい雌であれば 光の加減により各鰭が青緑色に光る姿もまた美しい。 並外れた瞬発力があり、鋭い歯で一度捕らえた獲物を逃がさない典型的な フィッシュイーターである。また、飛び出しには注意したい。 敏捷な動きは自分よりも大きな相手でも翻弄し、 混泳泣かせの種でもある。大型水槽でも本種のみの群泳は非常に難しい。 被写体左が雄、右が雌（left male : right female）

パラクロミス・フリードリッヒスターリィ (Parachromis friedrichsthalii)
分布：ニカラグア、コスタリカ、ホンジュラス、西パナマ
全長25〜30ｃｍ
かつてはロイズリィ種とされていたが、種小名が変更された。 雄雌ともに美しい。とくに雌の発情時の黄色は黄金色。 一方雄は光線の具合により、若干黄緑がかった色に見えることもある。 モタグエンシスやマルチファスキアータムと混同されていることが多い。 前２種に比べ、体高があり全体的に丸みを帯びている体格が特徴であり、 純血を見るチャンスは多い。顔つきは 何となく可愛いが気は強い。 被写体左が雄、右が雌（left male : right female）

パラクロミス・マナグエンシス (Parachromis managuensis)
分布：メキシコ南部、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカ
全長30〜40ｃｍ
通称ジャガーシクリッドと呼ばれるように成魚の模様はジャガー柄を思わせ、 雄雌共に鑑賞価値は高い。見分け方は成魚になれば比較的容易であり、雄の方が 模様の繊細さに勝る。上の左が雄、右が雌、下は両方雄（over left male : right female under both male）。 光線によって緑や紫に輝く姿は美しい。何でもよく食べ、人に慣れやすく飼いやすい。 比較的入手もしやすく、シクラソマの入門魚といえるかもしれない。

パラクロミス・マナグエンシス”ゴールド” (Parachromis managuensis(gold type)

分布：ニカラグア

全長30〜40ｃｍ

パラクロミス・モタグエンシス？ (Parachromis cf motaguensis)
分布：グァテマラ、ホンジュラス
全長25〜30ｃｍ
ロイズリィやフリードリッヒスターリィに比べ体が スレンダーなのが特徴である。左が雄で右が雌だが、 モタグエンシスセには顧問もタグと呼ばれるノーマルタイプとレッドタイガーと呼ばれるレッドタイプ が知られている。フリードリッヒスターリィと混同されがちな上に 流通している個体の殆どがハイブリッドと思われ、 純血は極めて少なく、見つけるのは非常に困難であろう。 雌はフリードリッヒスターリィに比べ赤身が強い傾向がある。 雄のイメージは黄色という感じではなく、ベージュ色のような地色にブラウンスポット を散りばめ、体軸と垂直に数本の黒ずんだ帯が入る。 （left male : right female）

パラクロミス・マルチファスキアータム (Parachromis mulchifasciatum)
分布：メキシコ南部、グァテマラ、ベリーズ
全長25〜30ｃｍ
モタグエンシスとよく間違われる種類である。虎を彷彿させる 姿はまさに”タイガーグアポート”と呼んでしまいたくなるほどだ。かつてはフリードリッヒスターリィ種とされていたが、種小名が変更された。 マナグエンシスに比べ攻撃的な性格である。被写体よりももう少し体高があるのが 一般的である。本種の純血個体を探すのは非常に困難であり、被写体は極めて純血に近い と思われる個体である。左が雄、右が雌（left male : right female）

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