Coptodon属
コプトドン属


コプトドン・ロウカ
(Coptodon louka)
分布:シェラレオーネ
全長15〜20cm?
他種に紛れて入荷してくる以外に入荷してくることはないと思われる珍種。 ごくまれに見かけることがある。 ティラピア・ブスマナ(busumana)として紹介していたが、 似た種類が多く、同定するのが困難であったがおそらくローカ種。 性格は、気が強いがオレオクロミス属のような猛威を振るうような凶暴さはない。 丈夫で飼育は容易であり、おそらく中型種であろう。基質産卵種であり、エラブタから腹部にかけて 僅かながら桃色を気分しだいで呈することがある。




コプトドン・レンダリィ
(Coptodon rendalli)
分布:マラウィ湖 ザンビア ジンバブエ モザンビーク コンゴ南東部 タンザニア西部
全長20〜25cm
ジリィ種によく似たティラピアである。ジリィ種には口元にメタリックブルーのラインが入るのに対し 本種は入らない。マラウイ湖では唯一の基質産卵種となっている。やや大型になり、気が荒いが観賞価値の高い ティラピアである。




コプトドン・スニデラエ
(Coptodon snyderae)
分布:
全長10〜14cm?
全身が赤茶色の鈍い光沢を放つ美種。レッドベリーブルーリップティラピアと名付けるところか。 写真は雄だが、雌は雄に比べ明らかに小型で黒っぽい不鮮明で不規則な模様がぼやけて入る。 ペアさえ組めば繁殖は極めて容易だが、ブラインシュリンプを孵化させて与えないと死んでしまう。 水質変化にやや弱い面があるので、メンテナンスに気を遣いたい。




コプトドン・ソロニィ
(Coptodon tholloni)
分布:ガボン、コンゴ、アンゴラ北部
全長15〜20cm?
レンダリィ種とジリィ種の中間的位置付の存在とされているが、前述の2種に比べて あまり大型化せず、性格も幾分温和である。興奮時には下あごから腹部にかけての赤い発色が美しい。雌雄判別は困難。 別種に該当せず、似た地域変異種と思われるものが存在し、新種か地域変異種か不明な部分がまだ多い。




コプトドン・ジリィ
(Coptodon zillii)
分布:モロッコ南部、アルジェリア、セネガル、ニジェール、コンゴ、コートジボワール
全長20〜25cm
ジルティラピアとして知られるティラピアの一種。 腹部が赤みを帯びるのは、他のアフリカ河川産シクリッドでも多くの種類に見られる特色であるが、 本種の赤さは、かなり強いものである。ボディにも脊髄に対してのやや不規則な垂直のラインがいくつか入り、 口元に青メタリックのラインが入る。 攻撃性がやや強く、基質産卵種である。ティラピアは観賞魚向きではないとよく耳にするが、 本種のような美種が存在することはあまり知られていない。帰化の報告も多数あり、本来の生息域以外で レンダリィと交雑している問題も取り上げられている。左は若魚、右は成魚。




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