とっくの昔に閉鎖されてしまいましたが、「colorfull」というサイトに、「僕のフミカ」という、皮物のＴＳ小説がありました。
「皮に心があったら」という話でしたが、同じネタのバリエーションとして（メイド物でよくありますが）、血縁に死なれた少年または青年が、遺産である「心を持った女性型の皮」に、「ご主人様、私を着てください」と迫られる話はどうでしょう。

「皮」は、一体でも良いし複数でも良い。「僕のフミカ」と異なり、「着られている間」は、彼女たちの意識は無くなる。
　もっとも、彼女たちの「心」とは、ある種の人工知能であり、彼女たちにとっての幸福とは、「ご主人様に仕えること」と、「ご主人様に着てもらうこと」だという設定で。

「彼」は、「彼女たちを着る」ことで、「若く美しい女であることの喜び」に目覚めていくが……。（逆ナンパした男に抱かれたり、他の「皮」たちを引き連れて海へ行き、Ｔバックのマイクロビキニを男たちに見せつけたり……）
　結末は、ややインモラルになりますが、他人を同じ世界に引きずり込んでいく。もっとバッドエンドなら、あまりに長く着すぎた結果、自分の身体を皮に食われてしまい、今度は自分自身が『皮』と化して、他の男に「私を着てください」と迫るのはどうでしょう。

　これも、「僕のフミカ」にあったネタですが、死後、『皮』として甦った女性の話も考えられますね。