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ファンタジー世界の生体パワードスーツ
2417
: 2016/08/14(Sun) 19:48:57
にしなさとる

とあるファンタジー世界。その世界の人間たちは、常に、狂暴な魔物の脅威にさらされていた。
その世界のとある大国(人口千万超)。その国には、魔物との戦いにおいて、一つ大きな強みが、そのための特殊な技術があった。

魔物と戦ってほぼ確実に勝利を納め得る、強力な生きた鎧、言い換えれば生体パワードスーツ、生きた着ぐるみを造る技術が。
ただしその鎧は、極めて強大な戦闘力を持つが、その姿は『醜くおぞましい異形の怪物』としか言いようの無いものである。
(なお、生体パワードスーツであるから、装着する時は全裸でなければならない)

おかげで、この世界では例外的な平和と繁栄を謳歌できたが……実は、その鎧を使える者は、せいぜい五百人に一人くらいしか生まれない。
ゆえにその国においては、生体鎧を使える者は、身分や性別を問わず、13歳になると生体鎧を纏い、醜い怪物の姿で魔物と戦わねばならなかった。

物語は、その国の第一王女(しかも正妃の娘)でありながら、生体鎧に適合性を持って生まれてしまったため、異形の怪物となって魔物と戦わねばならなくなった少女が主人公。
彼女が、13歳の誕生日の翌日、初めて生体鎧に入るところから、10年後、結婚のために除隊するまでを描く。

なお、女の場合には、10年以上戦ったこと・結婚が決まったこと・その結婚相手が、同じく生体鎧部隊の一員であることという三条件を満たせば、除隊が認められることになっている。
それは、両親共に生体鎧に適合性を持っている場合、その子供も適合性を持って生まれる確率が高い、という事情によるのだが。

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