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未来からの歴史修正
1332
: 2008/04/13(Sun) 18:35:27
Dr.J

以前から考えていた話を一つ。

 名前も容姿も女性的なのを気にしている男子高校生、米沢薫は、ある晩突然、UFOに連れ込まれてしまう。しかしそのUFOは宇宙船ではなく、未来から来たタイムマシンであった。
 その中で、薫は未来人からとんでもないことを聞かされる。実は、彼らの知る歴史では、米沢薫は女性だと言うのだ。しかも、直接にではないが歴史に大きく関わる人間だと言う。
 ただし、薫が歴史に関わるためには女性である必要があり、このまま男でいると、今後の歴史が大きく変わってしまうおそれがある。だから転換手術で女になって欲しいと言うのだ。その代わり、今後の幸福な人生を保証すると言う。

 とんでもない話にごねる薫だが、「そうしないと最悪の場合、人類の滅亡すら有り得る」と言われたのでは、さすがに納得するしかない。そうして翌朝目覚めた時、薫は完全に女の子になってしまっていた。(名前も「香織」になってしまっている)
 かつて少年であった証拠は何一つ残っておらず、家族も友人たちも「米沢香織」は、生まれた時から女の子であったと信じている。半ばパニックの「香織」だが、クラスメイトの中でただ一人、昨日までの事実を覚えている者がいた。全校きっての堅物秀才、相良哲である。

 ごく自然に、パートナーのような関係になっていく二人だが、一年近くたったある日、哲の家族全員が交通事故で死んでしまう。生ける屍のようになった哲を救うため、香織は、彼に抱かれること、彼の妻になることを決意する……。
 それから40年余りたった時、彼女の夫と息子によって、核融合実用化のためのブレークスルーとなる発明がなされ、人類を文明崩壊の危機から救うことになるのだった。

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