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異形変身の館「樹怨(芽吹き)
3475
: 2014/03/03(Mon) 00:22:39
風祭玲

あらすじ:春の訪れとともに森の木々は一斉に芽吹きを始める。しかし、樹になったばかりの者にとっては試練の時でもあった。

里枝が樹になってから初めて訪れた春。
芽吹きを経験していない彼女にとっては、
春の訪れがどれほどの衝撃があるのだろうか。

先日の大雪の際、雪かきをしている最中、
雪まみれの庭の木を見ながらふと思いついて書いたお話です。

それと、この話の公開に合わせて樹怨Act4にも手を入れました。
樹怨が歌う歌には当然意味がありますよ。
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Re: 異形変身の館「樹怨(芽吹き)
3476
: 2014/03/09(Sun) 13:46:05
徒然地蔵

樹の生命力を持つに至るまで、里枝は苦労をしていたんですね。
樹であることを心の奥底では受け入れ切れておらず、
その為に樹としての生命活動に支障を来たしてしまった里枝。
それを支えたのが周囲の樹々だったのが微笑ましいです。

智也への執着が樹になってでも生きることを選ばせていたのと同時に、
心の上で樹になることを拒ませていたという複雑な心境。
樹々に囁かれて踏ん切りをつける里枝が印象的でした。

また、枝葉や根の成長、光合成など、植物の呼吸活動が
随所に織り込まれていたのが味わい深かく、
智也の樹を生かすため剪定もなかなかでした。

花は生殖の為に虫を誘い入れる器官ですが、
その花が男を誘って挿入させるというのはなかなか妖艶ですね。

春から初夏の植物の胎動を感じさせるお話しでした。

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