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異型変身の館「樹怨(第1話:呪いの実)(Vol.T-316)
2849
: 2012/02/27(Mon) 02:16:50
風祭玲

あらすじ:初夏の山へドライブに行った時のデジカメ画像を見る智也と里枝。そこに写っていたのは顔を持つ奇妙な樹だった。
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異型変身の館「樹怨(第2話:樹の宣告)(Vol.T-317)
2850
: 2012/02/27(Mon) 02:17:42
風祭玲

あらすじ:智也は体調を崩した里枝のもとへ見舞いに行き、里枝の数々の異変を知る。里枝と二人で原因を探しに行くがその先には…。
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異型変身の館「樹怨(第3話:根生い)(Vol.T-318)
2851
: 2012/02/27(Mon) 02:18:21
風祭玲

あらすじ:里枝は運命に抗うべく智也と夜の山中をさ迷う。しかし運命はまさにその足元から里枝を侵食しにかかってきた。
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異型変身の館「樹怨(第4話:分枝)(Vol.T-319)
2852
: 2012/02/27(Mon) 02:19:03
風祭玲

あらすじ:棒立ちのまま運命に蹂躙される里枝。その肉体と精神に苦痛を与えながら、両腕は形を変貌させていくのだった。
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異型変身の館「樹怨(第5話:キニナルアイツ)(Vol.T-320)
2854
: 2012/02/27(Mon) 02:20:52
風祭玲

あらすじ:里枝の体はもはや人間の体ではなく、その中に留められているものも既に要無しだった。そして運命は最終段階を迎える。
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Pixivに
2855
: 2012/02/27(Mon) 17:01:12
風祭玲

本作品のイメージを描いてみましたので、
Pixivに投稿いたしました。
(細かいシチュは作品と色々違いますが)
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Re: Pixivに
2858
: 2012/03/30(Fri) 21:20:55
徒然地蔵

3月11日付け投稿の絵『後のことは、任せたわ。』を
見せてもらいました!

老獪で堂々とした感じの先輩の樹と、
戸惑い恥らう感じの新入りの樹とのコントラストが
素晴らしいですね

かなりツボにきました!
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Re^2: Pixivに
2865
: 2012/08/21(Tue) 23:26:04
風祭玲

ありがとうございます。
いまアニメ表現にも力を入れていますので、
こちらも出来れば作って見たいと思います。
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Re: Pixivに
2862
: 2012/08/13(Mon) 10:34:50
ホットウェブ

風祭さんの作品を読んだ後に「Pixiv」のイラストも拝見いたしましたが、僕的にはスプラッター要素は苦手です。
僕自身、「首下獣化」「首下変化」等の首から上は元の人間のまま固定で身体が変化してしまうのが好みなので............
(身体が徐々に樹木化していく際に、残る頭部は樹皮で少しづつ覆われていき、完全に覆われると共に意識が無くなり、誰かが頭部を覆う樹皮を剥がさない限り、仮死状態が続く........と、いう風に)
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Re^2: Pixivに
2866
: 2012/08/21(Tue) 23:27:25
風祭玲

つまり頭部を樹皮で覆ってしまい。
頭は丸い形でしか判らない。と言うわけですね。
なるほど…
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Re: 異型変身の館「樹怨」
2856
: 2012/02/27(Mon) 20:13:15
カギヤッコ

久しぶりの掲載・投稿作品拝読しました。
じわじわと木化するヒロインとそれに抗おうとする彼氏の描写がなかなか見事でした。
序盤での全裸で森に立つシーンは素直に見られましたけどそのあとの木化してゆくヒロインの描写はまさに壮絶と言いますか。
木になる前に彼女と交わる彼氏・そして変化の最終段階…これはかなり強烈です。
そしてすべてが終わった後の静かな会合も何か本当にしんみりさせます。
徒然地蔵さん、本当にいい作品感謝です。
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Re^2: 異型変身の館「樹怨」
2867
: 2012/08/21(Tue) 23:28:16
風祭玲

本当に良い作品を頂きました。
こういう話も書きたいですね
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あとがき
2857
: 2012/03/04(Sun) 10:30:39
徒然地蔵

徒然地蔵です。

風祭文庫には10年程前から時々訪れて変身奇譚を楽しませてもらっていました。
今回、初の投稿作品『樹怨』が本館に掲載されたことは大変な喜びです。

主人公が変身にじっとり嬲られて肉体と精神に苦痛を受ける描写が好きで、
動かず物言わずでも生きている樹への変身は、それらが存分に描ける題材と思い、
またあまり書かれていないジャンルという面白みもあって、本作を執筆しました。

潜在的には、昔見た漫画やアニメの残影に喚起された部分もあったかもしれません。
小さい頃に見た漫画『ゲゲゲの鬼太郎』妖怪万年竹で人が竹になる様子。
小学生の時に見た名香智子の読切漫画『きょうふの花園』で青いバラと癒着した少女の姿。
中学生の時に見たアニメ『火の鳥・宇宙編』でサボテンになった人々の描写など。

自分が愉悦に浸れる樹への変身奇譚を書こう!…と、元気に書き始めたのですが、
書き進めて行くうちにこだわりが強くなって逆に筆が思うように進まなくなりました。
書いた話の配置換え、細部の作り直し、類語への置換え、贅肉のカット、筋の変更。
特に第3話後半から第5話前半までは単調にならないよう調整を何回も行い、
先頭行の進行のペースがかなり落ちました。

因みに、里枝の胸から枝が生えるシーンは、服を脱がせる為の工夫の産物でした。
服は変身の作用で破けて欲しいが、幹が太って破けるのは幹が太くなり過ぎる。
腕と頭の癒着で服が持ち上がるのは、顔が服で隠れる上に服が破けてくれない。
話の順番を変えて、交わろうとする智也が服を脱がせたり切ったりするのは面白みがない。
ならば、一度凹んだ胸から枝が生えて来てくれたら…といった具合です。
もっとも、胸から枝が出てしまうと抱擁がしにくいし、胸からなら上によりも水平に
枝が出る方が自然とも思いましたが、結果的にはより刺激的な演出が得られたと思います。

ついでに、智也と里枝の合体についても、当初は樹になった後の里枝の花との交わりを
密に描写する予定で、樹になる前の交わりは変身続きの中の数行の小休止のつもりでした。
けれども変身途上の里枝との合体はなかなか魅力的で、描写のウエイトが逆転しました。
他でもいろいろ試行錯誤の中で変更しています。
第5話の内部器官の排出は迷いながらも残したり、樹の里枝の魂の声は書かなかったり。

文章量については、最初は最低字数の2500字に達するかを心配していましたが、
このアイデアを使いたい、こんな描写を盛り込みたいと欲張っているうちに、
文がどんどん増えて完成時には全5話約13000字。我ながら驚きました。

執筆中は、通勤途中に街路樹を観察したり、樹の図解や盆栽用語に目を通したり。
仕事以外の大半の時間を費やして執筆し、完成時には約一ヵ月半が経過していました。
完成した時は、創作のスタミナの無さ故、喜びよりも解放されて安堵する気分でした。

投稿したところ、風祭玲さんより感想と本館掲載のお話を頂き夢のようでした。
風祭玲さんに再編集と本館掲載をして頂き、さらにカギヤッコさんから感想を頂いて、
労が犒われる思いでした。ありがとうございます。

全くもって自分の好みで書いた作品ですが、楽しんでくれる方がいれば喜びに思います。
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Re: あとがき
2868
: 2012/08/21(Tue) 23:34:38
風祭玲

頂きまして半年が過ぎました。
今回いただきました話は私的にもツボに来ていまして、
イラストも色々描かせてもらいました。
(内容的にアレなのでPixivに公開するのも躊躇しています)

このお話はストレートでもあり、
そして良く練られていまして、
ヌキポイントはいくらでもあります。
個人的なポイントは胸の枝化でしょうか、

一方賛否が分かれる内臓排出については、
違った視点のネタを思いつきましたので、
追々発表したいと思います。

良い作品、ありがとうございました。
さーて、またお絵描きしようっと。
今度はどんな樹にしてあげようか。
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樹怨更新
3169
: 2012/12/05(Wed) 00:11:10
風祭玲

この話、前々から手を加えたいと思っていまして、
前公開バージョンから大幅に手を加えた
第壱話:呪いの実(1.1.1)と
第弐話:樹の宣告(2.2.2)を公開しました。

さしあたり今回の更新分は”序”、
次は”破”、そして”Q”となるかなぁ…

さぁて、思いっきり趣味に走ろうか、
それとも徒然地蔵さんの枠内に留まろうか、
悩みますね。
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Re: 樹怨更新
3170
: 2012/12/05(Wed) 03:29:19
徒然地蔵

なぜ樹怨に新しいコメントが?などと思って見ていると、
まさかの樹怨の本文再編集!拙作を気に留めて貰えていて光栄です。

冒頭、物語の基調をビシッと整えている、
怪異を思わせる不気味な木の丹念な描写が良いです。
ほぼ枯れた木の有様、奇怪な結実スピード、どれもオドロオドロしいですね。

加えて、この後に里枝の木の実を食べた回想が続くことで、
里枝の災難フラグがビンビンになるのがまた良。
(敢えて災難と書きましたが、悲運、不条理となるかは…?)

それから木にまつわる昔話もとってもいいですね。
木に「いわく」を持たせる展開、自作では断念しカットしただけに嬉しいです。
恋と小さな罪と神罰の昔話、切なく悲しいところが一興。
因果の重たさが出ていていいです。


この後”破””Q”ということは、新要素、新展開ですね。
自作がそれこそどう「変身」するのか(秀作、奇作…木作?)、
期待と不安(笑)を胸に待ちたいと思います。
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Re^2: 樹怨更新
3173
: 2012/12/05(Wed) 07:10:44
風祭玲

樹怨は投稿いただいてからこの半年、
何度も読み返してもらっています。
と同時に
ここをこういう展開に持って行ったらどうするか、
そういうことを考えながら、
絵を描いたりしてきました(絵の一部はPixivに投稿)

さて、壱話と弐話は序盤の話、
序盤はストーリーの基礎固めと言うことで、
オリジナルには無い設定を盛り込みました。

昔話のくだりは、
本ストーリーの背骨となるべきところなので、
力を入れましたが、
ただ、オリジナルの背骨を押し込んでしまったために、
作品にゆがみが生じてしまいました。
続く参話以降でそのゆがみを叩きなおしつつ、
話を進めていくのが大変になるかもしれません。

ラストはオリジナルと同じになる予定ですが。
されどうなることか。

>この後”破””Q”ということは、新要素、新展開ですね。
智也がシンジで里枝がレイ…
となると、アスカとカオル君が必要になるな(ちがう!)
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Re^3: 樹怨更新
3174
: 2012/12/05(Wed) 22:13:05
風祭玲

昨夜公開した壱話と弐話を再修正しました。
この修正で元の話の2倍のテキスト量になってしまいました。
どうも手を入れるたびにテキスト量が増えていくな…

参話ですが、
やはりキャラの行動が違ってしまった結果、
ストーリーは別物になってしまいました。
(ホンマに”破”になってしまったわ)

四話では元の4話に合流する流れになりますが、
でも最終話が違う方向に行ってしまう可能性も…
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Re^4: 樹怨更新
3176
: 2012/12/06(Thu) 07:09:48
カギヤッコ

何やら色々気になる変化になってますね。
背景にある伝説とかそういうものまで組み込むとより怪奇譚・そして伝奇譚としての深みや呪いの連鎖の業が出ると言う事でしょうか。
結末が変わる…彼氏も木となるエンドになるのかそれとも…?
新訳樹怨がどうまとまるのか注目です。

余談ですけど鬼太郎で呪いで木化した人間が人に戻った時裸で出てきた…と言うシーンがあったのですけどあれはおじさんだったのが今思うと複雑でして(苦笑)
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Re^5: 樹怨更新
3178
: 2012/12/06(Thu) 21:00:02
風祭玲

オリジナルは偶然通りすがったら
トンデモない災難に巻き込まれてしまった。
と言う展開でしたが。

新劇・樹怨は下敷きとなる事件が過去にあり、
その事件と主人公達が巻き込まれる災難とがリンクしている。
と言う展開になっています。
また時間の進み方もゆっくりとしたものになっているので、
ヒロインが樹木化することを主人公が受け入れる心境を、
描ければ…と思いつつ書いています。

余談…
樹木化をキーワードにして記憶を探ると、
パプワ君の”彼”がヒットしてしまいます。
いやぁ困ったものです。
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第参話公開
3175
: 2012/12/06(Thu) 00:26:41
風祭玲

第参話公開しました
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第参話・再修正と第四話公開
3177
: 2012/12/06(Thu) 20:50:17
風祭玲

すみません。
昨夜公開した第参話ですが、
改めて読み直してみると、
”コレジャナイ”を感じまして、
大幅に書き直しをいたしました。

また、第四話も公開いたしましたので、
第参話・第四話共によろしくお願いします。

第四話の後半でオリジナルと同じ展開に合流できたけど
最終話はやっぱり違った方を向くな…
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Re: 第参話・再修正と第四話公開
3179
: 2012/12/06(Thu) 22:06:06
カギヤッコ

拝読しました。
リメイク版では確かに気になるまでの葛藤の時間と二人の間をうまく描けていますし先代の木の顛末…これは悲劇としか言えないような。
せめて何らかの「救い」があるといいのでしょうけど最終話がどんな別展開になるのか…楽しみです。
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Re^2: 第参話・再修正と第四話公開
3180
: 2012/12/07(Fri) 07:10:57
風祭玲

今回の更新版では変身より心境を中心描いています。
ですので、濃厚な変身シーンを求めている人にとっては、
物足りないかもしれませんね。

最終話のレイアウトはほぼ固まりました。
あくまでオリジナルがベースですけど、
でも、ストーリーが変わって仕舞いましたので、
斜め上の方に飛んでいくんじゃないかな。

最終話の展開にあわせて
第壱話の一部を手直ししました。
気づかないところかもしれませんが、
けっこう重要なところなので
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最終話書き終りました。
3181
: 2012/12/07(Fri) 20:43:56
風祭玲

地震にめげずにナントカ書き終えました。
だけど、恐れていたように、
思いっきり斜め上に飛んでいってしまった。
これは徒然地蔵さんに謝らないとならないかも。

微調整してから公開いたします。
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第五話・最終話公開
3182
: 2012/12/07(Fri) 23:50:51
風祭玲

お待たせいたしました。
第五話と最終話を公開いたしました。

いやぁ、最終話の手を入れていましたら、
予想以上に話が膨らんでしまいまして、
オリジナル満載のラスト部分は新作として切り離しました。

ただ、徒然地蔵さんのプロットから
大幅に逸脱してしまいましたこと、
この場にてお詫びいたします。



でも、私が書きたかった樹怨にはなってくれた。
満足じゃ。
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Re: 第五話・最終話公開
3183
: 2012/12/08(Sat) 08:29:19
カギヤッコ

拝読しました。
最終的な木変化の「濃いシーン」は健在ながらもより変化の萌えと悲しみと切なさと色々な要素が出ていた感じがあります。
そして最後の展開…木の聖霊となった彼女との対面はしんみりですしその中だちが「彼女」と言うのはらしいですね。
(姉上ではこうはいくまい?)

で、最後の展開…まさか本当に彼が「彼」なのかそれとも劇中劇なのか…まさに謎です。

改めましてお疲れさまでした。

余談ですけど…先代のイメージが彼女とは。まさか庄屋の娘はホワイトかピンクか(笑)
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Re^2: 第五話・最終話公開
3185
: 2012/12/08(Sat) 14:30:32
風祭玲

黒蛇堂さんは別の話で樹化をこなされているので、
今回の仲を取り持ってもらいました。
こういう時には頼りになる方です(ホントに)

最後の展開は…
某U氏の傍若無人ぶりの活躍を見るに付け、
やはりバックには神に近い方が
バックアップしているんでしょうね。

> まさか庄屋の娘はホワイトかピンクか(笑)
真二君に話を伺ったところ、
祝言の後、二人で槍を抜きに行ったらしいです。
で、槍が本物かどうかでケンカになって、
それがあの事件の発端になったらしいですよ。
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新・樹怨を書き終えて
3184
: 2012/12/08(Sat) 14:19:52
風祭玲

>樹への変身をテーマに作品を書きましたので投稿いたします。
>駄文ではありますがよろしくお願いします。(紹介文より抜粋)
徒然地蔵さんよりこの紹介文と共に物語を頂いたのは、
今年(2012年)2月の事でした。

植物の変身モノは風祭文庫の中でも少数派だったので、
どんな物語なのか早速読ませてもらいますと、
しっかりと流れていくストーリ展開。
緻密かつ濃厚に描かれている変身シーン。
そして、主人公が樹となった彼女を
変わらずにサポートし続けているラストに目を奪われました。

まさに目からウロコのお話でした。
(変身シーンでもぅ何回抜いたことか(おっと)))

すぐに投稿館へ掲載し、本館にも掲載しようと
いつもの通りに手を入れようとしましたが、
うかつに触ると作品の味が壊れてしまうと判断して、
若干の修正を行った程度で本館に掲載しました。

でも、作品に目を通すごとに
心の奥にモヤモヤとしたものを感じてしまいます。
こういう時は創作意欲が無性に沸いてきている証でもあります。
けど、どこから手をつけるべきか、
樹怨を前にしてその攻略を考える日々が続きました。

基礎を1から作った完全な新作を書くべきか、
それとも作品世界に乗り込んでその中で自分の線路を引くべきか、
悩みつつその気持ちをぶつけるように絵を描く日々。

同じ頃Pixivにアップした絵に私の気持ちの編纂が見て取れますが、
実はアレの倍以上の絵を描いているのです。
(パソコンの樹娘フォルダにわんさと詰まっている)

そして、絵を描きながら頂いたオリジナルはオリジナルして尊重し
オリジナルをベースに自分の気持ちを貫いた作品を書く。
その方向で軸足を固め、全体のレイアウトを考え始めました。

まずオリジナルは発生するイベントの殆どが偶然であって、
それ故に物語の重みが軽くなってしまっているのが玉に瑕でした。

そのため、新版を書くに当たり、
この物語は偶然ではない必然の物語にしよう考えて、

1.先代樹の身に起きた因縁を作る。
2.主人公達が山に向かった理由を決める。
3.さ迷うだけでは”転”が弱いので、樹から逃げた後いったん街に戻る。
4.新作でも呪い解除の努力は行わない。
5.変身シーンはオリジナルを優先しながらも濃厚かつ艶やかにする。

などを定めて執筆に着手しました。
オリジナルをなぞることになる壱話・呪いの実、弐話・樹の宣告までは
すんなり書くことができましたが、
オリジナルから離れることになる参話・根生いでは色々迷いが出てしまい。
そのため四話・分枝の執筆に影響が出てしまいました。

仕方なく、四話の方向性に合わせる為に公開した参話を破棄して、
改めて書き直すことにしましたが、
書き直し参話のラスト、月を見ながらの二人の会話は
自分でも驚くほどこの話の転換点になってくれました。

実はあの二人の会話は勝手にキャラがしゃべってくれたのです。
その会話を私はただ記録しただけ。

参話の修正によって、
四話・分枝ではすんなりとオリジナルの変身シーンに合流できました。
キャラの腹の据わり方は新作の方が据わっていると自賛しています(おい)
さて、四話で注目する台詞として
「なぁ、
 ここに里枝を植えるけど、
 お前はそれで良いのか?」
と智也が先代樹に尋ねるシーンをあげます。

これは里枝を樹としてみることにした智也の決意を表したつもりなのですが、
上手く伝わってくれたかなぁ…

執筆はこの四話のあと、いよいよフィニッシュとなる。
最終話・キニナルアイツへと向かいますが、
その展開でまた迷いが出てしまいました。

風祭文庫の規定で物語のい容量は5KB〜30KBと決めています。
壱話・弐話は15KB、参話はちょっと大きくなって18KB、
四話は19KBとどの話もほぼ同じ容量となっていますが

キニナルアイツは修正部分が少なく、
オリジナルを生かしながら手を加えるだけで、
規定を満たすことが出来ます。

また、ラストのオチも
徒然地蔵さんが熟慮した上でのオチと聞いていますので、
それも尊重したとも考えました。

でも、どうしても私の心のモヤモヤが晴れてくれません。
本当にこのオチで良いのか、
本当に自分はこのオチで満足しているのか。
最初に読んだときからの疑問が突きつけられます。

何か欲しい…この事件で何も出来なかった
主人公・智也に生きる希望を持たせる何かが欲しい。
樹になってしまった里枝が智也にしてあげられる何かが欲しい。

そのとき、
夕日を浴びて二人並んで笑っているシーンが頭の中に浮かんだのです。

これだ。

とっさにそう感じました。
と同時に、崩れるように様々な空白が一斉に埋まりはじめ、
物語が一気に組みあがっていきます。
あとは勢いのみ、

先代樹のエピはあの二人をモチーフにしよう。
ラストのスタートは最近公開された劇場版に習って14年後
智也は独身のまま…そうだTV局勤めでいこう。
TV局ならうってつけの不思議キャラがいるじゃないか、
よし、この物語はそいつの若いときの話だ。
樹になった里枝との会話はどうする。
こういうの時はあの人に出てもらおう。
などと徒然地蔵さんの物語が一気に書き換わり、
私のキニナルアイツが出来上がっていきます。

そして、樹の精霊となった里枝と智也との会話に執筆が入ったとき、
物語の容量が30KBを超えていることに気づいたのです。
規定により物語を分割しないとなりません
徒然地蔵さんより伝えられたオリジナルのラストで
里枝の言葉が無かった理由が蘇ってきました。

どうする?

考え抜いた後、
自新作扱いの話を1話追加することにし、
自作のオリジナル展開はなるべく自新作に集める事にしました。
こうして無事全ての話が書きあがり、
無事にアップできたのです。

小さな修正は続くと思いますが、
自分が納得できる新・樹怨が完成して
いまは満足しています。


最後に…
徒然地蔵さん、
萌える作品を下さり
ありがとうございました。
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Re: 新・樹怨を書き終えて
3186
: 2012/12/10(Mon) 16:49:23
@wolks


拝読しました。
植物化、ということは動物化あるいは物質化とはまた違ったものになるということが改めてわかりました
もし、最終話が本当だったとしたら、Uプロデューサーがこういう経験を経て、変身というものに抵抗あるいはそれを糧にしてるのかもしれませんね。自分が考えたキャラにこのような設定が付加されると、なにかうれしい限りです。

 あと、ダークなマッチョマン化を書いてみてもどうしてもコメディタッチになってしまう。(投稿作品もそろそろ本館に格上げしてほしいかなと)モラン変身にしてもサバンナで生活するよりも都会で生きるほうがコメディタッチでなんかあってますね。
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Re^2: 新・樹怨を書き終えて
3187
: 2012/12/13(Thu) 22:43:18
風祭玲

感想ありがとうございます。
この話はヤング・Uプロデューサーの物語でもありますね。
さて、今回の改訂でUプロデューサーの本名として、
牛島智也の名を命名させてもらいました。

なお、ただ今この話につづく続編を執筆中です。

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