風祭文庫・カナマナおしゃべりの館






「翠色人魚・竜玉の話」






マナ>はいっ、お待たせしました。
   ”翠色人魚”教養講座の時間です。
   進行はあたくし美作真奈美ことマナと
カナ>人間名・水城櫂、人魚名カナが務めます。
マナ>それにしても”講座”だなんて凄いねぇ
カナ>まぁ、作者が調子に乗っていろいろな裏設定を作りまくったものの、
   肝心の説明をあまりして来なかったので
   ここで、一気に説明してしまおうと作ったコーナーなんだろうな。
マナ>ふぅ〜ん
カナ>それにしても…
   僕達のシリーズの名前が変わったんだな…
マナ>うんそうなのよっ
   コレまでの「櫂」シリーズとそれに準じる話を改めて
   「翠色人魚」というシリーズに統合したんだって…
カナ>こりゃまた。
マナ>うん、だから、
   あの「五十里」のシリーズやいま連載中の「狙われた乙姫」も
   この「翠色人魚」シリーズと言う事になったそうよ、
カナ>おやおや…
   で、”翠色人魚”ってどういう意味なの?
マナ>さぁ?…
   作者から聞いた話であたし達が泳いでいる姿を上から眺めた印象だと
   言う事らしいけど、どうなんだろうねぇ…
カナ>どうせ、いつもの思いつき何だろう。
マナ>……
   では本日の講座を始めたいと思います。
カナ>待ってました。
マナ>じゃぁ今日は竜玉の話をしてみましょうか、
カナ>竜玉ねぇ…
マナ>そー
カナ>MONDOさんのイラストでは
   僕たちの胸元に勾玉のようなイメージで描かれているけど
   そもそもコイツっていったい何なんだ?
マナ>そっか…カナって詳しい説明を受けてないんだっけね。
カナ>まぁねっ
マナ>竜玉と言うのはあたしたち海精族(人魚)が一人一人持っている玉のことで、
   ミールさん達アトランティスの人魚達は
   ”オリハルコン”
   と呼んでいるそーだけど、
   この中には竜気と言う精気が詰まっていて、
   いわばそれがあたし達の力の源なのよ…
カナ>ほぅ…要するに犬夜叉の”四魂の玉”と同じようなものか、
マナ>例えが悪いわよ。
   で、あたし達がこうしてただ生きているだけでも、
   その竜気を使っているわけで、
   竜気が完全に無くなってしまうと死んでしまうそうなのよ。
カナ>げっそんな危ない物だったのかコレ?
マナ>そうよ、だからうっかり落っことして竜玉を割ったりすると、
   ソッコーであの世行きよ。
カナ>うっそぉ!!
   (ツル…突然カナの手から竜玉が滑り落ちる)
   え?、わっわぁぁぁぁぁ〜っ
マナ>まっ、落としたくらいでは割れないけどね。
カナ>ハァハァハァ…
   それを早く言えっ(<涙をいっぱい貯めている)
マナ>話を進めまぁーす。
   で、減った竜気の回復法だけどカナは知っている?
カナ>そのまま放っておく?
マナ>ブー
カナ>?
マナ>ほら、月に一度必ず乙姫さまの所に行く事になっているでしょう?。
カナ>うん
マナ>実は乙姫さまの所にああして集まっているときに
   あたし達の竜玉に竜気がチャージされているんだって、
カナ>ほー(AIBOだな…まるで)
   道理で竜宮からの帰りに体が軽いと思ったらそう言うことだったのか…
マナ>それでなんだけど、実はコレって乙姫さまにとっては重労働なんだそうよ
カナ>おや
マナ>うん、つまり、あたし達の竜玉に竜気を注ぎ込むと言うことは
   それをどこからか調達してこないとならないでしょう?
カナ>そうだね
マナ>じゃぁどこから持ってくると思う?
カナ>う〜ん…
   以前竜脈がどうのこうのって言っていたから
   その辺からか?
マナ>ちょっと惜しい…
カナ>えっ、判らない…
マナ>実は乙姫さまが作っているのよ、
カナ>ほえっ?
マナ>竜宮がなぜ竜宮と呼ばれているか知ってる?
カナ>(フルフル)
マナ>実は竜宮の奥にその竜脈が自然に吹き出している竜泉井と言う井戸があって、
   そこからわき出てくる水・竜水って言うんだけど
   その竜水に乙姫さまの竜玉を晒すことで出来るのが輝水なのよ
カナ>輝水?
マナ>で、その輝水にあたし達が触れると、
   輝水の中に含まれている竜気があたし達の竜玉に力が注ぎ込まれる。
   と言う仕掛けなんだって。
カナ>ってことは乙姫様がセッセセッセと僕たちのために輝水を作っているのか、
マナ>ピンポーン
カナ>それにしても随分とめんどくさいことをしているんだな、
マナ>まぁね、
   本当はねぇ…海彦さまがいらっしゃれば
   そんな苦労をしなくても済むそうなんだけどね。
カナ>とは?
マナ>海彦様こと竜王が常に放っている気こそが竜気で、
   要は彼が竜宮に居れば乙姫さまはそんなことはしなくても済むってことよ、
カナ>一つ質問していい?
マナ>なに?
カナ>この間、五十里のUFOと闘ったとき竜気を派手に使いまくったけど
   消耗は激しかったがでも枯れはしなかったぞ…
マナ>あぁ…だってカナは”竜の騎士”でしょう?
   その分”タンクがでかい”って事よ。
カナ>そうか…要するに5分戦えるウルトラマンなのか…
マナ>変な例えをするのね
カナ>じゃぁもぅ一つ巫女神家に居候している人魚・マイはどうしているんだ?
   アイツ…竜宮に帰っているところを見たことがないぞ、
マナ>あぁ…彼女は別よ…
   マイちゃんが住んでいる池の水は輝水によく似た性質の水で、
   あの中にいる限り竜玉の消耗は無いんだって…
カナ>ふむ…そーなのか、
マナ>(秘密だけど、カナん家の池の水もそーなんだよ)
カナ>なあ…ってことはだ、
   ”潮騒の島”で海彦の傍に仕えている水姫…
   そう言う視点で見ると彼女って…
マナ>そう、ケチケチしないでまさに無尽蔵の竜気を湯水のように使えるなんて
   ホント羨ましいわ。
カナ>おぉ怖わ…



おわり