風祭文庫・黒蛇堂の館






黒蛇堂奇譚

〜第13話〜
「彼女の望み」



作・風祭玲


Vol.498





キィ…

黒蛇堂の重い戸が微かな軋み音を上げながら開くと

コトリ…

制服姿の少女が一人、黒蛇堂の店内へ入ってきた。

『いらっしゃいませ』

少女の入店と同時に店の奥から透き通った声が響き渡ると、

『あなたのお探し物はどれでしょうか?』

と言う声とともに少女より2・3歳年下に思える少女が姿を見せた。

「え?

 あっ」

顔は明らかに年下に思えるのだが、

しかし、腰まで届く長い髪と身に纏っているゆったりとした黒尽くめの衣装、

そして、額に掛かっている銀のアクセサリーがかもし出す異国的な雰囲気から

自分の前に立つ少女は遥かに年上に見える。

すると、

『ようこそ黒蛇堂へ…

 わたくしはこの店の主・黒蛇堂と申します。

 ここは悩み戸惑う者に手を差し伸べるところ…

 さぁ、あなたの悩みを私にお話ください』

と告げた。

「あっあたし…」

黒蛇堂のその言葉に少女は言葉を詰まらせると、

『はいっ、なんでしょう』

と黒蛇堂はその透き通った紅の瞳で少女を見つめた。

「あっ…」

まるで自分の心の中を見透かされるようなその瞳に少女は金縛りにあうと、

『あなた…

 恋で悩んでいるみたいですね…』

と黒蛇堂は呟く。

「え?」

黒蛇堂の言葉に少女はドキっとすると、

「あっあのぅ…」

少女は口を開き、

そして、

「あっあたし…男の人になりたいんです」

と黒蛇堂に継げた。

『え?』

少女の思いがけないその言葉に黒蛇堂は一瞬驚くと、

「いっいえ…

 あのっ

 そのっ

 すっすみません!」

その黒蛇堂の反応に少女は後悔するとその恥ずかしさから逃げ出そうとした。

しかし、

『畏まりました…

 それではあなたにはこれを渡し致します』

少女の話を聞き終わった黒蛇堂は落ち着いた表情でそう告げると、

スススッ

差し出した指で背後の棚を一つ一つ確認するように当て、

そして、一つの棚のところでその指が止まると、

その棚より肌色の布のような物と赤い布を取り出し、

それを少女に差し出した。

「これは?」

差し出された布を手に取って真子は肌色の布を広げた途端、

「うわっ」

その布の正体を見た真子は思わず声を上げた。

『どうかなされましたか?』

「こっこれは…」

『えぇ、そうです、

 いまあなたが持っているのはゼンタイと呼ばれる被り物と、

 そして、もぅ一つは、

 あなたが想っている人が身に着けているのと同じユニフォーム…

 そのゼンタイを身に着けるとあなたはいまの少女の姿より男性へと変身いたします

 そして、そのユニフォームを身に着けると、

 もぅおわかりと思いますが、

 あなたは、あなたが想っている方と同じ空間に居ることが出来ます』

「そっそれって、ほっ本当?」

黒蛇堂の説明に少女は明るい表情で聞き返すと、

『えぇ、本当ですよ』

と黒蛇堂は笑みを浮かべて返事をした。



キーンコーン!!

翌日の放課後…

「どっどうしよう…」

昨日、黒蛇堂より受け取った品物を詰めた手製のバッグを抱きかかえながら繭子は

レスリング部室を覗くことが出来る校舎の陰で立っていた。

「…これを着ればあたしは加納先輩と一緒の所に行けるけど…

 でも…」

腕の中の包みを見ながら繭子はモジモジしていると、

「あれ?

 横田じゃないか」

と繭子を呼ぶ響き渡った。

「え?」

その声にドキッと驚きながら繭子は振り返ると、

「よっ

 何をやっているんだ?
 
 こんなところで」

と制服姿の加納眞が繭子に声を掛けてきた。

「せっ先輩!!」

思いがけない眞の登場に繭子は肝をつぶす思いで声を上げると、

「ん?

 今日の部活は良いのか?

 新体操部はもぅ練習を始めているぞ」

と眞は繭子に尋ねる。

「え?

 あっちょっと具合が悪いので…
 
 休みを…」

眞の質問に繭子はそう言い訳をすと、

「ふぅぅん、

 そっか、
 
 それなら仕方がないな…
 
 はぁ、それに比べて俺と来たら補習で試合はお預けかぁ
 
 あーぁ、またんねーな…」

繭子の返事に眞はため息混じりにそう言い残してレスリング部室へと入っていく、

そして、部室に消えていく眞の後ろ姿を見送りながら

ギュッ

「よしっ」

繭子は手を握りしめ決断をすると、

部室から眞が出て行くのを待ち、

そして、ジャージ姿になった眞が部室から出て行ったのを見届けた後、

レスリング部室へと潜り込んでいった。



眞が所属するレスリングの部員達は今日の放課後、練習試合へと向かっていたのだが、

しかし、補習を受けるハメになっていた眞はその補習を受けるために試合には参加せず、

こうして、補習後一人で練習をすることになっていた。

カチャッ

「失礼します…」

レスリング部室のドアを恐る恐る開けて、

繭子が部室内にはいると、

ムワッ…

っと部員達が残していった汗の臭いが繭子の鼻についてきた。

「うっ」

その臭いに繭子はしかめっ面をしながら鼻をふさぐと、

「っと急がなきゃ…」

そう思いながら適当なロッカーを開け、

そして、ビデオの早送りのようにテキパキと制服と下着を脱ぎ捨てると、

判らないようにロッカーへと押し込み、

徐に黒蛇堂で受け取ってきたゼンタイを広げた。

こうしてみるのは黒蛇堂以来で、

ゴクリ…

ゼンタイを眺めながら繭子は喉を鳴らすと、

スッ

その開いた口に白い足を差し込んだ。



「よっ」

「こっこうね」

「あっあれ?」

悪戦苦闘しながら繭子がゼンタイを着終わるが、

しかし、そこにいるのはサイズが合わず、

ダブダブのゼンタイを身につけた奇妙な格好をした一人の少女だった。

「うぅ

 これでどうしろって言うの?」

想像とは違い、

至る所に弛みが出来ているゼンタイを見下ろしながら繭子は泣き言を言っていると、

ムリッ!!

ゼンタイの中の繭子の体に異変が起きた。

「え?」

その感覚に繭子は飛び上がるが、

しかし、その次に襲ってきた変化に繭子はそれ以上に驚かされた。

「え?

 え?
 
 えぇ?」

ムリムリムリ!!!

まるでそのときを待っていたかのように繭子の体はいきなり膨張を始めだすと、

ムリムリムリ!!

ムキムキムキ!!

萎んだ風船を膨らませていくように膨らんでいった。

そしてゼンタイの弛みが姿を消し肌にピッチリと張り付いていくと、

サワッ

その表面がまるで本物の肌のように感覚が走っていった。

「ちょちょっと

 なっなに?
 
 これぇ!!!」

いつの間にか繭子の皮膚と化してしまったゼンタイに驚くまもなく、

キュッ!!

ムリムリムリ!!

AとBカップの間くらいの乳房は横へと広がる筋肉に飲み込まれ、

また、腹部には”田”型の溝が刻まれると、

手足にも筋肉が張り出していった。

「いっいやぁぁぁぁ!!」

変化していく体を感じながら繭子はその場に座り込んでしまうが、

しかし、変化はそれだけで終わりではなく、

ミシミシミシ!!

ゴキッ!!

ゴリュッ!!

っと繭子の骨格も変化し、

グッググググ…

広くなった背中にも筋肉が付いていった。

「くはぁ

 はぁはぁ
 
 はぁはぁ
 
 あっ熱い!!」

変化してゆく体に繭子は思わずそう訴えると、

ビクッ

ムクムクムク!!

その股間から固い肉の棒が突き出して来た。

「え?

 これって
 
 いやぁ!!」

股間から突き出してきた肉棒に気づいた繭子は悲鳴を上げるが、

しかし、素手のにそのときには

ビクン!!

繭子の股間には男のシンボル・ペニスがその勇ましい勇姿を晒していた。

「あっあっ

 そんな…
 
 あたし、本当に男の子になっちゃったの?」

股間からそびえるペニスを見下ろしながら繭子は困惑するが、

すぐに

「あっそうだ…」

黒蛇堂より受け取ったもぅ一つの存在に気が付くと、

慌ててそれを取りだし身につけていった。



「こっこれでいいのかしら?」

ピチッ!!

そう言いながら、黒蛇堂から受け取ったゼンタイとは別の存在。

そう、レスリングのユニフォームである吊りパンツを身につけた繭子は

その着心地を確かめていると

カチャッ…

いきなり閉じられていたドアが開き、

「ふぅ、

 忘れ物、忘れ物!」

と言いながら吊りパンツ姿の眞が部室へと入ってきた。

「え?

 キャッ!!」

突然の事態に繭子は悲鳴を上げると、

「なんだ?

 お前は?」

繭子の存在に気づいた眞は繭子の方を見る。

「え?

 あっあのぅ…」

喉仏が盛り上がり、

以前御繭子とは違う声を上げながら繭子はとまどうと、

「ん?

 なんだよっ
 
 吊りパンなんて着やがって…
 
 あっそうか、
 
 入部希望者か、
 
 へぇ随分と気合いが入ってるじゃないか」

とジロジロと繭子を見ながらそう言う。

「え?

 あっはっはいっ」

眞の言葉に繭子はそう返事をすると、

「おっお願いします!!」

と言いながら頭を下げた。

「へぇ…

 まっいいか、
 
 よしっ
 
 じゃぁお前、俺とのスパークリングにつきあえ、
 
 それだけ、鍛えた体をしているんだから、
 
 レスリング経験者か?
 
 まぁいいや、
 
 じゃぁ俺の練習につきあってくれよ、
 
 一人じゃぁたいしたこと出来なくてさぁ」

自分のバッグからタオルを取り出した眞は繭子を見上げながらそう言うと、

「よしっ

 俺に付いてこい
 
 ん?
 
 裸足か?
 
 シューズはどうした?
 
 まぁいいや、そこにあるのを適当にもってこいや」

と言って練習場へと向かっていった。

「あっはいっ」

眞の言葉に繭子は部室に置いてあるレスリングシューズを拾い慌てて付いていくと、

二人は練習用のマットが引いてある練習場へとやってきた。

「よーし、

 じゃぁ、始めようか、
 
 それだけ汗をかいてみるところを見ると、
 
 体は十分に暖まっているんだろう?」

繭子の体に流れる汗を見ながら眞はすでに準備運動が終わっているだろうと判断するなり、

マットの中で腰を落とした。

「あっはっはい」

自分を認めてくれている…

そのことに繭子は嬉しく感じながら同じように腰を落とすと、

「お願いします!!」

と挨拶をし、

そして対向する眞の足下に飛び込んでいった。



「くそっ」

「うしっ」

「くっ」

「回されてたまるか」

「えいっ」

繭子を入部希望の男子と思いこんでいる眞は

容赦なく繭子を攻めるが、

その一方で、

繭子自身も経験したことがないレスリングをやってのけてしまう自分に驚いていた。

「…そんな、

 どうして、
 
 こうも体が動くの…

 まっまるであたし…
 
 本当にレスリングをしているみたい…」

そう感じながら繭子は眞の体に食らいつくと、

グイッ!!

っと眞の体を宙に浮き上げる。

「あってめぇ!!」

思った以上に手強い相手に眞は本気モードへとスイッチが入り、

汗だくになりながら二人はレスリングをする。

そして、そんなとき、

「どうだ!!」

眞は両足で繭子の両肩を押さえつけ、

そのままフォール体勢へと持って行ったとき、

グィ!!

自分の股間を繭子の顔へ押しつけた。

「おらっ

 どうした?」

グイグイと股間を押しつけながら眞はギブアップを要求するが、

「あっはっ」

眞の下で繭子は自分の顔に眞の股間が押しつけられる感触に感じていた。

「あっあぁ…

 先輩の彼処が…
 
 あたしにこんなに押しつけられるだなんて…」

顔に当たる眞のペニスの感触に繭子は次第に上気し、

そして、自分の置かれている立場も忘れて、

口を開くと、

キュッ!!

吊りパンツ越しに眞のペニスを小さく噛んだ。

「なっ!!」

その感覚は即座に眞の中を突き抜けると、

バッ!

眞は慌てて飛び上がり、股間を両手で押さえ込んだ。

「え?

 あっ
 
 すっすみません!!」

いま自分がした行為に繭子は顔を真っ赤にして謝ると、

「………」

眞はジッと繭子の顔を見た後、

傍に近寄ると、

「お前…

 オトコがイケる口か?」

と尋ねてきた。

「え?」

その言葉に繭子は驚くと、

「いま、俺のチンポを噛んだだろう…

 ったく、
 
 しょうもないモーホー野郎だなl、
 
 お前は…」

眞は流し目で繭子にそう囁くと、

スッ!!

露わになっている繭子の胸に自分の手を滑らせ、

そして、そのまま抱きしめた。

「あっ

 あっ
 
 あっ!!」

思っていもいなかったコトに繭子は体中が火を噴いたようになると、

「好きだぜ

 お前のこと…」

と言いながら眞は繭子の口に自分の唇を寄せ、

そのまま押し倒してしまった。

そして、キスをしながら繭子の盛り上がった胸、

股間でいきり立つペニスを愛撫していく。

「あっあぁ…

 そんな、

 男同士なのに…
 
 あぁ…
 
 だめっ
 
 感じちゃう!!」

眞の攻めに繭子は譫言のようにそう呟くと自分の手を眞の首の後に廻し

そして静かに引き寄せ抱きしめる。

「どうだ?

 チンポがすっかり固くなっているぜ」

「あぁ

 それは言わないで」

「へへ…

 なんだよ、女みたいなコトをいいやがって、

 俺はな、
 
 お前みたいに鍛え上げた奴が好きなんだよ」

キュッ

キュッ

キュッ

ピッチリと体に張り付く吊りパンを持ち上げ

テントを作るペニスを扱きながら眞はそう繭子に言うと、

「あっ

 あぁ!!
 
 でるっ
 
 でるっ」

股間が痺れ、体の奥から熱い何かが出かかってきた繭子はそう訴える。

「なんだ、

 体に似合わずにもぅ出るのかよっ
 
 へっ
 
 まぁいいや、
 
 良いんだぜ、出しても、
 
 その赤い吊りパンをお前の精液で汚すんだぞ、
 
 そして、汚したら洗わずに毎日それを着るんだ、
 
 コレは俺の命令だ」
 
と告げるとさらに激しく扱いた。

シュッ

シュシュ!

「あっあぁ!!」

眞の腕が動くごとに繭子はその筋肉で盛り上がった肉体を激しく揺らす、

そして、繭子の体が動く毎に眞は激しく繭子を攻めた。

ビリビリビリ…

すでに繭子の股間は限界に達し、

赤い吊りパンに覆われた股間には先走りの染みがペニスを頂点に黒く広がっていた。

「おいっ

 ダメだという割には持つじゃないかよ、
 
 責め甲斐のある奴だなぁ…
 
 お前は」

汗を滴らせ落としながら眞は歯を食いしばる繭子にそう言うと、

「あぁ、

 それは言わないで…
 
 がっ我慢をしているんだから…」

目をギュッと瞑ったまま繭子は言い返す。

「そんなに我慢するなよ

 さっさとだしな、
 
 そうしたら一気にスッキリとするぜ、
 
 さぁ
 
 さぁ」

シュッシュッ

シュッシュッ

脂汗を流しながらなおも我慢し続ける繭子に引導を渡すように眞はそう言うと、

彼は繭子の吊りパンの中に手を挿し込み、直接ペニスを扱く。

その途端、

「あっ」

繭子は小さくそう叫ぶと、反射的に眞の吊りパンの中に手を差し込み

そしてその中でいきり立っていた眞のペニスを扱き始めた。

「お前…」

「いっいやぁぁ!!」

「そうか、我慢比べが

 いいぜ受けてやる」

繭子に自分のペニスを扱かれ出した眞はそう言うと、

繭子のペニスを扱き、

また繭子も負けじと眞のペニスを扱いた。

シュッシュッ

シュッシュッ

広いマットの上で絡み合う二人のアマレスラーは69の姿勢で互いのペニスを扱き合う。

やがて、

「くはっ

 あぁっ
 
 お前、目茶上手いじゃねぇかよ
 
 おっ俺もぅ出そうだ!!」

ついに音を上げてしまった眞がそう叫ぶが、

その一方で、繭子は何も考えずにただ眞のペニスを扱き続けていた。

「くぅぅぅ」

「うっく…

 出すときは一緒だぜ」
 
「うっうん」

「あっあぁぁ

 出る出る出る…」

「あっあぁぁぁ

 出ちゃう!!」

そう叫びながら二人は呼吸をあわせると、

プッ!!

ビュッ!!!

ビュビュッ!!!

っと音を立てお互いに股間に溜まった粘液を思いっきり吐き出してしまった。

「あっあぁ…」

「うぉっうぉっ」

体の中を突き抜けていく射精感に酔いしれながら繭子の意識は遠のきかけるが、

しかし、

ミシッ!!

続いて体を襲ってきた異変に気づくと、

ミシミシミシ!!

バリバリバリ!!

繭子の体を包み込んでいたあのゼンタイが引きちぎれだし、

ポロン!!

張りつめた胸板の中から乳房が飛び出すと、

瞬く間に女の体が露わになってしまった。

「え?

 えぇ?
 
 きっ君は…」

見る見る女の姿へと変わっていく様子に眞は驚くと、

「あっ

 いやっ
 
 いやぁぁぁ!!」

悲鳴を上げながら繭子は眞を突き飛ばすと、

吊りパン姿のままレスリング部の練習場から飛び出して行ってしまった。



『おやっ

 今回も失敗ですか?』

遠見の鏡を見つめる黒蛇堂に男・玄武がそう話しかけると、

『え?』

黒蛇堂は振り返り、

『ふふっ

 それはどうでしょうか?』

と含み笑いを見せた。

『?』

彼女が見せたその含み笑いに玄武が首をかしげると、

『あたしはきっかけを作ってあげただけです。

 このきっかけを生かすも殺すもこの二人次第…
 
 判断は少し様子を見てからにしましょう』

黒蛇堂はそう言うと席を立った。



その翌日…

「はぁ…

 どうしよう…
 
 先輩に合わせる顔がないよぉ…」

そう呟きながら繭子は学校へ続く道を歩いていると、

「オッス!」

と言うかけ声と共に眞が繭子の所に駆け寄ってきた。

「せっ先輩!!」

思いがけず向こうから掛けられた声に繭子はその場に立ち止まってしまうと、

「なんだよ、

 幽霊でも見るような顔をして」

と眞は繭子に言った。

そして、

「昨日はびっくりしたぜ、

 あっそうだ、
 
 今日、練習が終わったらレスリングの練習場に来いよ」

と言い残すと足早に去って行く。

そして、一人ポツンと残された繭子は

「え?

 えぇ?」

眞の後ろ姿を見送りながら困惑をしていた。



そして、夕刻…

人気の無くなったレスリング部の練習場では、

「あっあぁ」

「せっ先輩…」

「いいぜ、横田…」

69の姿勢でレスリングの吊りパンツ姿の繭子が同じ吊りパン姿の眞の股間を扱き、

また眞も繭子の股間で盛り上がっている縦溝を攻める姿があった。

「先輩…好きです」

「あっあぁ、俺もだ横田…」



おわり